大学院で認知症について学んでいます
署名活動を終えて、いくつかの事務仕事や市民の方からのご相談を受けて、夕方から青山一丁目の国際医療福祉大学院へ向かいました。
大学院での聴講(医療福祉連携論Ⅰ『認知症ケアにおける地域医療最前線』)です。
65〜70才未満の方の『有病率』は1.5%なのですが、85才の方の『有病率』は一気に跳ね上がり、27%に達しています。
つまり、85才の方の4人に1人以上は『認知症』にかかっているのが現状です。
この現状は、2025年に向けてさらに悪化していくのではないかと考えられています。
そこに歯止めをかけるのが、社会福祉や健康増進・保健に取り組む全ての方々の重要なテーマです。もちろんフジノたち政治家にとっても、最重要政策の1つです。
また、近年では『軽度認知障害(MCI)』が注目されるようになりました。
『認知症』の前の段階とは断言できないのですが、認知症に似ている症状が高齢化にともなって出てきます。
この段階から治療を開始することで『認知症』への移行や進行を遅らせることができるのではないか、と期待されています。
こうした新しい取り組みを積極的に進めていく為にも『認知症』の最前線について学ぶ必要がある、とフジノは考えて大学院で聴講をしています。
今夜の講師は、東京都健康長寿医療センター研究所の栗田圭一さん
今夜の講師は、栗田圭一さん(東京都健康長寿医療センター研究所)です。
今夜は、15回連続の講義のうちの4回目となります。
粟田先生の講義は、今後の11回の重要なイントロダクションの位置づけでした。
「病気のことを理解して、本人が体験することを理解することが大切」との観点から、改めて認知症の医療的な位置づけについて学びました。
「認知症」は、いくつもの疾病からなる「症候群」です
『認知症』という名前は、今では誰でも知っています。
でも、その具体的な症状がどんなものか、あなたはご存知でしょうか?
実は『認知症』の症状はいろいろなものがあって、具体的にどのような症状が起こるのかきちんと知られているかといえば、まだまだなのですね。
『認知症』は1つの疾病ではなくて、複数の疾病の総称です。つまり『症候群』なのです。ですから、症状も様々なものがあります。
実は、この『認知症の複雑性(complexy)』が最大の課題なのではないか、というのが栗田先生のご意見でした。
この『複雑性』を防いでいくことが大切だとフジノも思います。
『認知症』は大きく分けて下の4つがあります。
- アルツハイマー病認知症
- 血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
そして、以下の重要性について改めてお話を伺いました。
- 『認知症総合アセスメント』の重要性
- 認知症の『初期支援』の重要性
『初期支援』には横須賀市でもようやくとりかかりはじめました。
ただ、『認知症地域支援推進員』は非常勤で1名だけ。すでに高齢化率27%を超える横須賀で1名だけでは、全く不足しています。
さらに取り組みを強化していかねばなりません。
日常生活支援の必要性
講義の最後に、『NPO自立支援センターふるさとの会』の紹介がありました。
身寄りがいない、介護が必要、そんな方々の為に住まいを提供して日常生活を支援する取り組みをしています。
今後さらに全国的にもこうした活動が必要ですね。
ぜひ1度、見学させていただきたいと思いました。
来週以降は、さらに深い内容に入っていくとのこと。ますますがんばらなければ。
この講義での学びは、必ず横須賀の介護・福祉の為に活かしていきます!