懸案だった「市立病院管理運営協議会」がついに開催されました!
横須賀市と、市立2病院の指定管理者である地域医療振興協会は、協定書の中で『市立病院管理運営協議会』を設置して、重要な事柄はこの場できちんと話し合うと明記されていました。
しかし、実際には全く開催されておらず、そもそも設置されてもいませんでした。
今年1月27日の教育福祉常任委員会協議会の場での伊東雅之議員(新政会・現在、市議会副議長)の追及によって、この問題が発覚しました。
(伊東議員) 事業計画の2番の④には 「横須賀市と『管理運営協議会』を設置し、市と常に調整を行なう」 としているわけですけれども、これが何回開かれて、どのような話し合いの中で現在に至ったのか。 少し説明できますか。 |
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(地域医療推進課長) その『管理運営協議会』については、指定管理者側の要望で開くということにしておりますけれども、現在のところその名称で『管理運営協議会』というものを開いた実績はありません。 ただ、協会の理事長や2病院の管理者、院長ですね、それから市長、副市長を交えた懇談の席、これは年に2回ほどやっておりまして、その中では比較的大きな、例えば直近の話題でいうとうわまち病院の建てかえのことですか、そういったようなことについて意見交換をしているという状況でございます。 |
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(伊東議員) ということは、事業計画書の中に「『管理運営協議会』を設置し」と書いてあるけれども、指定管理者としてやってこなかったということですか? |
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(地域医療推進課長) その名称の会議というものは、実績がございません。 けれども、ただ、年にこのようなことも含めて、部長が議会の終わる前、あるいは終わった後にそれぞれの管理者に議会でこんな意見があったと話を伝える。 それから、事務的には毎月1回指定管理者の病院のほうへ地域医療推進課の職員が行って、どんな運営をしているかというような話をしておりますので、指定管理者との意思疎通については十分してきたとは思っております。 |
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(伊東議員) 私、初めてその件聞いたのだけれども、では、部長・課長が『管理運営協議会』に出席して話し合いをしたということではないのですね。 流れの中で職員が行って、中身を見たり話をしたりして、それだけなのですか。 |
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(地域医療推進課長) 整理いたしますと、毎月1回指定管理者と事務的な点検内容のチェックをしております。これは、市の他の指定管理施設も同様です。 それから、それ以外に例えば今回のようなことですとか、あと議会があるたびに、今度こういう議案を出すから、こういう説明をする。その結果こういったような御意見があったことを私、それから、部長がそれぞれの指定管理者のほうに行って、お話し合いの席を設けております。 それ以外には、大きな施設ですので、必ず施設の修理とか医療機械を買うとかいうことが頻繁にありますので、ほとんど毎日のように私どもの担当の職員は、それぞれの病院へ行って、いろいろな相談事をしてきておりますので、その際に何か変わったことがあれば、逐一私のほうへ連絡をするようにしております。 |
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(伊東議員) 申し訳ないけれども「『管理運営協議会』をつくる」という事業計画を立てていて、契約したときからもう何年もたっているのか。これやはりおかしいでしょう。 やはり『管理運営協議会』をきちんと立ち上げるべきです。 現在は市の役付職員が入っていかなかったら、協議事項を職員が行って聞いてきて、はい、こういうふうにしてくださいと言っていますって、それだけのことなのですか。 部長、こういった会議に何回出たのですか。 |
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(健康部長) 今、課長のほうから説明ございましたように、この会議そのものは開催はしておりませんので、私も出席しておりません。 ただ、しかしながら、今お話ししましたように、定期的に議会があるたびに、前とか後とか、そういったところで、管理者ともよく話をしています。 また、この間も直近ではこういった課題をいただきましたので、皆様に説明した後に、1月になってから市民病院の管理者、そして、うわまち病院の管理者ともお話をさせていただきました。 そういう中で、確かにこういったものを設けるとしておきながら、やっていないということに関しては、委員御指摘のとおり、きちんとやっていかなければいけないと思っております。 |
神奈川新聞の社説(2014年2月2日)においても、『管理運営協議会』が未設置・未開催のままであることに厳しい批判が述べられてきました。
3月の教育福祉常任委員会では鈴木真智子議員(公明党)からも、設置すべきだと意見が出されました。
6月議会では、フジノも一般質問によって市長に『管理運営協議会』の早期設置を厳しく求めました。
これがついに、8月19日に開催されました!
昨日20日に発表された『市長の動向』をフジノがチェックしたところ、19日に開催されていたことがひっそりと記されていました。
これだけ市議会の多くの議員が問題視してきたことを、きちんと発表もせずに『市長の動向』に記すだけなんて、全く問題意識が欠如しているとしか言えません。
吉田市長の情報発信への意識の低さには怒りを感じます。
フジノが気づかなければ、いつ発表するつもりだったのでしょうか?
ともかく、伊東雅之議員を筆頭に、西地区に暮らす/暮らしていた議員が会派を超えて粘り強く提案してきたことが実った形です。
実際に開催された『管理運営協議会』の詳細については、すでに担当課長からヒアリングをしております。
市立病院管理運営協議会について
担当課長からのヒアリングをもとに、管理運営協議会の内容をまとめてみました。
- 構成メンバー
- 市側:市長・副市長・健康部長・地域医療推進課長の4名
- 指定管理者側:理事長・うわまち病院長・市民病院長・うわまち病院事務部長の4名
- 開催日時と場所
- 2014年8月19日午前10〜11時
- 横須賀市役所3階会議室
- 議題
(1)市立病院小児科の今後の方向性の確認(2)うわまち病院の建て替えについて
(3)6月に成立した『地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律』に基いて、秋以降に各病院の病床機能の報告をしなければならない件についての確認。
*市民・うわまち両病院とも急性期病床になる可能性が高い(これは想定内)
(4)その他
- 市立2病院の小児科医の招聘の為に今後も引き続き横浜市大を繰り返し訪問する
- フジノが6月議会の一般質問で取り上げた市民病院の院内助産廃止問題についても話題になった
- 今後の開催頻度
今後は、予算・決算のタイミングで年1〜2回、定期的に開催していく - 今後の議題やテーマ設定の方法
そのときどきに応じて課題になっていることを議題としていく予定
*協定書には構成メンバーなどは「別に定める」と記してあるので、今回、地域医療振興協会と話し合いをした結果、上記メンバーに決定した。
フジノからは
「これだけ多くの議員が問題視してきた課題なので、開催前後に報告すべきだった。9月議会では、教育福祉常任委員会で報告を行なうべきではないか?」
と提案しました。
現時点では、担当課長は「委員会で報告する方向で検討したい」と前向きな回答をしました。
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本日は、フジノからの取り急ぎの報告です。
詳細な報告は、きっと教育福祉常任委員会の場で行われるはずです。