横須賀市の「教育・保育施設」の在り方の議論がまもなく終わります
横須賀市での、新しい『子ども子育て支援制度』を軟着陸させる為の議論も、終わりが近づいてきました。
先日は『学童クラブ』についてブログで記しました。
今日は『教育・保育施設等の設備・運営基準等検討部会』の最終回(第7回)を傍聴しました。
『学童クラブ』と並んで、新しい制度の大きな目玉が『教育・保育』です。
『教育・保育』?
目玉の割には、耳慣れない言葉ですよね。
そこで今回は『教育・保育』について記したいと思います。
「教育・保育」って何だろう?
来年4月、新しい『子ども子育て支援制度』がスタートします。
そこで、厚生労働省・文部科学省・内閣府をはじめ、横須賀市や全国のまちで、これから新制度の説明会がどんどん開かれていきます。
すでに新聞やテレビや雑誌などでも、分かりやすくお伝えする特集などが組まれています。
このブログでは、フジノなりに思い切りかみくだいてご説明してみたいと思います。
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新しい制度が生まれるとともに、新たに『教育・保育』というキーワードが生まれました。
フジノの定義する「教育・保育」とは、生まれてから小学校に入るまでのこどもたちに必要なあらゆる支援のこと
です。
カンタンでしょ?
ただ、このカンタンなことがこれまではややこしかったのです。
歴史的な背景から、『教育』と『保育』は、別の官庁が、別の法律で、別の手続きを取ってきました。
- 幼稚園 = 文部科学省 = 教育
- 保育園 = 厚生労働省 = 保育
時代の流れと社会の変化によって、
「こどもたちに必要な支援は別々に分けるよりも一体的に行なうべきだ」
ということになりました。
7種類の「教育・保育」のしくみ
けれどもシステムの変更は、シンプルには進みませんでした。
これまでの歴史的な背景をリセットすることはできませんでした。
本来ならば、『子ども子育て地域包括支援センター』みたいなものができて
「新しい子どもセンターは、生まれたばかりの赤ちゃんから小学校に入るまでのこどもたちに必要なあらゆる支援を提供します!」
となれば良かったのですが、そうはなりませんでした。
そのかわりに、2014年度からスタートする新しい『教育・保育』は7つの種類に分かれています。
支援を受ける場所が、幼稚園や保育園などの『施設』なのか、自宅や職場などの『地域』なのか、で2種類に分かれています。
- 施設型(3種類)
①認定こども園、②幼稚園、③保育園 - 地域型(4種類)
①家庭的保育、②小規模保育、③居宅訪問型保育、④事業所内保育
こどもたちは来年4月から、この7種類の『教育・保育』を受けることになります。
横須賀市はこれから新たに整備していきます
ただし、現在の横須賀市には、この7種類全てはありません。
2014年8月現在では、上に記した3種類しかありません。『施設型』の目玉である『認定こども園』も、まだ存在していません。
現在、同時進行で『計画づくり』を進めています。この計画に基いて、今は無い施設や事業も、整備していく予定になっています。
すでに「『認定こども園』へ移行する」という方針の幼稚園が複数あります。
2014年度予算では、幼稚園15園分の認定こども園移行への補助金も決まっています。
また、今後も横須賀市としては移行を支援していく予定です。
検討部会が終わり、次は児童福祉審議会で「答申」が決定されます
この『教育・保育』の施設について、具体的な基準を定める議論を検討部会で7回にわたって行なってきました。
前回記した『学童クラブ』と同じく、パブリックコメントを行なって、市民のみなさまからご意見を募集しました。
今日の検討部会では、その回答案を議論・決定しました。
新たに策定しなければならない3本の条例と、改正をする1本の条例の、骨子案も議論・決定しました。
この決定は、さらに、上部機関である『児童福祉審議会』で議論した上で、正式に決定します。
そして、市長に対して『答申』という形で報告されることになります。
『答申』をもとに市は議案をつくり、9月議会で議論が行なわれます。
説明会にぜひいらして下さい!
乳幼児期のおこさんがいらっしゃる保護者の方々や妊産婦の方々は、来年スタートの新制度について強い関心をお持ちのことと思います。
8月19日〜31日にかけて、横須賀市では20回の『説明会』を開催します。
特に、利用者負担が一体いくらになるのかなどはまだ国の基準が出ていない状況の為、決定していません。
それでも市民のみなさまにイメージしていただきやすくする為に、現時点での見込額などもきちんとご報告する予定です。
ぜひいらして下さいね。
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また、フジノもお伝えしたいことはまだまだたくさんありますので、これからも続けて書いていきたいと思います。