補正予算にフジノが反対した最大の理由「長井海の手公園ソレイユの丘」大型遊具を「地方創生」交付金で買うこと
2月13日のフジノブログに、こう書きました。
横須賀市への『地方創生先行型』交付金は2.7億円です。
このうち、最も高い9950万円を使う事業は『長井海の手公園ソレイユの丘への大型遊具の設置』です。
2.7億円のうち、約1億円はハコモノに使われます。
(略)
それにしても、国が説明した『「しごとづくりなど」の事業』のどこに『長井海の手公園ソレイユの丘』の大型遊具の設置が当てはまるのでしょうか?
明確な政策目標のもと、客観的な指標が求められるのでしょうか?
国の交付金も反対でしたが、市の使い方にも反対です。
フジノには、これらは税金のムダ使いだとしか思えません。
現在開かれている予算議会に、この『地方創生先行型』交付金を使って『長井海の手公園ソレイユの丘』に新たに大型遊具を買い入れるという補正予算が出されました。
しかもどのような大型遊具を買うのか、都市整備常任委員会に対して、具体的な資料さえ出されませんでした。
芳賀親男議員が委員会で資料要求をし、その具体的な説明資料が出されました。
ぜひご覧下さい。
議案第2号・2014度一般会計補正予算(第5号)中
長井海の手公園施設改修事業
遊具イメージパース案
- 経緯
2013年度の長井海の手公園あり方検討において、公園の魅力向上のための施設のリニューアル対策の1つとして、子どもが楽しめる施設の導入の提案がなされた。この提案を受け、子どもが一層楽しく遊ぶことができる公園を目指すとともに、公園全体の魅力の底上げと、平日や閑散期の集客向上を図るため、大型遊具の新設を『第2次実施計画』に位置付けた。
2014年度以降の経緯は以下のとおり。
年 内容 2014年4~6月 第2次実施計画に基づいて、メーカー7社から15案の自由提案を受ける 2014年7~9月 上記提案の内5案を基に、市内小学校・幼稚園・保育園・来園者等にアンケート実施(計684件) *1 平成26年10月~27年2月 アンケート結果を基に、遊具のコンセプトを決定。メーカー4社に、イメージ及び概算見積を依頼。 *1 アンケート対象者:小学校5年生(長井・大楠・富士見)、幼稚園保護者(大楠・諏訪)、保育園保護者(追浜・上町・鴨居・武)、来園者、庁内子育て職員
- 遊具のコンセプトについて
アンケート結果から、新規指定管理者と協議を行い、メーカーにイメージパー
スを依頼するための遊具コンセフト(条件)を以下の様に決定した。
①基本条件- 市内に無い規模の目玉となる遊具
- キーワードは『市内外の集客増』『市内子育て世代の満足』
- 対象年齢はO~12歳とする
①アンケート結果を基に決定した条件- 遊具規模は30mX45mに収まる範囲内
- ランドマーク要素をつける
- メイン遊具は跳躍系遊具(マット・ネット等)
- メイン遊具と融合する形のステージ(2階以上)をつける
- ステージ自体にも豊富な遊びの要素(滑り台・クライム系等)をつける
- 砂場をつける(市内減少傾向r幼児のニーズが高い)
- 全体として、遊具を利用した日陰や保護者用ベンチ等をつける
- イメージパースの仕様
案 主遊具 A案 船型複合遊具+回廊型ネットトランポリン B案 回廊型ネットトランポリン+ロング滑り台 C案 回廊型ネットトランポリン(中)2基+タワー型滑り台 D案 展望回廊型遊具(上部ネットトランポリン) *主遊具以外に、全ての案に小型遊具・砂場
*表中の数値及びイメージパースは参考であり、詳細仕様については今後決定とする - 最終選定について
- イメージ4案を基に、長井海の手公園内にて来園者アンケートを実施予定
- アンケート結果を参考に最終案を選定し、仕様を決定する
「A案」は下のイメージ図の通りです。
「B案」は下のイメージ図の通りです。
「C案」は下のイメージ図の通りです。
「D案」は下のイメージ図の通りです。
とにかくお客さんを横須賀に呼びこむことが大切だ、市内のこどもたちに喜んでもらえることが大切だ、というのが遊具導入の大きな2つの理由だそうです。
けれども約1億円もの予算を使う価値があるとは思えない、しかも『地方創生』の目的とは合致しているとは思えない内容で、フジノとしては全く賛成できません。
市民のみなさまは、税金の使いみちはこんな形で本当に良いのでしょうか?
フジノは全く賛成できません。
吉田市長がかつて訴えていた『ハコモノ改革』とは、こんなことがゴールなのか…。
とても大きな失望感だけが残りました。
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この予算は、先ほど閉会した『予算決算常任委員会』で可決されました(共産党・フジノのみ、反対)。