「解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対」の請願は否決されました
この6月議会に『解釈改憲による集団的自衛権の行使容認』に反対する請願が、市民団体27団体から出されました。
神奈川県内ではいくつもの市や町の議会で、同じ趣旨の請願が可決されてきました。
三浦半島でも、三浦市議会・葉山町議会などが請願を可決しました。
そうした動きの中で、横須賀市議会がどのような判断をするのか、大変注目されていました。
請願は、まず総務常任委員会で議論されました。6月18日に採決が行なわれ、否決されました。
ついで昨日の本会議で、採決が行なわれました。
出席した39名の市議会議員中、
請願への反対29人
で、否決されました。
新聞各紙が「横須賀市議会の否決」を報じました
昨日は、茅ヶ崎市議会・鎌倉市議会でも請願は可決されました。
一方で、『否決』という判断をとった横須賀市議会。
一晩明けたけさの新聞各紙は、横須賀市議会の様子を報じました。
以下に神奈川新聞の記事を全文引用します。
集団的自衛権と秘密保護法
横須賀市議会が反対請願書を否決集団的自衛権の行使容認反対と特定秘密保護法の廃止を求め、横須賀市議会が国会と政府に意見書を出すよう要請する請願書の採決が27日、本会議で行われた。
集団的自衛権は賛成10票、反対29票で、秘密保護法は賛成9票、反対30票でそれぞれ否決された。
投票に先立つ討論では、集団的自衛権について、木下憲司氏(自民)が
「行使は戦争を抑止し、わが国が戦争に巻き込まれることもなくなる。必要最小限度の集団的自衛権の行使は、憲法上、許容されるべきとの認識を持っている」
と、請願の趣旨に反対した。
一方、井坂新哉氏(共産)は
「与党協議で行使容認を限定的に認めると話し合われているようだが、国の最高法規である憲法を解釈で変えようとする政権が持ち出した限定では、すぐに限定の解釈も変えてしまうのは目に見えている」
と述べ、賛成した。
請願書は、市内の27市民団体が連携して市民の会を立ち上げ、先月下旬に提出。
署名運動も展開し、集団的自衛権と秘密保護法に反対する4千筆超をそれぞれ集め、提出していた。
この日、議場の傍聴席には関係者約70人が詰めかけた。
『横須賀市民9条の会』の岸牧子共同代表は
「横須賀は米軍基地と自衛隊基地があって危険だが、その分、横須賀市がかじを切れば大きな影響を与えられる」
と運動を続けてきた。
しかし、署名を含む市民の声は届かなかった。
県内の地方議会では、同じく米軍基地を抱える座間、大和の両市議会が反対や慎重な対応を求める意見書を可決している。
岸共同代表は
「今、100以上の全国の議会が集団的自衛権について意見書を出している。中には自民党が提案し、公明党が賛成したという議会もあると聞く。それだけにとても残念」と声を絞った。
下の画像は、朝日新聞の記事です。
その他にも東京新聞などでも報じられています。
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個人としても公人としても、フジノは『解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対』の立場です。
公人としては、この請願の紹介議員となりました。
個人としては、『横須賀市民9条の会』の呼びかけ人の1人として、市民の方々と一緒に街頭にも立って、署名を呼びかけました。
ですから、今回の否決はとても残念です。
しかし、横須賀市議会での請願の結果は出ましたが、まだ終わりではありません。
最大の目標は、集団的自衛権の行使を許さないことです。
その為には、政府による解釈改憲の閣議決定をさせないことです。
全国の同じ想いを持つ市民のみなさまと一緒に、一生懸命できることを実行していきたいです。
一部の権力者を除けば、国民は誰もが『平和』を望んでいるはずです。
全国の市民のみなさまが、その想いを1つずつしっかりと言葉にして、行動に移していかれるように、これからも活動を続けていきます。
みんなで頑張っていきましょうね。
あきらめたら、思う壺です。
絶対にあきらめないで、みんなで頑張っていきましょうね!