現場の先生たちの努力で、小中学生の「体力・運動能力テスト」の成績がわずか1年間でアップしました!/スポーツ推進審議会

スポーツ推進審議会(2014年度・第2回)を傍聴しました

今日は、市役所にて『横須賀市スポーツ推進審議会』(2014年度・第2回)が開かれました。

横須賀市スポーツ推進審議会・会場にて

横須賀市スポーツ推進審議会・会場にて


残念ながら今年フジノは『スポーツ推進審議会』委員では無くなってしまいました。

けれども「健康づくりの為にスポーツがいかに不可欠か」を学んだ今は、必ずこの審議会も傍聴をすることに決めています。

最新の「横須賀のこどもたちの体力・運動能力データ」が発表されました!

今回もいろいろな議題がありました。

しかし、中でも最もフジノが注目している議題はこれです。

『2014年度・横須賀市児童生徒 体力・運動能力調査結果』について

今年2月の予算議会でフジノが一般質問で厳しく追及した問題を、覚えていらっしゃいますか?

フジノは以下のように述べました。

(2014年2月28日・本会議・フジノによる市長と教育長への質疑より)

本市の現状はというと『児童生徒体力・運動能力生活習慣等の調査結果』によれば、本市の児童生徒の生活習慣は悪化しています。

また、児童生徒健康・体力向上推進委員会担当部会の報告によると、本市の小中学校の児童生徒は、新体力テストにおいて全国平均と比較して危機的な状況にあります。

生活習慣や体力・運動能力を改善していくことは一見無関係に見えますが、実は、学ぶ姿勢や学ぶ意欲を高めることにつながっています。

横須賀の児童生徒(小中学生)の『体力・運動能力』は、極めて深刻な状況にあることが、客観的なデータからハッキリと分かったのです。

そこでフジノは積極的な対策を提案した、というのが予算議会での質疑でした。

このように市議会の場で大きく取り上げたのはフジノが最初でした。

けれども、すでに危機感を持っていた教育委員会や現場の先生方も一生懸命に取り組みを始めていました。

教育委員会のスポーツ課の指導主事らによる問題意識をはじめ、スポーツ推進審議会委員でもある神奈川県立保健福祉大学の鈴木志保子教授による調査分析と具体的な改善策のご提案、さらに現場の先生方がメンバーである『児童生徒健康・体力向上推進委員会担当部会』の動きは、とても熱心に活動を進めてこられました。

こうした『努力の結果』がどのような形で『成果』として表れたのか否かを示す「最新のデータ」が、今日ついに発表されたのです。

なんと、小・中学校の男女ともに改善されました!

今回報告されたデータは『市内全小中学校』のデータではありません。それは後日改めて正式に発表されます。

今日は、あくまでも『無作為抽出』された学校(小学校6校、中学校7校)のデータの報告です。言うならば、『速報値』のようなものにあたります。

それがこちらです!

まず小学校5年生です。

体力合計点

小5男子 小5女子
2013年度 2014年度 2013年度 2014年度
52.31 52.42 52.00 53.08

前年度と比べると、男子は0.11ポイントアップ、女子は1.08ポイントアップしました!

次に、中学校2年生です。

体力合計点

中2男子 中2女子
2013年度 2014年度 2013年度 2014年度
39.64 44.93 47.48 47.58

前年度と比べると、男子は5.29ポイントアップ(!)、女子は0.1ポイントアップしました!

これはとても良い結果です。

鈴木教授やスポーツ課指導主事と意見交換を重ねたのですが、その要因としては「やはり現場の先生方の意識が大きく変わった」ことによって、こどもたちの体力・運動能力が良い形で引き出された結果だと考えているとのことでした。

つまり、横須賀のこどもたちはポテンシャル(潜在的な体力・運動能力)が低いのではなく、大人たちの引き出し方しだいでもっともっと健康で元気になれるということもまたハッキリと分かりました。

今回のデータは、あくまでも『抽出校による速報値的なデータ』ですから、まだ横須賀市全体の傾向と言い切るのは早いのですが、とても喜ばしい結果が出たと言えるでしょう。

今後は、市内全小中学校のデータを分析し発表していきます

現時点では、国と県の調査結果がまだ発表されていない為、横須賀市でも出せるデータは『抽出校による前年度との比較』のみとなりました。

まもなく国と県のデータがオープンになれば、横須賀市の全小中学校のデータもオープンになりますので、横須賀のこどもたちの体力・運動能力がより性格に分析できるようになります。

さらに、もう1つ!

今、教育委員会スポーツ課と県立保健福祉大学の鈴木志保子教授のチームとの協働で、素晴らしいプロジェクトが動き始めています。

それは、小中学生に入るさらに前のステージ、幼稚園・保育園の時期(乳幼児期)からの健康づくりアプローチです。

教育委員会スポーツ課だけでは実現できませんので、こども育成部との連携が必要です。

幼稚園・保育園のステージから『遊び』の中に良い形で『体力・運動能力』づくりが取り入れていければ、こどもたちは大きく成長していくはずです。

すでに幼稚園の先生・保育園の保育士のみなさんも大変協力的で意欲的とのことです。

今後の取り組みに大いに期待したいです。

フジノは今日、このブログ記事を事務所ではなくて、父の入院している病院のロビーから更新しています。

手元にデータはあるのですが、あくまでも紙ベース。

ふだんはpdfファイルにスキャンしてとりこんでブログに掲載しやすくしています。

本当は『体力合計点』だけではなくて、握力・上体おこし・反復横跳びなど種目ごとの点数もお伝えしたかったのですが、今日はできません。

でも、どうしてもお知らせしたい良い成果でしたので、速報としてお伝えさせて頂きました。

現場の、特に中学校の体育の先生方、素晴らしい成果にフジノは大変驚きかつ感激しています。1年間のみなさまの取り組みは、まさに大成功でした。

小中学校の先生方、今回の結果を見ると、横須賀のこどもたちのポテンシャルは大人のやり方しだいでもっともっと引き出せることが分かりました。

政治家として協力できることはどんどんやっていきますので、ぜひご意見をください。

教育委員会スポーツ課のみなさん、『児童生徒健康・体力向上推進委員会担当部会』のみなさん、そして県立保健福祉大学の鈴木志保子教授、本当にありがとうございます。

横須賀のこどもたちの健康の為に、どうか今後とも力を貸して下さいね。

よろしくおねがいします!

横須賀市スポーツ推進審議会・会場にて

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