「約束違反の放射性廃棄物」を「今年だけは横須賀で行わない」ことが発表されました
本日、全市議会議員宛に政策推進部渉外担当部長から以下の報告がありました。
「原子力空母ジョージ・ワシントンのメンテナンス作業で発生する放射性廃棄物の移送」を「今年だけは横須賀で行わない」との報告です。
政策推進部渉外担当部長
米原子力空母「ジョージ・ワシントン」のメンテナンス作業に伴い発生する廃棄物の移送について
本日、次のとおり、米海軍に確認しましたので報告します。
- 米海軍として、空母「ジョージ・ワシントン」からの低レベルの放射能にさらされた固形廃棄物の日本での移送は今年は予定していない。
- 2015年の横須賀での整備を終えた後、空母「ジョージ・ワシントン」が米国本土へ戻る過程で輸送される予定である。
- この背景には、今年、空母「ジョージ・ワシントン」が空母「ロナルド・レーガン」と交代されるという特殊な状況がある。
- 通常毎年行われる固形廃棄物の移送は、2016年、空母「ロナルド・レーガン」の整備を終えた後、再開する。
事務担当は、政策推進部基地対策課
報告は以上です。
2010年から毎年くりかえされてきた約束違反の行為
みなさま、憶えておられますか?
2010年から毎年くりかえされてきた約束違反の放射性廃棄物の搬出作業。
『エード・メモワール』という1964年に交わした日米間の合意文書があるにもかかわらず、堂々とその約束違反が繰り返されてきたのです。
これを「今年だけは横須賀では行わない」と報告がなされたのです。
横須賀で無ければどこでやるのか?
あなたは「良かった、良かった」と思いますか?
横須賀市民としてはフジノも少しだけは「良かった」と思います。
しかし、『脱原発』『脱被曝』を政策に掲げる政治家としては「良かった」とは全く考えていません。
じゃあ、かわりにどこでやるのか?
どこかの公海上でやるのか?
日本の領海なのか?
太平洋なのか?
それともアメリカのサンディエゴ港か?
どこでやろうと、例え低レベルであろうと放射性廃棄物の移送が行われることは作業に関わる人々の危険を伴います。
日本人従業員が横須賀でやろうとも、アメリカ軍人がどこかの海でやろうとも、その被曝の危険性に変わりはありません。
そもそも原子力軍艦の存在全てに反対です
フジノは『原子力』を推進力にした空母の存在そのものに反対です。
安全保障上の必要性がある時に戦闘行為を行なう上で、『空母』という存在が高い機能性・機動性を持つことは理解しています。
横須賀市議会としても、原子力空母を認めないかわりに、あくまでも通常艦(ディーゼル燃料を使ったエンジンの空母)に関しては認めてきた歴史があります。
けれども、そうしたディーゼル燃料を用いた動力による空母と原子力空母は根本的にその持つ意味が全く異なります。
フジノは、原子力空母・原子力潜水艦などの原子力軍艦の全てに反対です。
それは原子力発電所と同じ理由です。
地球に生きる全ての生物に死をもたらしうるものだからです。
いのちを守りたいと願うフジノは『放射脳』ですか?
被曝から人々を守りたいと願う政治家フジノは『サヨク』ですか?
4年前、東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発事故で放射能の恐怖をリアリティをもって体感したみなさま。
どうか一緒に考えてみて下さいませんか?
原子力発電所も原子力軍艦も、その動力の仕組みは同じものです。
しかも戦闘行為の中に出撃していくのが原子力軍艦です。どちらがより危険性が高いかは、言うまでもありません。
そんな存在は、横須賀には必要ありません。
いや、世界中のどこにも存在してはならないのです。
あなたはどうお考えになりますか?