市民団体が市長にオスプレイの横須賀飛来の中止を要請しました
昨日、フジノがお知らせしました『横須賀へのオスプレイ飛来問題』。
それに対して、今日、市民団体4団体が中止を要請する『緊急申し入れ書』を市長に提出しました。
緊急申入書の写しを頂きましてので、全文を紹介します。
平成26年10月21日
横須賀市長吉田雄人殿
緊急申入書
神奈川平和運動センター代表・湯沢誠
三浦半島地区労働組合センター代表・佐藤治
非核市民宣言運動ヨコス力・新倉裕史
原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会・共同代表・呉東正彦
昨日、防衛省から、10月25日に、米海兵隊のオスプレイ1機が、横須賀海軍施設に飛来する可能性があるとの情報提供があったとのこととです。
オスプレイは、過去に多数の墜落事故を起こし、去る10月3日にも、ペルシャ湾上で、搭乗員1名が死亡する事故を起こしています。
また昨年12月には、米軍ヘリが、三浦市の纏め立て地に墜落し、その原因は整備不良という人為的ミスであることが明らかになっています。
そして、オスプレイは、オートローテーション機能がないという、航空法にも違反した欠陥機です。
そして、横須賀基地はもともと航空基地でもなく、周辺は横須賀の中心市街地に隣接した極めて人口密集地で、一旦事故が起これば、大事故に繋がリかねません。
従って、私達は緊急に、市長に以下を申入れし、また質問に対する回答を求めます。
- 危険なオスプレイの横須賀基地への飛来を中止するよう、国及び米海軍に申入れされたい。
- なぜ海兵隊のオスプレイが、米海軍横須賀基地に来るのか。横須賀基地の状況把握とは金く意味がわからず、必要ないと思われるので、その目的について照会されたい。
- 今回のオスプレイの飛来の話はいつから横須賀市に話があったのか(郎自周到な受け入れのコメントを出すのは、事前に話があったとしか思えないが)。しかも一片の情報提供だけで、即日、簡単に受け入れてしまってよいのか。市長の見解を伺いたい。
- 過密に多数の事故を起こしているオスプレイの危険性について、どう認識しているのか。さらに昨年のヘリの墜落事故の直後であることについて、どう考えるのか。
- オスプレイは、横須賀海軍施設のどこに何時ごろ飛来するのか、ヘリモードへの転換はどこでするのか、を照会されたい。
- 地域住民に配慮し、安全の確保については万全を期すよう求めてまいります、とあるが、今回のオスプレイの飛来という新たな事態に対して、国や米海軍に対して、市長は具体的にどのような申入れをしたのか。
申し入れ、質問、いずれもフジノも同感です。
吉田市長は早急に回答するとともに、市民のみなさまの安全と安心が確実に守られるように積極的な動きを取るべきです。
アメリカ軍との信頼関係を日頃築いているならば、このような時にこそ、その信頼関係をもとに市民のみなさまにきちんと情報提供をすべきです。
後日追記:翌日の神奈川新聞が報じました
こうした市民団体の動きを神奈川新聞が報じてくれました。
全文を引用させていただきます。
「なぜ、横須賀に」市民団体ら中止要請
米海兵隊の新型輸送機オスプレイ1機が25日に米海軍横須賀基地(横須賀市)に初めて飛来する可能性があることを受け、市内の4市民団体らは21日、横須賀市が国と米国側に中止するよう求める申し入れ書を提出した。
「なぜ、いま」「なぜ、横須賀に」。
この日、申し入れ書を出した市民14人は困惑と憤りをあらわにした。
「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表、呉東正彦弁護士は「基地は市街地と隣接する人口密集地で、もし事故が起これば大事故につながりかねない」と訴えた。
申し入れ書では、「なぜ海兵隊のオスプレイが米海軍横須賀基地に来るのか、その目的は」「過去に多数の事故を起こしている危険性について、どう認識しているのか」など6項目の質問を挙げた。
今月上旬、ペルシャ湾上で一時動力を失ったオスプレイが発艦に失敗し、搭乗員1人が死亡。呉東弁護士は「米国内では住宅地の上の飛行を認めていないのに、日本では違う。この事態を国や市はどう思うか」と指摘した。
20日午後4時すぎに防衛省南関東防衛局(横浜市)からオスプレイ飛来について情報提供を受けた横須賀市は、30分後にホームページで市長コメントなどを公表。呉東弁護士は「検討もなく、政府が安全と言っているから市も信じると言っている。政府が何と言おうと、疑問を呈するのが自治体の役割ではないか」と市の姿勢をただした。
対応した市基地対策課は「地域住民の安全確保に万全を期すよう(同局に)伝えた」と話した。
他のメンバーからは「吉田雄人市長は、もっとしっかり市民のことを考えて行動してほしい」「米軍にとって、ますます使いやすい町になってしまうのではないか」といった懸念の声が上がっていた。
同市などによると、オスプレイの飛来は基地内のヘリポートの状況を把握するのが目的とみられる。時間や飛行ルートについて米側は明らかにしていない。
(織田匠)
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