予算議会で市長・教育長に対して行なう質問を紹介します
(前の記事から続いています)
2.性的な多様性を保障するためのさらなる取り組みの必要性について
(1)「多様な性、知っていますか?」パネル展示の2年間の効果の分析と、2015年度におけるパネル展示の開催場所の拡大、特に児童・生徒の目に触れる学校への展示の必要性について
いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々のことを正しく理解していただくとともに、「多様性が保障される社会こそあるべき社会なのだ」と広く市民の皆様に啓発する活動として、本市は2013年度から『「多様な性、知っていますか?」パネル展示』を実施してきた(2013年度、2014年度)。
【質問】
ア 市役所北口玄関ホールと図書館において開催してきた『「多様な性、知っていますか?」パネル展示』の2年間の効果を、どのように分析・評価しているか。
【質問】
イ 2015年度は『パネル展示』を市役所だけではなく、小中学校・高校・特別支援学校など、児童・生徒にじかに目に触れる場所に積極的に掲示していくべきではないか。
また、公共施設については、図書館だけではなく、行政センター・コミュニティセンターを初めとするあらゆる場所への拡大が必要ではないか。
(2) 10~20代を対象にした『性的マイノリティ当事者の交流会事業』の参加者をさらに増加させるための、積極的な広報の必要性について
本市は、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々のうち、特に10~20代の自傷行為・自殺未遂・自殺の多さを重要課題と認識し、『自殺対策推進事業』として2014年度から『当事者の交流会事業』をNPOに委託開催してきた。
この『CafeSHIPポートよこすか』は、参加者の満足度が極めて高い事業効果の大きな有効な取り組みだと確信している。
しかし、現在の広報手段(広報よこすか・市ホームページへの掲載、ツイッターでの発信のみ)では、対象である10~20代へ情報が極めて届きづらい。
どれだけ重要な取り組みを実施しても、その実施が知られなければ実施していないのと同じだ。
これまでも何度も教育委員会と議論を重ねてきたが、改めて広報手段について改善を提案したい。
【質問】
ア 参加対象である10~20代の方々に最も優先的にリーチできる広報手段が必要だと考えるが、市長はどうお考えか。
具体的には、青少年関係の取り組みを行っている様々な団体への周知を初め、町内会・自治会の掲示板へのポスター掲示や、子ども会関係者に周知すべきではないか。
また、いわゆる性的マイノリティとされる方々の当事者活動や家族会活動をしているNPOなどに、積極的に広報の依頼をしていくべきではないか。
【質問】
イ 市内学校の校舎内や保健室などへのポスター掲示や生徒・保護者へのチラシ配布の必要性について、教育長はどうお考えか。
これまでの答弁を繰り返すのではなく、子どもの命と心の健康を守る観点から、改めて実現可能性はないのかを議論した上でご答弁いただきたい。
ウ 教育長は、この取り組みが実施されていることを教育委員会委員・学校校長会・人権担当教諭に報告し、理解を求めたか。
また、全ての教職員に対してこの取り組みが実施されていることをきちんと説明する機会を持ったのか。
(次の記事に続きます)