2年ぶりに「インターネット等有害情報対策会議」が開かれました
今日は、教育委員会の主催で開かれた『インターネット等有害情報対策会議(第5回)』を傍聴しました。
この会議は一般傍聴は許可しておらず、市議会議員と報道機関のみに案内状を出しています。
市議会議員で傍聴したのはフジノのみでした。
報道機関からはタウンニュース社が取材に来てくれました(ありがとうございます)。
この会議は、過去4回開かれてきましたが、2008年6月の第1回から参加し続けてきたのもフジノだけ。
回数 | 日付 | テーマなど |
---|---|---|
第1回 | 2008年6月 | ケータイ、学校裏サイト、援助交際など |
第2回 | 2009年3月 | 『5つの提言』をまとめた。市立学校への携帯電話の持ち込みを禁止した。 |
第3回 | 2010年11月 | いじめ、ブログ、プロフ、2ちゃんねるなど。具体的な事例の紹介。 |
第4回 | 2012年11月 | スマホの登場による新たなトラブル。SNS、ゲーム、フィルタリングをかけていない保護者のパソコンの利用による問題など。 |
でも、インターネットやケータイ・スマホによるいじめ問題について、横須賀市議会で最も詳しいのはフジノですものね。
『個チャ』『グルチャ』とかこどもたちに言われても、理解できる政治家はあんまりいなさそう…。
携帯・スマホをこどもたちに持たせる中で、大人や学校はどう指導・支援していくのか
今回開催された第5回では、LINEなどによる新たなトラブルの発生や、携帯・スマホの所持率が高い現実を受け止めた上で
持たせる中でどう指導・支援していくのか
が大きなテーマでした。
今日の会議でも、某中学校では
「生徒の83.4%がスマホ・ケータイを持っている」
との報告がありました。
ただ、このデータでさえ、あくまでも学校側によるアンケートに児童生徒が答えたものですから、素直に事実を答えたとは言い切れません。本当はもっと多いかもしれません
もはやみんなが持っているのが当たり前、という前提に立った上での対策こそ、現実的です。
市議会議員宛に出された「ご案内」でも、下のように記されていました。
教育長
第5回インターネット等有害情報対策会議の開催について~トラブル防止及び、学習・生活指導の充実に向けて~
近年、携帯電話やインターネットにかかわるいじめやトラブルが小・中学生の間で増加するなどたいへん憂慮すべき状況にあります。
そこで、横須賀市教育委員会と小・中学校、PTA協議会代表、さらには関係機関など教 育に携わる関係者が一堂に会し、子どもたちを被害から守るための対応と方策について意見 交換を行う「第5回インターネット等有害情報対策会議」を開催しますので、お知らせいたします。
今回は、スマートフォンを中心としたインターネットのトラブル対応を含め、学習面や生活面に及ぼす影響について考えます。
さらに現状を踏まえ、解決のための取組みについて協議します。
- 場所:横須賀市役所3号館302会議室
- 日時:2014年11月18日(火)15:00~17:00
- 内容:
- 情報共有「インターネットにおけるトラブルの現状について」
- 協議「スマートフォンを中心としたインターネットのトラブル対応〜トラブル防止及び学習・生活指導の充実に向けて〜」
- 参加者:
- 横須賀市教育委員会から学校教育部長、支援教育課長、生涯学習課長、担当指導主事4名
- 横須賀市こども育成部こども青少年支援課
- 市立小学校長会代表
- 市立小学校の児童指導担当代表
- 市立中学校長会代表
- 市立中学校の生徒指導担当代表
- 横須賀市PTA協議会から4名(会長、顧問、ケータイネット安全委員会2名)
- 神奈川県警察本部サイバー犯罪対策課・副技官
- 横浜国立大学保健管理センター
本来はケータイ事業者が「企業の責任」としてこどもを守るしくみを取るべき
今回も、やはり参加者のモチベーションは極めて高く、問題意識の強さをヒシヒシと感じました。
会議スタート前に、学校教育部長と意見交換をした時にも
「これまでは2年に1回ペースの開催だったのですが、教育委員会事務局内部では、今後は最低でも毎年1回は開いていこうと話し合っています」
と前向きな姿勢でした。
過去4回の中では、ケータイ事業者にも参加してもらい、『企業努力』としての具体的な対策も発表してもらったこともあります。
フジノは本来、「ケータイ事業者自身が『企業の責任』としてきちんと年齢制限とフィルタリングを課すのが在るべき姿だ」と考えています。
しかし、現在の法制度ではそこまで厳しくできない。
だから、こどもたちを守る為に横須賀の大人たちは立ち上がっているのです。
特に、横須賀市PTA協議会(通称・市P協)の取り組みは全国的にも珍しい、積極的な啓発活動を行なっています。
今回の各メンバーの取り組み紹介や意見交換は、とても意義あるものでした。
今後も引き続き、現場での取り組みを持ち寄るとともに顔の見える関係をキープして、こどもたちを守る大人の姿をしっかりと示していきたいです。
(*詳しくは後日改めて追記します。クローズドな会議なので、どこまで書いて良いのかも未確認なのです。ごめんなさい)