「よこすかひとり親サポーターズひまわり」の「法律相談」「ひとり親交流会」開催!
先日お知らせいたしましたとおり、本日は『よこすかひとり親サポーターズひまわり』が主催する2つのイベントが行われました。
午前は、国際離婚の相談を弁護士が無料で受けて下さる『法律相談会』。
午後は、こどもたちをボランティアの保育に預けて、みんなで想いを自由に語り合う『ひとり親交流会』です。
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フジノは、昨年12月議会の委員会質疑でもとりあげたように、数年前から「『米軍人or退役した元米軍人との離婚後の配偶者の泣き寝入り』を無くしたい!」と強く感じてきました。
毎年開催されるこの『外国人との離婚についての法律相談』でお話を伺うたびに、その想いはどんどん強くなっていきました。
『制度的に変えていく』のが政治家としてのフジノの仕事ですが、制度を変えていくには(悔しいのですが)長い時間が必要となります。
しかし、シングルマザーの多くがダブル・トリプルで仕事をしてもとても厳しい貧困の中でこどもたちと暮らしています。そうした方々の為に、『今この瞬間の苦しみ』をすぐに少しでも減らすことが必要なのです。
長い時間をかける制度づくりだけでなく、今すぐ解決できる為の支援も同時に必要なのです。その為の1つの手段が、今日のこの集まりだとフジノは考えています。
本来ならば、政治・行政が直接的に行なうべき性質だと市民のみなさまはお考えかもしれません。
けれども、当事者(ピア)の持つ力の大きさを信じて、横須賀市では『よこすかひとり親サポーターズひまわり』に正式に委託(横須賀市ひとり親講座事業委託)をしています。
ピアの持つ力を、フジノも強く信じています。
「国際離婚」についての法律相談・法律講座の様子
午前中の『相談会』は、相談に参加されたのは2名の方でした。
無料相談にのって下さるのは、松田えり子弁護士(よこすか市民法律事務所)です。
もしも10名近く参加された時は講義形式にならざるを得ないので、松田先生にはあらかじめレジュメや資料を用意して頂いていました。
けれども、このように少人数の参加で本当に良かったです。
そのおかげで逆に『一般論』や『抽象論』はナシ、とても『具体的』で『現実的』な対応の場となりました。
学校での班会議やゼミみたいに、ロの字形にテーブルを置いて、弁護士の松田先生と『ひまわりの寺田代表が座り、左右におひとりずつ実際に困っておられるシングルマザーの方に座って頂きました。
そして、養育費も支払わないままに逃げ続けている『現役or退役した米軍人の元夫たち』への法律的な対応策をみんなで考えました。
松田先生は法律の専門家の観点から、『ひまわり』の寺田代表からはこれまで数百人の方々のご相談を受けてきた経験から、さらに参加されたお二人の方々からはこれまで取ってきたアクションを話して頂き、さらなる解決策をみんなで話し合いました。
まさに福祉の現場で毎日のように行われている『ケース会議』や『事例検討』のように話し合いが行なうことができて、すごく有益でした。
フジノはこの場で得られた情報と知識を武器に、今すぐできることは横須賀市と米軍に働きかけるとともに、全国の同じ立場で苦しんでおられる方々に役立つ情報共有をホームページなどでどんどん行なっていきます。
こどもたちの優しさや笑顔にいつも励まされるからフジノは働いています
お昼は1時間のお休み。
みなさんお弁当を食べたり休憩されるのですが、フジノはとにかくひとつでも多くの声を聴く為にひたすらヒアリング。
松田弁護士や『ひまわり』のみなさんや、参加者の方にお話を伺い、フジノのアイディアを提案したり。
朝から何も食べないままだったのでお腹がグーグー鳴りました。
みんながお弁当を食べているのに何も食べずにお腹をグーグー鳴らしているフジノを観て、参加された方のお子さんたちがおやつをフジノにわざわざ運んできてくれました(涙)。
本当に、幼いこどもたちなのにみんないつもフジノには優しくて、優しさにあふれていて、だから僕は「こどもたちの為に全力で働こう」といつも感じるのです。
さらに、あるおこさんはフジノの為にミサンガ(的なもの)を作ってきてくれて、プレゼントしてくれました。
ありがとうね。
ずっと着けているからね。
午後はみんなで語りあう「ひとり親交流会」です
午後は、『交流会』でした。
午前だけでお帰りになる方もいらっしゃいますし、午後からの参加する方もたくさんいらっしゃいます。
フジノはすぐに横浜へ向かわねばならなかったのですが、おかあさんがたに
「フジノさん、ぜひ午後も残ってもらえませんか」
と頼まれて(ありがたいことです)、とにかくギリギリまで残ることにしました。
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ボランティアで来て下さった行政書士の方から、『ひとり親にならざるをえなかったみなさんが活用できる確定申告によって戻ってくるお金のお話』がまずありました。
けれども、率直に言って、ひとり親のみなさまはそんなこと、とっくに知っておられました。
本当にみなさん必死にこどもたちとの生活を守る為に、一生懸命にあらゆるてだてをまわりから教えてもらったりしながら駆けずり回っています。
ボランティアとして講義をしていただいたことはありがたかったけれど、あんまり必要ない講座だったかなと、フジノとしては主催者でも無いのですが、少し反省…。
その後、多くの方々から
- 「ひまわり」の存在を何故もっと早くから横須賀市が広めてくれなかったのか
- 離婚前・離婚直後に存在を知らせてもらえていたら、もっと早く苦しみから立ち直れたかもしれないのに
との厳しいご意見をたくさん頂きました。
全く同感です。
もっと適切な周知のやり方がたくさんあるはずで、実際に参加者の方々からはたくさんの提案がありました。
その全てにフジノは率直に賛成です。
2009年の『ひまわり』立ち上げ前から寺田代表らと一緒に『ひとり親家庭支援』に取り組んできたフジノとしては、そうした想いやご意見は十二分に理解しています。痛いほど共感もしています。
もっともっと全力で政治・行政は民間団体の支援を、そして『ひとり親ご家庭』の支援をしなければなりません。
何よりもフジノは、こどもたちを守りたいのです。
貧困の苦しみや、教育の機会の喪失、シングルペアレントであることによるあらゆる心身へのダメージ、そうした全てからこどもたちを守りたい。
そしてもっともっと可能性を伸ばしてあげたい。
それがフジノの願いです。
必ずこどもたちの未来をより良いものにします!