アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(2日目)に参加しました
浦郷学童クラブから今度は、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜へ向かいました。
昨日に続いて、『アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会』に出席する為です。
今日のプログラムも受講したいものがたくさんあります。
それに加えて、日高庸晴さん(宝塚大学・教授)の講演があるのですが、その前に数分間ほどお会いできそうなのも楽しみです。
さらに、活動を応援している『プルスアルハ』のみなさんも、『読み聞かせ』で出演されるのです。
シンポジウム『当事者中心の依存症治療・回復支援の発展をめざして』
まず、シンポジウム『当事者中心の依存症治療・回復支援の発展をめざして』に参加しました。
『第2部・当事者からのメッセージ』では、6人の方々(当事者・ご家族)からお話を伺いました。
フジノはお話を聴きながら、途中、胸が苦しくなって部屋を出たくなるような衝動に襲われてしまいました。なんとかこらえたものの、やっぱり依存症の苦しみは、ご本人・ご家族ともに壮絶なものがあります。
読み聞かせ「ボクのことわすれちゃったの?〜お父さんはアルコール依存症〜」
『第3部・パフォーマンス』では、ついに『プルスアルハ』さんの登場です!
『ボクのことわすれちゃったの?〜お父さんはアルコール依存症〜』(家族のこころの病気を子どもに伝える絵本④)プルスアルハ著、ゆまに書房、2014年
フジノの父親は、お酒を飲まずにはいられない人でした。幼い頃、母も僕もとても悲しい想いをしました。
だから、ハルくんの絵本にフジノはとても深く共感しますし、強く胸を打ちます。
ハルくんは、お父さんのお酒のびんにこっそりと水を混ぜます。フジノも同じことをしたことがあります。ワンカップ酒を隠してみたり、ビールを流しに捨ててしまったこともあります。
『プルスアルハ』のみなさんは、現役の精神科ドクター・看護師の方々でした。そのみなさんがあえて退職をして、新たに立ちあげたプロジェクトです。
そのチャレンジを、フジノは強い共感を持って応援せずにはいられません。
『臨床の現場』に居る人間にしかできないことがあります。
でも、『臨床の現場』を知っている人間があえて現場を離れて『社会』に打って出て、やらなければならないことがたくさんあります。
どんな分野の学会でも、会場では文献の販売ブースが設置されています。もちろんこの3学会合同学術総会でもたくさんの文献が販売されていました。
その中でも、『ボクのことわすれちゃったの?』は完売でした。
嬉しいです。
本当にたくさんのこどもたちに手にとってほしいです。
そして、ハルちゃんやかつてのフジノと同じような状況にいるこどもたちに「大丈夫だよ」のメッセージが届いてほしいです。
まわりにいる大人の方々にも現実を知ってほしいです。こどもたちのチカラになってほしいです。
こちらは今日の読み聞かせの様子では無いのですが、『プルスアルハ』さんがYouTubeに動画としてアップしておられますのでぜひご覧下さい。
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プログラムが終わった後、『プルスアルハ』さんとお話をする機会を頂くことができました。
すでにツイッターなどではしばらく前からやりとりをさせて頂いているのですが、じかにお会いしたのは初めてでしたので、改めてこの活動に取り組んで下さっていることに感謝の気持ちをお伝えしました。
これからもお互いにがんばりましょうね、とエールを送りあいました。
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フジノが『プルスアルハ』さんのような取り組みの重要性を感じたのは、2012年7月の日本うつ病学会総会がきっかけでした。
日本には、こどもたちに向けた分かりやすい精神疾患の本がありません。
保護者(例えばお母さん)が精神疾患である場合、こどもはそれを自分のせいだと受け止めがちなのは様々な研究から知られていました。
「きみのせいじゃないよ」
と伝える『心理教育』の分かりやすい絵本が海外にはありました。
「日本にもこうした活動が必要だ!」
と願っていたところに『プルスアルハ』さんたちがまさにその活動をスタートして下さいました。
これからどうか多くのこどもたちが救われてほしいと願ってやみません。
月乃光司さんも出演されました
続いて、以前、新宿のロフトプラスワンで共演させていただいた月乃光司さんも出演、『詩の朗読』を行ないました。
月乃光司さんもますます素晴らしいご活躍をされていて、嬉しいです。
書ききれなくてごめんなさい
(ブログ記事は続きます。途中までのアップでごめんなさい)