2014年度の美術館、赤字3億8,188万円
フジノがこのまちの『負の遺産』として、『ハコモノ3兄弟』と名づけた3つの施設があります。
横須賀芸術劇場、横須賀美術館、長井海の手公園ソレイユの丘の3つです。
ハコモノ改革を訴えて当選した吉田市長は市長就任から5年が経ちますが、実際には改革なんてしていません。
今日は、ハコモノ3兄弟の次男・横須賀美術館の2014年度予算を報告します。
収入 | 支出 | ||
---|---|---|---|
観覧料 | 4097万円 | 給与 | 1億938万円 |
駐車場使用料 | 1270万円 | 運営事業費 | 1億349万円 |
刊行物売払代 | 353万円 | 管理事業費 | 2億2620万円 |
(合計) | 5720万円 | (合計) | 4億3908万円 |
横須賀美術館スタート8年目の予算は、
マイナス3億8,188万円
です。
このうち管理事業費380万円は市債を発行(借金)して、まかないます。
残りの赤字は、全て市民のみなさまの税金で穴埋めすることになります。
3億8000万円の市税を、もっと優先順位の高いことに使うことができれば、もっとたくさんのこどもたちを守る為に使うことができれば、と悔しくてたまりません。
改革案だった「指定管理者への移行」は、報告さえ無し
2010年3月。
吉田市長は、ハコモノ改革の1つとして「横須賀美術館への指定管理者制度の導入」をフジノに答弁しました。
つまり『公設民営化』です。
指定管理者制度への『移行のスケジュール』も発表されました。
その後、スケジュールを1年間延期したいという報告がありました。
しかし、その延期した期間も過ぎました。
教育委員会からも吉田市長からも、この件について報告は一切ありません。
吉田市長は答弁したことも守らないのです。
フジノは絶対に美術館問題を忘れない
市民のみなさまが毎日の暮らしに忙殺されて忘れてしまっても、あるいは市議会の大半の人々が気にしなくとも、フジノは絶対に忘れません。
何故なら『美術館建設反対』は、政治家フジノの原点だからです。
2003年の選挙に美術館建設反対を訴えてフジノは当選しました。
しかし、市長と市議会の多数派によって建設の予算が可決されました。
選挙公約を守れなかったフジノは、責任をとって『政務調査費』を全額返還しました。
建設は止められませんでした。
今後は赤字を1円でも減らすことがフジノの使命となりました。
そして、フジノは『美術館の民営化』を1つの手段として提案してきました。
こうしたフジノの訴えをうけて、2010年に吉田市長は「指定管理者制度の導入」を答弁したのです。
しかし、それから4年。
吉田市長は問題を放置したままです。
昨年の市長選挙でフジノが吉田市長の対立候補を応援したのは、こういう吉田市長の姿勢が許せなかったからです。
市民のみなさまは『改革派のイメージ』で吉田市長を見ていると思うのですが、現実の姿は全く違います。
当然ながら、2014年予算案にフジノは反対しました。
これだけの赤字を生む施設が無ければ、もっと福祉に税金を回すことができたはずなのです。
いのちを守る為に、税金は使うべきです。
低所得や貧困の世帯に生まれたとしても、こどもたちが『学ぶ機会』を守られるまちにする為に、税金は使うべきです。