今月は「自殺対策強化月間」です
3月は『自殺対策強化月間』です。
全国で様々な取り組みが行なわれています。
野村総一郎先生の講演
そして今夜は、神奈川県の主催・横須賀市の共催で『うつ病講演会』が開催されました。
『うつ病』の正しい知識を深めることで再発予防を目的とした講演会で、家族の方・一般住民の方・関係機関の支援者を対象にしたものです。
講師は、野村総一郎さん(防衛医科大学病院・院長)です。
野村先生は、日本の精神医学の第一人者で、フジノも所属している『日本うつ病学会』の前理事長(2006〜2010)でした。
分かりやすいお話で、同時に楽しく聴ける、とても良い講演でした。
ただ、1つ残念だったのは、講演のほとんどが『うつ病』『躁うつ病』の症状の説明だったことです。
チラシや広報で事前に広報されていた講演内容は『うつ病について〜治療と再発予防〜』と明記されていました。
そして、参加者の対象は『うつ病で治療中の方・ご家族・支援者・一般県民』とされていたのです。
つまり、すでに「うつ病とは何か」はすでに体験的に分かっている方々が『うつ病の治療と再発予防』について、日本の精神科医療の第一人者である野村総一郎先生に伺いたかったと思うんです(フジノはそうでした)。
タイトルと実際の講演の中身がかなり違っていて、とても残念でした…。
質疑応答の時間には、たくさんの質問が出てとても充実していました。
- うつ病とうつ状態はどう違うのか、うつ病は遺伝するものなのか、適応障がいとうつ病の違いについてなどの『症状』についての質問
- 心療内科と精神科の違いについてや、自分が現在受診しているメンタルクリニックを変えたいがドクターは嫌がるものなのか、本人が病院に行きたがらない時はどうしたら良いのか、といった『受診』についての質問
- 具体的なクスリの名前が挙げられてのその『効果』についてなどの質問
などが出ていました。
会場には100名近い方が集まり、時に笑いが起こりながら、野村先生のお話にみなさん熱心に耳を傾けておられました。
とても良い講演会でした。