大学院での聴講へ
本会議が終わった後、各部局との意見交換や新聞記者の方との意見交換をしました。
その後、急いで国際医療福祉大学院へ向かいました。
毎週月曜日の夜は、大学院で聴講(2コマ)しています。
社会保障政策を専門とする政治家として、フジノはこれまでの社会保障制度構築の歴史を深く学ぶとともに最新の情報や研究を学ばねばならないと考えています。
ひとつのまちの社会保障政策は、わが国全体の歴史や制度改革と直結しているからです。
高齢者医療の医療保険改革
まず1コマ目は、中村修一先生の『社会保障の政策形成の最前線Ⅱ(保健医療福祉政策論Ⅱ)』です。
シラバスより「講義のテーマ」
前期に引き続き、社会保障の重要分野について、政策立案を担う行政の実務責任者及び関係機関の専門家を招き、各領域の現状と課題、改革の方向性について学ぶ。
特に、予防、疾病対策、医薬品、医療機器等医療をめぐる諸課題を取り上げた後、地域福祉、児童福祉を扱う。
また、終盤で検討が進行中の医療保険改革を取り上げる。
3週前の講義から、講義テーマ3行目の「終盤で検討が進行中の医療保険改革を取り上げる」に入りました。
厚生労働省保険局高齢者医療課長の藤原朋子さんをゲスト講師に、『医療保険改革をめぐって(高齢者医療)』を学びました。
高齢者医療をめぐる改革は、やらねばならないことばかりです。
日頃フジノは独学で必死に学んでいるのですが、藤原課長の講義をお聴きしてかなり理解が進んだように感じます。
この講義に参加することで「いち地方議員」以上の立場になれる
フジノがこの講義に参加することは大きな意味があるのです。
総選挙が行われましたが、社会保障制度改革はどの政権であろうが必ずやらなければなりません。
そしてその国による改革は、市区町村にも直撃します。
こうした改革から無関係でいられる市民の方は、誰もいません。
したがって政治家フジノは、国の政策をいち早く理解し、地方議員として地方政府の立場を国に対してあらゆるチャンネルを通して訴えていくのです。
しかし、『ふつうのいち地方議員』が、厚生労働省の幹部と意見交換をする機会はまずありません。
アポイントメントを取ってもかなり短い時間しか取れないでしょう。
けれども、この中村修一先生のもとをゲスト講師として訪れる厚生労働省の現役幹部のみなさんは、中村先生の部下・元部下の方々ばかりです。
講義の最後には、必ずディスカッションの時間があります。
そこでフジノは必ず発言することを自分に課しています。
地方議会で働いてきた中で、現在の制度に対してずっと疑問に感じてきたことや、今後の制度改革で変えてほしいと考えている制度など、発言を準備するのにかなりの時間を毎週費やしています。
そして実際に発言して、返事を頂き、さらに意見をぶつけます。
(つまり『毎週、国会の厚生労働委員会に出席して質疑をする権利』をもらっているような状態です)
この講義に参加することで、『ふつうのいち地方議員という立場』を超えて、かなり直接にフジノは現役厚生労働省幹部の方々に生の意見をぶつけることができるのです。
意見交換を通してフジノの名前を覚えて下さった課長もおられます。
講義を離れた場所(例えば国の審議会など)でも、フジノの顔を覚えていて下さって先方から声をかけて下さった課長もいらっしゃいます。
一生、社会保障政策を学び続けて、より良い在り方を目指していきます
2014年度後期の大学院の聴講(15回)もあと3回を残すのみとなりました。
学べば学ぶほどにもっともっと学ばねばならないことがあることが分かるようになり、講義のたびに、社会保障政策の奥の深さを痛感させられています。
今後フジノが政治家を続けようが続けまいが、社会保障政策はライフワークとして学び続けていくのだと思います。