イージス艦がさらに横須賀に追加配備されます
昨日16日、横須賀市役所に外務省と防衛省がやってきました。
米海軍横須賀基地に、さらに新たにイージス艦を追加配備することを横須賀市長に説明しに来たのです。
政策推進部渉外担当部長から全議員宛に報告がありましたので、市民のみなさまにその全文をお伝えします
外務省および防衛省の来訪について
- 日時:平成27年1月16日(金) 15:00~15:10
- 来訪者:外務省北米局日米地位協定室長 中村 仁威
防衛省南関東防衛局企画部長 伊藤 哲也 - 対応者:横須賀市長 吉田 雄人
横須賀市副市長 沼田 芳明
横須賀市副市長 田神 明
横須賀市政策推進部渉外担当部長 中野 愛一郎 - 来訪の目的:米海軍横須賀基地へのイージス艦の追加配備について
- 会談概要:以下の通り
外務省日米地位協定室長
吉田市長をはじめとする横須賀市の皆様におかれては、日頃から、我が国の安全保障のために、日米同盟および米軍の活動に御理解と御支援を賜り、深く感謝申し上げます。
本日は、イージス艦の追加配備に関して、米国政府から接受国通報があったことから、 その内容について御説明させていただくためにお伺いしました。
昨日(15日)、米国政府から、イージス艦「チャンセラーズビル」を、本年(2015年)夏に横須賀に追加配備する旨の通報がありました。
米側からは、今回の配備は、アジア太平洋地域へのリバランス政策に従い、既存の弾道ミサイル防衛能力を維持しつつ、 米海軍に追加的な能力を付与するものであり、日本の防衛及び日米同盟に対する米国のコミットメントを示すものであるとの説明を受けています。
政府としては、日本を取り巻く東アジアの安全保障環境が一層厳しさを増す中で、こうした配備は、日米同盟の抑止力を向上させ、我が国及び地域の平和と安定に資するものであると考えています。
なお、米側からは、今回の配備に伴い、約350名の海軍兵が増加するが、施設の追加的な変更は必要としない見込みであるとの説明を受けています。
昨年10月には、宇都外務大臣政務官および南関東防衛局長から、横須賀へのBMD対応イージス艦2隻の追加配備及びBMD対応イージス艦1隻への交替について御説明したところですが、今回の配備につきましても、その意義について横須賀市の御理解をいただき、引き続きの御協力をお願いしたいと思います。
市長
新たに、イージス艦が追加配備されるとのことですが、現在、防衛省に対し、先のイージスBMD艦の追加配備に関し、人員の増加規模、住居の確保等、市民生活への直接的な影響について問い合わせているところです。
今回の一連の空母以外の艦船の増隻・交替に伴う兵士の人員はどれだけ増えるのか、 また、家族を含めた米軍関係者は大体どのくらいの人数になるのか、その住宅はどうするのか等、市民生活への直接的な影響について、政府に対してあらためて回答をいただきたいと思います。
10月にイージスBMD艦の追加配備の発表があったばかりです。
このような情報提供のあり方については苦言を呈せざるを得ません。
いずれにせよ、本件配備の市民生活への直接的な影響等については、国からは、しっかりとした説明をいただきたいと思います。
外務省日米地位協定室長
政府として、市長の御発言を真摯に受け止め、誠意をもって対応してまいりたいと考えております。
今回の追加配備について、地元の御理解と御協力を得ながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
以上
報告は、たったこれだけです。
吉田市長、たった10分の説明にたった一言のどこが抗議なのか!
この報告を読んで、フジノは強い怒りを感じました。
もちろん、まず外務省と防衛省による米軍の『決定事項』の説明の為だけに横須賀にやってきたことに対してです。
地元に暮らす市民のみなさまの意見などは全く聴かずに、アメリカ政府が決定したことをただ伝えに来ただけのことに怒りを感じました。
しかしそれ以上に許せなかったのは、『吉田市長の在り方』についてです。
「情報提供の在り方については苦言を挺せざるを得ません」
と述べていますが、こんな言葉だけで何が伝わりますか?
市民のみなさまに大きな影響を与えるこのような大事件について、『たった10分の説明であっけなく終わらせてしまう吉田市長の感度の鈍さ』に強い怒りをおぼえます。
そして、外務省・防衛省の説明に対して、吉田市長はご自身の今日のブログにこのようなことを書いています。
「国の担当者からは、『真摯に受け止め、誠意をもって対応する』という回答がありましたので、まずはその説明を待ちたいと考えています」
政府に全く強く言えない交渉力の低い吉田市長は、前回のイージス艦追加配備に対する照会への返事も政府からもらえていません。
そこを見透かされて、さらなるイージス艦追加配備をわずか10分の説明で終わらせられてしまいました。
それなのに吉田市長は「米国や日本政府の考えについて、その意義は理解する」と媚びて、さらに「『誠意を持って対応する』という回答がありましたので、まずはその説明を待ちたい」と記しました。
そんな弱腰で、政府がまともに横須賀市民のことを考えるはずがありません。
吉田市長はもっとしっかり政府と向き合って、市民の想いを強く主張してほしいです。
10分どころか1時間でも2時間でも、納得ができる回答が得られるまで外務省も防衛省も帰してはいけない!
それ以前に、前回の回答さえまだもらえていない現状をもっと強く抗議すべきです!
吉田市長は一体、何をやっているんですか?
このまちの市長なのですから、佐賀県知事選挙の応援になんか行っているヒマがあるのなら、もっと政府としっかり交渉を粘り強くして下さい!
政府に自ら乗り込んで、
「回答がもらえるまで、ここ(外務省・防衛省)から帰りません」
「回答がもらえるまでは、米軍基地のフレンドシップデーにも一切協力しません」
などの強行手段だって取るべきです。
そして、小泉進次郎代議士・古屋範子代議士をはじめ、横須賀選出の国会議員・県議会議員のみなさまにもっと協力を求めるべきです。
一緒に政府に対して厳しく抗議していただくべきです。
安全保障は国の専権事項だとしても、市民のみなさまの安心を守るのは市長の仕事です。
フジノは今回の政府の対応以上に、吉田市長の姿勢に強い怒りを感じました。