タウンニュース紙が「やっぱ愛ダホ!多様な性にYESの日in横須賀2014」を報じてくれました

タウンニュース紙が「多様な性にYESの日」を報じてくれました

けさのタウンニュース紙が、5月17日に開催した『多様な性にYESの日』の取り組みを報じてくれました。

2014年5月23日・タウンニュース紙より

2014年5月23日・タウンニュース紙より


以下に全文を引用させていただきます。

『多様な性』への理解訴え
「苦しみ一人で抱えないで」

同性愛や性同一性障害など、さまざまな性への理解を求める街頭キャンペーンが17日、横須賀中央のYデッキで行われた。

1990年5月17日に同性愛が世界保健機関(WHO)の精神疾患リストから削除されたことに由来する。

当事者らで発足した全国組織『やっぱ愛ダホ!idaho-net』が企画し、社会的弱者への対策に力を入れる藤野英明市議や市内在住の当事者らが参加した。

事前にインターネットで募集したメッセージの朗読では、

「職場で同性愛ネタの笑い話が。私だってレズビアンなのに。悪気はないんだろうけど…」

といった、多様な性への悩みや意見が語られた。

同性愛者や性同一性障害などは『性的マイノリティ(少数派)』と呼ばれ、差別や偏見から孤立しがちで、最悪の場合自殺にまで追い詰められるケースもある。

藤野議員によると、性的マイノリティは1クラス(40人)に2人いる統計もあるという。

市内では、市立総合高校や馬堀中学校で女子でも男子の制服を着用することが許可されている。両校とも「性的少数派に限定した対応ではない」と説明した上で、性別にとらわれない自由な選択を生徒に委ねている。

藤野議員は

「横須賀は外国人が多いので、見た目や文化の違いに寛容な人が多い印象があるが、寛容イコール関心があるというわけではない」

とより一層の理解を訴えている。

性的マイノリティを象徴するレインボーフラッグを持ち通行人に呼びかける藤野英明市議(=17日、横須賀中央Yデッキ)

性的マイノリティを象徴するレインボーフラッグを持ち通行人に呼びかける藤野英明市議(=17日、横須賀中央Yデッキ)

そしてワイデッキでの活動に参加してくれた方のインタビューも掲載されています。

「常識として知ってほしい」
市内在住のAさん(20代・女性)

パイセクシャル(男性も女性も恋愛対象)だというAさんが、最初に

「自分は他の人たちと遣う」

と感じたのは小学校高学年の頃だった。

地元である横須賀から逃げるように市外の私立中学に進むが、そこでも悩みを吐露できる理解者には恵まれなかった。

現在は大学生となり、『愛ダホ!』の活動に力を入れる一方で、自身の性指向をカミングアウト(告白)した友人たちからの反応はほとんど無かった。

「『触れない優しさ』なのかもしれないけど、他人事だと思われている気がした」

とAさん。

近い将来、誰もが一般常識として自分たちのことを知る社会になるよう活動を続ける。

取材して下さったO記者には、改めてこころから御礼を申し上げます。



もっともっと活動を広げていきたいです

先日のツイートでも記したとおりなのですが、この記事にフジノの写真が写っていてフジノの言葉が記されているのは、フジノの本意では全くありません。

フジノの想い

フジノの想い


ワイデッキでの街頭キャンペーンには、多様なセクシャリティの方々がたくさん参加してくれました。

ここで活動するということは、いわゆる『性的マイノリティ』とされる存在であることを、ワイデッキを通る不特定多数に知られてしまう可能性があります。

ワイデッキを通る方の大半は、同じまちで暮らす市民の方々ですから、知り合いや友人や職場の同僚などに見られる可能性もあります。

ものすごく勇気がいる活動だったと思います。

そんな勇気ある方々であっても、タウンニュース紙の取材に実名と顔が写る写真で載ることをオッケーした方は誰もいません。それはものすごくハードルが高いのです。

さらに、フジノが参加をお願いした方々の中には、人前で自らのセクシャリティが不特定多数に知られかねない活動には参加できないという方々も多かったです。こうした方々が参加できなかったのは、今の社会状況ではやむを得ないことだと感じます。

ですから、フジノの盟友である遠藤まめたさんのように人前で活動を続けているということは、ものすごく大変なことなのです。

フジノは横須賀市が多様な性を保障するまちになるように政策にさらに全力で取り組んでいくとともに、全国の仲間たちとともに日本全体を変えていく活動をさらに続けていきたいです。

そして、こうしてタウンニュース紙が取り上げてくださる時には、当事者の方々が掲載されても何の不利益も心配しなくて良い、そんな社会に変えていきたいです。

かつては、知的障がいや精神障がいなどの障がいのある方々が、顔と名前を出して雑誌やテレビに取り上げられることが難しかった時代があります。

今も障がいのある方々への差別・偏見・スティグマは根強く存在していますが、それでも雑誌やテレビや講演などに当事者ご本人がどんどん積極的に今では出ています。

これは多くの方々の活動があったおかげです。何もせずに理解が進んだのではありません。

性的な多様性も当たり前のことだと理解されるように、もっともっと多くの活動を続けていきます。

どうかあなたも多様な性についてぜひ知って下さいね。

20人に1人の割合で、いわゆる異性愛(性的なマジョリティ)ではない方々が存在しています。

あなたの隣にふつうに暮らしています。

あなたと同じ、一人の存在です。何の特別な存在でもありません。

セクシャリティに限らず、障がいも、人種も、ばらばらな存在が一緒にお互いを認め合いながら暮らしている社会の方があらゆる意味で『強い社会』なのです。

多様性が当たり前の社会に、一緒に変えていきましょうね!



2014年5月23日・タウンニュース紙より

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