中村先生の講義で今年も必ず成長します
今日から、国際医療福祉大学院で中村秀一先生の講義がスタートしました。フジノは今年度も聴講します。
かねてからどうしても師事したかった中村秀一先生の講義を、昨年度1年間、受講することができました。
前期は『社会保障改革を追う』のタイトルで、リアルタイムで進む社会保障制度改革を学びました。
後期は『社会保障の論点』のタイトルで、わが国の社会保障制度の歴史を通して改革の『論点』を学びました。
日頃フジノは、現場に最も近い地方議員として社会保障と向き合ってきました。言うならば、大地を這う『虫』の視点を持って活動してきました。
しかし、1年間の講義によって、ものすごく視野が広がったことを実感しています。『鳥』のように俯瞰して見る視点を得られた気がしています。
さらに、過去から現在に至る歴史と議論の積み重ねを学びましたので、現在進められている改革が何故こういう姿なのかが、クリアに見えるようになりつつあります。
勉強はものすごく苦しかったのですが、とてもパワーアップできた1年間でした。
だから、さらに新年度はもっと厳しく学んで、『社会保障』を守る為の新たな視点を身につけていきたいと願っています。
厚労省の現役幹部12名がゲストスピーカー
受講する講義は『保健医療福祉政策論I』、タイトルは『社会保障の政策形成の最前線』です。
それにしても今夜は初回ということもあるのでしょうが、教室は完全に満席ですごい熱気でした。
さすが社会保障制度改革のキーパーソンです。
講義の狙いは、次の通りです。
2014年4月からの消費税が引き上げられ、『社会保障と税の一体改革』がいよいよ始動する。
2025年に向けて、社会保障各分野の改革の加速化が求められている。
進行中の政策立案を担う行政の実務責任者を招き、医療、介護、福祉、年金、少子化対策等の各領域の現状と課題、改革の方向性について学び、社会保障政策についての理解を深める。
この講義の最大の強みは、中村秀一先生のコネクションのおかげで12名もの厚生労働省の現役幹部がゲストスピーカーとして教壇に立つことです。
回 | 講義タイトル | 講師 |
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1 | 社会保障改革の経緯と展望 | 国際医療福祉大学大学院 教授 中村 秀一 |
2 | 医療提供体制の改革と医療法改正 | 厚生労働省医政局 指導課長 梶尾 雅宏 |
3 | 医療提供体制の改革と看護をめぐる課題 | 厚生労働省医政局 看護課室長 島田 陽子 |
4 | 医薬品をめぐる現状と課題、医薬品産業の動向 | 厚生労働省医政局 経済課長 城 克文 |
5 | 医療保険制度の現所と課題、制度改正の検討状況 | 厚生労働省保険局 総務課長 大島 一博 |
6 | 診療報酬改定を振り返って、2014年改定の内容 | 厚生労働省保険局 医療課長 宇都宮 啓 |
7 | 社会保障政策の政策決定の過程について | 国際医療福祉大学大学院 教授 中村 秀一 |
8 | 介護保険制度の見直しについて | 厚生労働省老健局 振興課長 朝川 知昭 |
9 | 介護提供体制の改革と介護報酬の見直しについて | 厚生労働省老健局 老人保健課長 迫井 正深 |
10 | 認知症対策の現状と課題、その国際的動向 | 厚生労働省大臣官房審議官・認知症施策総合調整官 三浦 公嗣 |
11 | 年金制度の現状と課題、財政検証について | 厚生労働省年金局 年金課長 度山 徹 |
12 | 低所得者対策の課題と生活保護行政の改革 | 厚生労働省社会・援護局 保護課長 大西 証史 |
13 | 少子化対策の現状と課題について | 厚生労働省雇用均等・児童家庭局 少子化担当室長 竹林 悟史 |
14 | 障害福祉の現状と課題 | 厚生労働省障害保健福祉部 企画課長 井上 誠一 |
15 | 総括講義 | 国際医療福祉大学大学院 教授 中村 秀一 |
社会保障と税の一体改革による社会保障制度改革は、プログラム法(持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律)によって、2015年までは工程が決まっています。
けれども2025年に向けて、社会保障制度改革は続けねばなりません。
その今後の在るべき改革の姿を、厚生労働省幹部の方々のお話を伺いながら、しっかりと考えていくのがフジノの受講の目的です。
40歳の誓い「社会保障を守る防波堤になる」
繰り返しフジノは申し上げてきましたが、『超少子高齢・多死・人口減少社会』において、あらゆる仕組みが変わらざるをえません。
限られた財源や社会資源を優先順位を付けて慎重に判断しながら分配の仕組みを大きく変えざるをえません。
しかし、市民のみなさまにとって、これまで受給できた補助や慣れ親しんできた事業が無くなることは不安と負担がとても大きいものです。
その不安と負担を少しでも軽くできるようにする為に、未来のビジョンをしっかりとお示しして、できる限り長い時間の猶予をもって説明責任を徹底して果たすことが必要です。
フジノは、未来の社会保障の姿を可能な限り早く市民のみなさまにお示ししなければならない、と強く決意しています。
全員が今までどおりに過ごすことはできなくとも、多くの方々に納得してもらえる制度にすることはできると信じています。
39歳の誕生日に決意したとおり、フジノは『社会保障を守る防波堤』になります。
その為に、全身全霊をかけて努力を続けていきます。
明日フジノは40歳の誕生日を迎えます。
改めてフジノは『社会保障を守る防波堤になる』という誓いを立てたいと思います。
がんばります!