立候補予定者にはメディア各社から「履歴書」「アンケート」がたくさん送られてきます
立候補を予定している方々には、あらかじめ記者クラブなどから『履歴書』や『写真撮影の依頼』がなされます。
選挙の告示日になると、新聞にドーンと立候補者の『顔写真』とか『経歴』が掲載されますよね?
その準備がメディア各社のみなさまにとってはめちゃくちゃ大変なので、とにかく早く集めてしまいたいのだそうです。
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一番早く送られてきたのは、昨年2014年9月29日付けでタウンニュース社からでした。
フジノは、かなりムッとしました。
政治家の本来の仕事は、『市議会』での全力の活動です。『選挙』ではありません。
決算議会のまっただなかですさまじい量の決算資料を毎日読み込んで質疑を作成している時期に、こんなアンケートを送りつけてくるなんて不愉快でした。
上の画像は実際にフジノが答えたものなのですが
「Q1.来春の市議会議員選挙に出馬を予定されていますか?」には「c.決めていない」と答えました。
「Q2.進退はいつごろ決定する予定ですか?」には「c.3月議会終了後」と答えました。
任期がまだ残っているのに『次の選挙』のアンケートに答えるなんて、フジノには馬鹿げていると感じられてなりません。
先のことを考えるヒマがあるなら、今この瞬間に目の前に苦しんでいる人々がたくさんいるのですから、政治家として仕事に全力を尽くすべきだからです。
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次に、昨年2014年12月に『市政記者クラブ』の幹事社から「こちらに書いて下さい」と依頼されました。
また、議会シーズン中なので、登庁している市議会議員はまとめて撮影する、という連絡を受けました。
フジノはやはり「任期が半年も残っているのに、こうした『次の選挙』の為の活動をするのはおかしい」という考えから、書類の記入も写真の撮影もお断りしました。
(記者クラブのみなさま、お手数をおかけしてすみません。頑固なんです)
決意をしてまず最初に「調査票」を市政記者クラブとタウンニュース社に提出しました
そんな頑固でメディアを困らせるフジノですが、先日ようやく進退について決心をしました。
昨年12月からずっと待たせてしまっていた市政記者クラブ&タウンニュース社に申し訳なく感じていましたので、すぐ『調査票』をお送りしました。
決意をした3月30日、都内での仕事を終えて横須賀に戻るとすぐに病院に向かわねばならず、23時半頃に少しだけ時間が取れました。
まだ病院に居たのですが、病院の玄関の外に出てパソコンで『調査表』を作成して、メールで送付させてもらいました。
「性別欄」を無くす活動をしてきたので、この「調査票」でも廃止を求めます
ただ、そのまま素直に出せないのがフジノなのですよね…。
下が実物です。
分かりますか?
『性別欄』というコーナーがあるのです!
フジノは『性的な多様性を保障する政策』にずっと取り組んできました。
公的な文書をはじめ、あらゆる書類から『性別欄』を廃止すべきだとずっと訴えてきました。
そこでこの『調査票』でも『性別欄への記述』を拒否し、かつ欄外にもその意志を明確に記しました。
市政記者クラブの各社のみなさまは、日頃、性的マイノリティに関する記事もたくさん書いて下さっています。
だから、きっと『性別欄』がいかに無意味でくだらないものなのか、そして、人によっては深く傷つけられるものなのかを知っているはずです。
それが全国共通フォーマット(たぶん)になってしまうと、個々の記者の方々の問題意識をすっとばしてしまう。
本社の人が作ったのかもしれませんが、当たり前のように『性別欄』が書いてあって、それがどういう意味を持つのかを作成した方々はきっと考えもしないのだと思います。
とても残念です。
日頃はセクシャリティに関するあらゆる問題に理解の深い横須賀の市政記者クラブだからこそ、こうした点についてもお考えいただきたかったです。
写真の撮影をしてきました
さて、『調査票』について長々と書いてしまいましたが、今日は市政記者クラブを訪れて『写真撮影』をしました。
こんなふうに、名前とかが書かれた紙を持たされて、撮影が行なわれます。
選挙告示日の新聞に掲載する時、各社が使用する写真です。
しかも当選したら、その写真はいろいろな機会に4年間ずっと使われ続けます(例.下の記事とか)。
だからもう少しマシに写りたかったのですが、撮影の間、フジノは何度も目を閉じてしまいました。
しかも昨晩ほとんど寝ていなくて、自宅に帰ったのが4時半頃でした。
予算議会のあいだ待っていただいていた市民相談への対応に追われて、とにかく仕事が忙しくて、最近は全く休めていません。
顔で政治家を選ぶわけでは無いのですが、どうせ写るならもう少しマシに写りたいというのもまた本音なのですが、どうも写真撮影はニガテです。
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みなさまが選挙の時に新聞でドカーンと載っている候補者の写真が、こんなふうに撮影されているなんて知らなかったでしょう?
フジノも12年前までは全く知りませんでした(笑)
ささやかな裏話でした。