横須賀市民1名からデング熱の陽性反応が出ました
すでに報道でご存じの方も多いとは思いますが、改めてお伝えします。
8月31日夜、横浜市から連絡を受けました。
横浜市内でスクリーニング検査を受けた横須賀市民1名に「デング熱」陽性反応が出たとのこと。
感染症法に基づいて、受診した医療機関のある横浜市が今後の対応を行なってまいります。
ぜひ正確な情報と知識で不安を取り除いて下さいね!
デング熱についての厚生労働省の「Q&A」コーナーをぜひご覧下さいね。
いくつかご紹介しますね。
【問い】
罹ると重い病気ですか?【答え】
デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。しかし、希に患者の一部に出血症状を発症することがあり、その場合は適切な治療がなされないと、致死性の病気になります。
【問い】
治療法はありますか?【答え】
対症療法となります。痛みと発熱に対してのアスピリンの投与は、出血傾向増悪やライ症候群発症の可能性があるので禁忌です。血漿漏出などの症状が出現した場合は、血漿漏出による循環血液量の減少を輸液により補うことが治療の中心になります。
【問い】
患者の経過と予後はどうでしょうか?【答え】
デング熱の予後は比較的良好です。血漿漏出と出血傾向が主症状の場合は適切な治療がなされないと致死性が高いですが、症状が回復し始めると迅速に回復するのが特徴です。
適切な治療を受けられれば、予後は良好です。
【問い】
日本国内でデング熱に感染する可能性はあるのでしょうか?【答え】
日本にはデング熱の主たる媒介蚊のネッタイシマカは常在していませんが、媒介能力があるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域(青森県以南)に生息しています。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。
ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、その蚊は冬を越えて生息できず、また卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため、限定された場所での一過性の感染と考えられます。
なお、ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50~100メートル程度です。
国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。
予防方法については、このような説明がありました。
【問い】
蚊に刺されないようにするにはどうしたらよいでしょうか?【答え】
ヒトスジシマカやネッタイシマカは日中に活動し、ヤブや木陰などでよく刺されます。その時間帯に屋外で活動する場合は、長袖・長ズボンの着用に留意し、忌避剤の使用も推奨します。
長袖・長ズボン、また蚊をよけるスプレーなども良いようです。
横須賀市の感染症対策のご紹介
先日、市内の学校の先生から
「生徒たちが蚊にさされると『デング熱だ!』と指さしあったりしてて。。。」
という報告を受けました。
こどもたちは率直にニュースに敏感です。
『感染症対策』にかぎらず、不安や怖れに対しては、正確な情報提供に尽きるとフジノは信じています。
フジノの知識の範囲ではありますが、爆発的な感染(パンデミック)の恐れは低い、感染症だと受け止めています。
また、横須賀市には「保健所」が設置されており、「感染症対策担当」も設置されています。
フジノは、市が設置している感染症対策委員会の傍聴もしていますが、医師会をはじめ、市内医療機関の感染症対策への意識は高いと感じています。
さらに、新港埠頭に新設した救急医療センターには感染症用の特診室も5部屋もあります。
これからもしっかりと情報発信につとめて、市民のみなさまのご不安を取り除けるように努力しますね。
フジノとしては、これからも市民のみなさまにお伝えできる情報は全て発信してまいります。