ささやかだけど、大切なこと
今日は、ささやかながら1つ良い報告です。
『横須賀市の性的マイノリティ支援』の取り組みは、少しずつですが確実に動いています。
ただ、これまでは当事者ご本人への支援がほとんどでした。
5月に行なった『性的マイノリティ関係課長会議と当事者との意見交換会』の時に、ご家族の立場の方からも「支援が必要です」とのご意見を頂きました。
そのご意見を受けて、すぐの6月議会でフジノはこんな提案をしました。
2014年6月17日・生活環境常任委員会での質疑
フジノの質問
続いて、市民部人権・男女共同参画課長に伺いたいと思います。
すでに意見交換会等で同じ問題意識を持っているとは思うのですが、性的マイノリティーの当事者の方々の『自傷リスク』『自殺リスク』というのは、そうでない方々に比べると極めて高いものがあります。
そんな中、横須賀市は『当事者』の方に対してはかなり対策を取りつつあると思うのですが、『ご家族や保護者の方の相談機関や相談支援の窓口』というのがなかなか無い。
自前で持つことは難しいとしても、せめてそういった方々が「相談をどこにしていいだろうか」という情報にたどり着けるようにしてほしいのです。
現在、横須賀市のホームページには性的マイノリティーのコーナーを設けて、相談コーナーを設けていますが、ここに家族や保護者向けの相談先のリンク等を改めて加えていただけないか。
今は当事者の機関のみ掲載されているのですが、そうした取り組みもぜひしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
人権・男女共同参画課長の答弁
この間の当事者の方々との意見交換会等を踏まえまして、情報発信の重要性というものを強く今感じているところです。
参加して下さった団体のホームページにつきましても、ぜひリンクをさせていただくという方向で、今後開かれます『関係課長会議』のほうで協議をして、その方向で進めるということで今取り組んでいるところでございます。
「横須賀市のホームページにNPOのリンクを貼るなんてカンタンだろ?今すぐやれよ!」
というご意見があるのは知っています。
でも、そうカンタンにはいかないのも現実問題としてぜひ知っていて下さいね。
公的な存在である市のホームページで外部のNPOを紹介するということは、実はとても大きいことなのです。
『横須賀市』がその『団体』を『公的な立場』で『責任』を持って紹介をすることなのです。
提案から5ヶ月、実現しました
それから5ヶ月が経ち、ついに実現しました!
『NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会』を横須賀市のホームページでご紹介しています。
といっても、単にリンクが貼られているだけなのですけれども...。
でも、こうしてリンクを貼ったということは、「お困りのご家族の方はぜひこちらのNPO法人にご相談して下さいね。きっと力になって下さるはずです」と横須賀市として公的に紹介しているのです。
もちろん横須賀市でもご家族からのご相談は受けています。
ただ、これまで横須賀市が性的マイノリティに関するご家族の相談実績は、まだ1件しかありません(2014年5月現在)。
ノウハウや経験は、明らかに『NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会』の方が上です。2006年4月に設立されて、すでに8年半もの積み重ねがあります。
NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会
- 電話相談(090-9876-2423):土・日
- メール相談(tokyo@lgbt-family.or.jp(@を半角の@に変えてください):終日
ぜひこちらのNPOによる相談窓口も活用して下さいね。