横須賀市社会的養護推進計画が完成しました
本日開催された教育福祉常任委員会において、こども育成部から報告がありました。
昨年2014年11月~12月にパブリックコメント手続きを終えた『(仮称)横須賀市社会的養護推進計画』についてです。
(PDFファイルにしましたのでこちらをご覧下さい)
今日の委員会質疑(実はほぼゼロでした)をもとに最終決定版が策定されます。
そしてついに来年度4月1日から計画がスタートします!
大切な計画なのに最後まで市民のみなさまの関心を高めることができませんでした
こどもたちは誰もがみんな、家庭的な環境のもとで愛情をもって育てられて成長していく『権利』を持っています。
一方でこどもは生まれてくる親を選べません。
虐待や予期せぬ妊娠など様々な事情によって生みの親のもとで暮らせないこどもたちが日本には本当にたくさん居ます。
その為、こどもたちに家庭的な環境を提供することは政治・行政の『義務』でもあります。
けれども我が国の現実はといえば、施設(乳児院・児童養護施設)で集団で育てられるこどもたちが90%にのぼり、里親さんのもとで育つこどもはわずか10%しかいない実態があります。
それに対してすでに諸外国では、生みの親のもとで暮らせないこどもは施設ではなく、里親さんのもとで暮らして育つことが100%である、という進んだ国々がいくつもあります。
そんな現状を変えていくべく、数年前からわが国でも政府と自治体が取り組みに乗り出しました。
横須賀市も『(仮称)社会的養護推進計画』づくりをスタートしたことを昨年2014年9月9日のブログ記事でご報告しました。
しかし、
- 厚生労働省からの通知にもとづいて作らねばならないという押し付けられ感
- 15年間もの計画を作らねばならないという現実感の無さ
の中でスタートしたものでした。
その2ヶ月後の11月10日のブログ記事では「計画案のパブリックコメントが始まりました。あなたのご意見をお待ちしております」と記しました。
けれどもパブリックコメント手続きの結果、社会的養護推進計画案への市民意見はゼロでした。
残念ながらフジノはみなさまに「この計画がどれほど大切なものなのか」をアピールしきれませんでした。
誰よりもこのテーマを大切に考えてきたのに、教育福祉常任委員会の委員を外されて質問もできず、ブログやSNSでは市民のみなさまの関心を高めることができませんでした。
フジノは大きな責任を感じています。
それでもこの計画は重要です。
15年というあまりにも長期的な計画ではありますが、毎年の横須賀市の取り組みに必ず取り組みを落とし込んでいきたいです。