防衛大学がホームページ上でお詫びと今後の飛行予定を掲載しました
昨日、横須賀上空で行われた『防衛大学開校祭に向けた戦闘機によるテスト飛行』について続報をお伝えします。
- 5日 横須賀市政策推進部基地対策課長が、防衛大学校総務課長に電話で抗議しました。
- 6日朝 防衛大学校がホームページ上に航空機騒音に関するお詫びと、今後の飛行予定を掲載しました
- 6日昼 防衛大学校総務課長が横須賀市役所を訪れて、事情の説明をじかに行ないました。
- 6日夕 横須賀市がツイッターで「経緯」をホームページとツイッターにて発信しました。
実際に、防衛大学のホームページには以下のように掲載されました。
航空機飛行に伴う騒音について
2014年11月06日お知らせ
平素から防衛大学校に対しご理解ご協力を賜り心から御礼申し上げます。
さて、平成26年11月5日(水)1230頃に実施いたしました「開校記念祭祝賀飛行事前予行」に伴う、防衛大学校上空における航空機(航空自衛隊 F15×2機)の事前訓練飛行により、近隣住民の方々に騒音等のご迷惑をお掛けしましたことを心よりお詫び申し上げます。
また、事前に住民の皆様並びに関係機関に飛行計画をお知らせするべきところ、ご連絡に不備がありましたことを重ねてお詫び申し上げます。
今後このような不備が無いよう、細心の注意を払う所存でございます。
なお、今後の飛行予定等は添付PDFのとおりとなっておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
pdfファイルが観られない方の為に、下に画像を掲載しますね。
実際の開校祭が行われる9日の飛行予定は下のとおりです。
今回の問題に対するフジノの考え/インターネットにアクセスできない市民への情報伝達に横須賀市はもっと取り組むべき
もともと、横須賀市と防衛大学校との関係はとても良好です。
横須賀市の教育委員5名中1名は、防衛大学電気電子工学科教授の森武洋さんに就任して頂いています。
ですから、このような迅速な対応が取られたのだと感じています。
防衛大学の総務課長に横須賀市の基地対策課が申し入れを昨日行ない、本日は防衛大学からじかに市役所を訪れて改めて経緯の説明などがなされたことをフジノは大いに評価したいです。
しかし、問題があります。
今回、事前の公表が無かった為に、本当にたくさんの方々がご不安になられました。
フジノのもとには、一般の市民の方々だけでなく、幼稚園・保育園・小中学校の先生からも問い合わせがありました。
フジノのツイッターやブログを読める方、もしくはフジノに電話をかけて情報にアクセスすることができた方々は、昨日の爆音と戦闘機が何だったのかを知ることができました。
しかし、結局のところ、横須賀市は今もツイッターとホームページ上で情報を流しただけです。
ホームページを観られない方やツイッターを読むことができない方々は、どうやって情報にアクセスするのでしょうか?
こういう平和な平常時においてこそ、しっかりと情報を市民のみなさまにお伝えする絶好の実践機会だと受け止めて、横須賀市はもっと努力すべきです。
ふだんから、『いつ起こるか分からない災害や国民保護事態』を想定して、発信方法に工夫に工夫を重ねるべきです。
追記:本日の読売新聞が報道しました
読売新聞が昨日の様子を報道しました。
全文を引用させていただきます。
苦情殺到
神奈川県横須賀市の市街地の上空で5日正午過ぎ、航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)所属のF15戦闘機2機が旋回を繰り返し、市民から防衛大学校(横須賀市走水)や市に騒音の苦情が殺到した。
戦闘機は、9日に行われる防大開校記念祭の祝賀飛行の事前訓練中だった。
防衛省航空幕僚監部は「市街地を飛行する場合、慎重に慎重を重ねる必要がある。ご迷惑をおかけして申し訳ない」としている。
防大や百里基地などによると、戦闘機は高度約360メートルを飛行、コース確認のため旋回した。
旋回中はエンジンのパワーが上がり、当時は曇り空だったため、雲に音が反響した可能性もある。
例年、数件の苦情は寄せられるが、今回は5日夕までに市に78件、防大に60件前後が相次いだという。
近くに住む女性(66)は「ものすごい音がして空を見ると、飛行機が低空を斜めに傾いて飛んでいた。祝賀飛行には慣れているが、今回は恐怖を感じた」と憤っていた。
フジノブログを読んで下さる方々は市外の方も多いのですが、この記事からもどれほど市民の多くの方々が恐怖を感じたか、ご理解いただけると助かります。
再追記:翌日の神奈川新聞と朝日新聞が報道しました
11月7日の神奈川新聞が社会面第2面で一連の経過を報道しました。
こうして、6日には読売が、7日には2紙が報じてくれたおかげで、フジノの悩みである『インターネットを使わない為に情報が入手できない方々への情報伝達』がじゃっかん解決されたかもしれません。
読売・神奈川・朝日の3紙には、深く感謝しております。