フジノの現状認識と、将来に対する使命感
少子超高齢化と財政危機に苦しむこのまちは、死亡による人口減少(自然減)だけでなく、他のまちで暮らすことを選んで引っ越していく転出(社会減)も全国ワースト1位です。
このまちは、極めて厳しい現実に追い込まれています。
社会保障・社会福祉を守ることが使命であるフジノにとって、もはや限られた税金の使いみちは、徹底して『いのちを守ること』を最優先にすべきだと考えてきました。
これまでは『行政がやるべき仕事』『税金で賄うべき事業』だと市民のみなさまが受け止めてきたことであっても、徹底的にカットしていく。
この危機を乗り越える為には、それしか道は無い。
そう考えてきました。
いのちを守る為には、市民のみなさまからどんなに厳しい批判を受けても、徹底して行財政改革を行なうしかない、と訴え続けてきました。
その行財政改革の中でも、フジノが『ハコモノ3兄弟』と名づけた施設の在り方を徹底的に改革することは、象徴的な意味がありました。
特に『美術館』は、12年前にフジノが初めて立候補した時に「建設反対」を選挙公約として掲げたことから、市民のみなさまを巻き込んで、大きな反対運動が起こりました。
7万5000人もの署名を集めた反対運動は、しかし、挫折に終わりました。
多額の借金によって美術館は建設され、スタートした美術館は、開館前に予想されたとおり毎年約4億円の赤字を垂れ流し続けました。
スタートする前から分かっていたことなのに、止められなかった。
多くの市民の方々が『変わらない政治』に失望し、落胆しました。
けれども、フジノは諦める訳にはいきませんでした。
何故なら、2025年、2050年と、2つの大きな人口変動の波によって、さらに社会保障の危機が続いていくことがすでに明らかになっているからです。
今あなたの目の前にある社会は、数年のうちに全く姿を変えます。良い方向に、ではありません。
今も僕たちの生活は厳しいものがあります。けれども今の世代は苦しくてもまだマシなのです。
もしも僕たちの世代が『改革』を諦めたら、こどもたちや孫たちの世代はもっともっと苦しい目に遭うのです。
あらゆる推計などから、その未来がすでに目に見えているからです。
僕たちの世代がけじめをつけて改革を行なうことは、次の世代への歴史的な使命なのです。
僕たちがガマンしてガマンして改革を続けられたら、なんとか次の世代が今の生活水準や福祉サービスをかろうじて維持できるかどうかという状態なのです。
これがフジノの現状認識です。
フジノは、このまちの未来を全く楽観視していません。
だから、狂ったように政策提案を続けていくし、改革を止めようとする勢力とは闘い続けるし、どんなに人々に嫌われても文句を言われても、政治家を続けているのです。
(その2へ続く)