「街頭キャンペーン」中に、ひとりの男性がフジノに駆け寄ってきました
昨日、ワイデッキでフジノが『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』を行なっていた時のことです。
中高年の男性がさっと近づいてきて、フジノのポケットに何かをねじこみました。
驚いてポケットを探ると
…なんと1万円札です!
その方の足は早く、とっさにフジノはメガフォンマイクで
「すみません!本当に申し訳ないのですが、僕は寄附を受け取らないことにしているんです。お気持ちだけ頂いて、お金は返させて下さい」
とお伝えしました。
そうしたら、その男性の方が戻ってきて下さいました。
「あなたはお正月から寒い中ひとりで頑張っていて気持ちいいから、受け取ってよ」
とその方はおっしゃいました。
政治家フジノは全ての寄付をお断りしています
1万円という金額の重さをよくよく理解しています。
その男性がどんなお気持ちでそんな大金をフジノに寄付しようと思ってくれたのか推しはかると切なくなります。
フジノが行なっている『ひとり自殺対策街頭キャンペーン』に共感して下さったということは、
もしかしたら、自死遺族かもしれない。
もしかしたら、大切な友人・知人を亡くした方かもしれない。
つまり、フジノと同じ立場の方かもしれない訳です。
ものすごく感謝の気持ちを抱きながらも、それでもフジノは繰り返しお断りの理由をご説明しました。
「政治家には政務活動費という経費が年間100万円以上も出ているので、僕はどんなことがあっても寄附を受け取らないことにしているんです」
「ホームページにも寄附は受け取らないと書いているんです。傲慢に聴こえるかもしれませんが、どうか僕の方針もご理解いただけないでしょうか」
「たくさんの人たちの前で1度出したお金を引っ込めるというのはご気分を害する行為かもしれません。でもどうかこのお金はお財布に戻して下さい」
けれども必死の説得にもかかわらず、その方は
「逆にその気持ちが気に入ったから、やっぱり引っ込められないよ」
とおっしゃいました。
「塩釜市への復興の為に寄付をさせて下さい!」と提案しました
これ以上、押し問答をしていてもらちがあかないと判断したフジノは、ある提案をしました。
「僕自身はこのお金を受け取ることはできないのですがお預かりだけして、東日本大震災でずっと支援をしてきた塩釜市というまちの復興の為にあなたの善意をご寄付させていただけないでしょうか」
「本来ならば『横須賀こころの電話』を運営しているNPOに寄付したいのですが、政治家が自分の選挙区内のあらゆる団体に寄付をすることは法律的に許されないのです」
「けれども被災地への寄附は、結果的に自殺対策にもつながります。塩釜市とは3年間のつながりがあるので、僕が責任をもってお預かりして、必ず明日、塩釜市に寄附をいたします」
うーん、と男性は悩んでおられましたが
「それならば仕方がない。いいよ」
とおっしゃっていただきました。
そして、男性は京急の改札へと向かって行かれました。
フジノは改めてその方に深く感謝のお辞儀をして、マイクを通して今この場で起こった善意についてワイデッキのみなさまにお伝えしました。
さっそく今日、塩釜市に寄付をしてきました
翌日となる今日、まずフジノは
- 横須賀市選挙管理委員会
- 横須賀警察署の捜査二課(公職選挙法関係)
- 塩釜市
それぞれに対して昨日の出来事の全てを詳細にお話して、「なんら問題は無い」との確認を取りました。
そこでさっそく振込にいってきました!
こちらが振込証明書です
振込をしたのは、塩釜市役所の『義援金口座』です。
これは、塩釜市役所の方といろいろご相談をして、ふるさと納税とか確定申告にフジノが使えない(=フジノが利益を得るようなことがあってはならないとの考えです)振込先を選びました。
そして、フジノ事務所のもよりの金融機関である『かながわ信用金庫の上町支店』にて振込をしました。
振込証明書はこちらです。
振込人がフジノの名前なのは、残念ながら最後まで男性がお名前を名乗って下さらなかったからです。
大変に貴重な善意を、被災地支援の為に振込をさせて頂きました。
以上、昨日からの出来事の結末を報告いたしました。
政治家としてフジノは、全ての寄付をお断りしています
ごうまんに聴こえるのを承知で改めて書かせて下さい。
すでにこのブログにも繰り返し書いてきたことではありますが、フジノへの全ての寄付を辞退しております。
何故ならば、政治家フジノは『政務活動費』という経費をすでに税金から支給されているからです。
それ以上、市民のみなさまから新たにお金をお受け取りしたくありません。
どうかフジノの想いもご理解ください。よろしくお願いします。