不公平な税金の使われ方に怒りを覚えた予算
予算議会が終わりました。
吉田市長による税金の不公平な使い方に対して、フジノは強い怒りを感じ続けた1ヶ月間でした。
その予算の中身を、少しずつ市民のみなさまに紹介していきたいと思います。
吉田市長の「ハコモノ改革」は失敗そのもの
フジノがこのまちの『負の遺産』として、『ハコモノ3兄弟』と名づけた3つの施設があります。
横須賀芸術劇場、横須賀美術館、長井海の手公園ソレイユの丘の3つです。
吉田市長はハコモノ改革を訴えて市長に当選しましたが、この5年間、抜本的な『改革』とは程遠い小手先の『改善』に終始しています。
まずはこのハコモノの現実をみなさまにお伝えしていきたいと思います。
公募はアリバイづくり、外郭団体がまた選ばれただけ
2010年予算議会の本会議でのフジノの一般質問において、「横須賀芸術劇場は次期指定管理者を公募で行なう」と述べました。
フジノはこの答弁に対して「問題を抜本的に見直すことにはなっていない」と厳しく追及しました。
当時、この質疑をタウンニュース紙が報じてくれました。
そして2012年10月、実際に『公募』は行なったものの、素晴らしいプレゼンテーションを行ない審査委員を魅了した民間事業者は選ばれませんでした。
再び選ばれたのは、従来通りの市の外郭団体でした。
指定管理料カットも答弁どおりにできず
この『茶番劇』の後、それでも改革の為にフジノは追及を続けてきました。
2012年12月議会の本会議における一般質問でフジノは、こう問いました。
(フジノ) 平成22年第1回定例会での僕の質問に対して、市長は、公募による指定管理料の削減額は年間約3,600万円という試算を示しました。 そこで伺います。 【質問】 |
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(政策推進部長) 次に、候補者に選ばれた市の外郭団体の収支計画書、事業計画書での削減できる指定管理料の見込みについて御質問をいただきました。 今回、選考委員会が選考いたしました横須賀芸術文化財団の単年度の指定管理料提案額は3億8,800万円であります。現行の指定管理料からは約3,200万円の削減ができる見込みでございます。 |
しかし、この答弁も真っ赤なウソでした。
2013年度の指定管理料は4億2004万円です。
2014年度の指定管理料は3億9909万円です。
2095万円しかカットできませんでした。
答弁の「年間約3200万円削減できる」という試算でも『小手先の改善』に過ぎません。
しかし、その答弁さえウソで、3200万円のカットは実現できませんでした。
つまり、吉田市長による芸術劇場の『改革』などは、存在していないのです。
指定管理者を公募したというアリバイづくりと、その結果として1000万円ほどの『改善』があっただけです。
フジノはこういう吉田市長のニセモノの改革が大嫌いです。
横須賀芸術劇場の「管理・運営費用の赤字」
ハコモノが持つ問題は、大きく2つに分けられます。
第1に『建設費用の借金』です。
第2に『管理・運営費用』です。
建物も内装も時が経つにつれて古くなります。修理費用も必要になりますし、使用している設備も更新していかなければならないので、ずっと多額の税金が出ていくことになります。
それが『管理・運営費用』です。
2014年度予算における横須賀芸術劇場の支出は合計6億6231万円です。
内訳は、下の通りです。
1.管理事業費 | |
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指定管理料 | 3億9909万円 |
ベイスクエアよこすか一番館共用部分負担金 | 1億3613万円 |
舞台用備品購入費 | 310万円 |
建物総合損害共済基金分担金 | 60万円 |
修繕料 | 300万円 |
合計 | 5億4191万円 |
1ですが、芸術劇場は市の外郭団体に運営を委託しており、指定管理料(=委託金のことです)を支払っています。
2.設備更新事業 | |
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舞台機構設備 | 6280万円 |
舞台音響設備 | 547万円 |
建物設備 | 5212万円 |
合計 | 1億2040万円 |
4の建物整備に対して、県から750万円の補助金が出ました(県からの補助金も、もともとはみなさまの税金です)。残りは、横須賀市が新たに1億770万円の借金をしました。
かたや、市への収入はゼロです。
つまり
収入0円-支出6億6231万円=赤字6億6231万円
となります。
この財政危機の横須賀において、ムダ使いは全て無くすべきです。
低所得世帯のこどもたちが安心して学校に行かれる補助も十分に出さない横須賀です。
それなのに今、こんなにも税金を使ってまで芸術劇場が必要でしょうか?
もっとこどもたちの暮らしを守る為に税金は使うべきです!