(前の記事より続きます)
「知恩」に連載された雫選手の本音
前の記事に続いて月刊誌『知恩』の記事から引用させていただきます。
今回は、月刊誌『知恩』2014年11月号の連載記事からの引用です。
プロレスを通じ乳児院支援(2)
一瞬にして上り詰めた栄光も、誹謗中傷へと変わりました。
先月号で触れたように身に覚えのないこと、 全くの嘘のことを匿名性の掲示板に普かれたのです。
純粋に始めた『善光寺大本願乳児院』への寄付活動でさえ「大切なお布施でコスチュームを作らず裸で試合しろ」「寄付の金は収益ではなく住職の親からもらったものだ」などと普かれました。
●乳児院支援にも悪意
もちろん、私のコスチューム代や乳児院への募金はお布施から支払われていません。
が、これを見た人から誤解を受け、家族や友人にも被害が及び「加行に行くな」といった脅迫の電話やメールも来ました。
しかし、年に一度会う『善光寺大本願乳児院』の赤ちゃんの顔や職員の皆様の温かい励まし、そして何よりもこんなことで赤ちゃんへの命の源のミルク代を途絶えさせてはならない、という思いだけで、これまで活動を続けてきました。
また、子どもを持つ友人の女性からの「ミルクやおむつはすぐになくなる。あなたの寄付のありがたみは私が一番わかっている」といった励ましもありました。
●悪役で名を上げる
そんなある日、私はメキシコ人を中心としたプロレス団体に参戦し始め、メキシコ人との試合を繰り返す中で悪役レスラー (ヒール)へと変わっていきました。
メキシコ人と日本人が試合をする場合、必然的に日本人が悪役になるからです。
すると何かが湧き出てくるかのようにヒールとしての凶器は使わないスタイルながらも憎々しい笑顔を浮かべながら戦い、リング外でもふてぶてしく正統派レスラー達に強い言葉を浴びせては挑発を繰り返しました。
といっても、試合にはしっかり勝っていったのです。さらには1980年代に日本中を震憾させたダンプ松本選手とタツグを何回も組ませて頂き、ラフファイトを繰り広げるようになりました。
このころから、私に対し「いつもありがとう」という人がほんのひと握りですが現れるようになりました。
当時の私にはそれが何のことなのか、全くわかりませんでした
●人の苦しみに気づかされる
そして今年5月、私は2回目のREINA世界タッグ戴冠を果たしました。
その時私は観客に向かって「嫌われて上等、憎まれて上等。お前らが私を嫌って満足するなら、私だって満足なんだよ!」とマイクで叫びました。
内心では生卵や空き缶が飛んでくるかと心配でしたが待っていたのは観客の拍手、私を呼ぶ声、そして涙ぐんでいる人の姿でした。その時私は、ハッと気づかされました。
こんな私の暴言に、涙ぐんで拍手をするなんて、本当はみんなも私と同じことを世の中に叫びたいのではないかと思いました。
連載記事からの引用は以上です。
雫選手が「ヒール」に転向した訳が分かりました
プロレスには基本的に『ベビー(善玉)』と『ヒール(悪役)』の2種類があります。
雫有希選手はレスリング技術も正統派で、デビュー後もずっと『ベビー』でした。
それが最近は『ヒール』に転向してしまったのですが、その理由がこの連載記事でようやく分かりました。
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政治家になって12年、フジノも雫選手のお気持ちはとても良くわかります。
当選した途端に、今までただのサラリーマンだったフジノに突然ちやほやして群がってきたたくさんの人々。
その一方で、いくら全身全霊をかけて働いても、心身を削って家族との時間を全て犠牲にしても、どれだけ市民のみなさまの為になる政策を実現させても、多くの人々は心の中では「しょせん政治家なんて…」とさげすんでいます。
困った時には「助けて下さい、フジノ先生!」みたいにすりよってきますが、何も無ければ「茶髪のチャラ男、死ね」と2ちゃんねるに書かれまくっているのが現実です。
12年が過ぎて、フジノは『ヒール』転向はしませんでしたが、かなりの『あまのじゃく』になりました。
フジノは選挙でも1度も「よろしくお願いします」と言ったことがありません。
「フジノの政策があなたにとって意味があるならば、その政策を支持してください」としか絶対に言いません。
名刺も持ちません。のぼりも使いません。まちなかに看板も出しません。
いわゆる『ベビー』のよくいる政治家とは全て違うことをやろうとフジノは決めました。
だから、雫選手が『ヒール』に転向して、まさに『ダークヒーロー』になったのも、とても共感できる気持ちがしました。
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雫選手は、わが国の伝説的なトップヒール・ダンプ松本選手としばしばタッグを組んでいます。
トップ中のトップであるダンプ選手が、あえてタッグパートナーに雫選手をたびたび選んでいる。ダンプ選手ほどのレジェンドならば、誰でも選んで組めるのに、雫選手を選んでいる。
この事実からも、雫選手の実力をダンプ選手が高く評価しているのだなあと改めて感じました。
ポスター掲示にご協力いただいた心優しき店舗のご紹介「うわまち動物病院」さん
ところで、フジノは今、2.14横須賀チャリティープロレス大会のポスターを貼らせて頂く為に、いろいろなお店や個人宅にお願いをしはじめました。
第1号の協力店舗は、横須賀市上町にある『うわまち動物病院』さんです!
『うわまち動物病院』は、院長の加藤先生が英語がペラペラな為、外国人のお客さん(患畜さん)も多い人気の高い動物病院です。
しかも、かつて加藤院長はキックボクシングをしていたとのこと。
こうした経緯に加えて、今回のプロレス大会がこどもたちへのチャリティーであることにご賛同いただき、ポスターを貼りだして下さいました。
本当にありがとうございます!
まだまだ2月14日の試合まで、ポスターを貼りだして下さるご協力店舗や個人の方を大募集しています。
ぜひフジノまでご連絡ください。よろしくお願いします!
そして、試合もぜひ観に来て下さいね!