この記事の内容は、こちらの記事から続いています。
横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。
病院の重大な変更は伝える期限をはっきりとルール化すべき
フジノが行なった質疑をシリーズで報告しています。
前回に続いて『市と指定管理者の在り方』についてです。
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市民病院の小児科の入院診療廃止の申し出が、あまりにも唐突だったことにフジノは問題を感じます。
また質疑をとおして、すでに1年前に指定管理者から申し出があったにもかかわらず、横須賀市側がその申し出を市議会にも市民のみなさまにも一切オープンにしてこなかったことが分かりました。
こうした姿勢は極めて問題です。
そこで「市立病院の運営について何か重大な変更を行なう時は、あらかじめ1年前に伝えねばならない」などの期限を指定管理者にも市にも定めておくべきだ、とフジノは考えています。
(フジノ) ぜひ『ルール化』を行っていただきたいと思うんです。 現時点ではこういった重要な変更について、特に「いつまでに伝えなさい」という定めが無い。指定管理者の仕様を読んだんですけれど、特に見つけられなかった。 今回の入院診療の廃止について、これを平成25年3月に「(計画的に)1年後に廃止します」と言われて1年間の猶予があったならば、と考えずにはいられないんです。 重要な変更が予測される場合にはあらかじめいついつまでに伝えるというようなルールを明文化すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 |
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(地域医療推進課長) これまで明文化してこなかったのは、「分かりしだい、すぐ教えて下さいね」ということで、あえて協定の中に「いつまでに」ということを設けてこなかったということはございます。 ただ、実際にルールを設けても、それより以前には話はできなかったという状況もありえると思います。藤野委員がおっしゃった「いつまでに」という表現も、かなり難しいところもあります。 それはよく指定管理者とお話をして、ルール作りまでいくか分かりませんけれども、検討していきたいと思います。 |
下水道使用料や保険料の値上げなどをはじめ、市民のみなさまの不安と負担の増加につながることは今後もあります。
そうした際には、説明を尽くすとともに市民のみなさまと意見交換をするなどの期間が、半年から1年間は必要です。
ましてや、市民のみなさまのいのちに直結している『医療』については、説明・意見交換・周知・準備などの期間を十分に取らねばならないはずです。
これをルール化すべきです。
フジノの質問に対する答弁として
「期限をルール化してもそれまでに伝えられないこともある」
と課長は述べました。
特殊な状況下では期限までに報告できない可能性がある、そんなことはフジノだって分かっています。
しかし、今回の小児科の入院診療廃止についても、実際はすでに1年前に指定管理者から横須賀市側には伝えられていました。
指定管理者は早くから廃止の意向をきちんと伝えていたのです。
その情報をオープンにせずにいたのは、横須賀市の責任です。
しかし、現在はこうしたルールが無い為に、市は情報をオープンにしなかった。それが今回の混乱の原因です。
市長をはじめとする市側が積極的に情報をオープンにしない以上、必ず情報をオープンにさせる期限の『ルール化』が必要です。
市民のみなさまの不安と負担の増加を少しでも減らす為にも、絶対に『ルール化』すべきです。
(フジノの質疑その7に続きます)