「横須賀でも中学校完全給食を実現する会」から公開質問状を頂きました
『横須賀でも中学校完全給食を実現する会』から公開質問状を頂きました。
フジノは現役の市議会議員として毎日の仕事が忙しく、『実現する会』のみなさまが設定されたしめきりまでには回答をお返しすることはできませんでした。
そこで、このブログにて回答をさせていただきます。
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他の方々はいわゆる『選挙に向けての活動』に専念しておられるのかもしれません。
けれどもフジノは昨日も今日も明日もふだんどおり『現役の市議会議員』としての仕事を朝から晩まで全力で働いています。
4年目の選挙と同じく、選挙期間中であっても『現役の市議』として働き続けようと考えています。
ですから、『選挙前に大量に送られてくる各団体のアンケート』の1つ1つにあえて時間を割く、というのはフジノの中では「アンケートに答えるよりも先にやるべき仕事がある」「優先順位が低い」と感じてしまうのです。ごめんなさい。
けれどもこういう質問状を市民団体のみなさまが立候補予定者に送るのは政策を知る為の大切な1つの手段です。
そこで今日、衆議院会館の勉強会に向かう電車の中しか時間が取れなかったので、そこで一生懸命に回答を考えました。
電車内でのブログ更新なので、もしかしたら誤字脱字などあるかもしれませんが、お許し下さい。
「中学校完全給食」に対するフジノの考え
設問とその回答は下のとおりです。
- 設問1〜3は賛成か反対か必すどちらか1つを選び、丸を付けて下さい。
- 設問4・5はご記入ください。
ここから具体的な設問と回答です。
設問1. 中学校完全給食の実現に(賛成・反対)?
→フジノの回答1.
「中学校完全給食の実現」に「賛成」です。
設問2. 設問1.で賛成と回答した方にお聞きします。
(1) 中学校完全給食は早急に実現するべき?(賛成・反対)
→フジノの回答2(1)
「中学校完全給食は早急に実現するべき」に「賛成!」です。
【フジノが上記のように回答した理由】
2年前の市長選挙では、『中学校給食の早期実現』を訴えた候補を僕は応援しました。
選挙情勢が不利だと見るや吉田市長はその候補の政策をぱくり、中学校給食の実現を匂わせる政策を突然に取り入れました。
しかし2期目の市長選挙に当選した後、吉田市長が実際に行なったことはいわゆるふつうの市民感覚でいう「給食」とはかけはなれた弁当注文に過ぎませんでした。
当初、試行事業を行なうと発表された時、フジノは「完全給食に向けた第一歩だ」と喜びました。
こうした吉田市長に強い怒りを感じています。
選挙の時だけ人気取りで「導入」をほのめかし、当選後には全く市民の願いからかけ離れたスクールランチを3度も試行し、中学生のこどもたちを社会実験の材料にした訳です。
先日行われた神奈川県議会議員選挙において、井坂しんや候補を応援した理由も同じです。井坂しんや候補は、僕と同じく中学校での完全給食の実現を政策として掲げておられました。
だからこそ、応援をいたしました。
井坂しんや候補の当選をひとつのきっかけに、神奈川県にももっと財政力の側面から力を貸してもらい、横須賀市に中学校給食の導入がスピードアップできるのではないかと強く期待しています。
今すぐ中学校の完全給食を実現することが、これまで僕が応援した候補者たち、そして僕の願いです。
(2) 『デリバリ一方式』も選択肢に入れるべき?(賛成・反対)
→回答2(2)
「『デリバリー方式』も選択に入れるべき?」には「反対!」です。
【フジノが上記のように回答した理由】
横須賀市では吉田市長の提案のもとですでに3回もの試行事業を実施しましたが、明らかに失敗でした。
『デリバリー方式』による『スクールランチ』はもはや選択肢から外すべきです。
設問3. 横須賀市が進めるスクールランチの拡充に(賛成・反対)?
→フジノの回答3
「横須賀市が進めるスクールランチの拡充」に「大反対!」です。
【フジノが上記のように回答した理由】
『試行事業』という名前で生身のこどもたちを実験台にした吉田市長ですが、その期間も現実にこどもたちは成長をしていきます。
そのようなムダな『試行期間』をとらずに一刻も早く『完全給食』が実現していたならば、今すでにその中学生の児童・生徒たちは十分な栄養バランスが取れた食事を摂ることができていました。
また、横須賀市では今『ミルク給食』といって牛乳だけの給食を出しています。
そもそも米飯中心のお弁当に「牛乳」の食べ合わせはおかしいです。
フジノは『栄養学』の重要性を数年前に意識してから、学術書を読み漁り、学会にも参加し、ずっと学んできました。「牛乳でカルシウムを取る」という考え方は昔には主流派でしたが、現在ではそうではありません。
また、『完全給食』が実現していれば、低所得の世帯であっても小学校と同じように『就学援助』によって給食費への補助が出ます。
横須賀は「5人に1人のこどもが貧困」の状態にある中で、最も栄養バランスの取れた食事が必要な成長期の中学生たちに、貧困のご家庭や低所得のご家庭であってもせめて給食だけはしっかりと食べさせてあげられるようにするのが政治の仕事です。
スクールランチは、すでに3回の試行事業の結果、失敗が明白です。
これ以上の拡充は不要です。
設問4. 上記回答の理由などを50文字以内にまとめて下さい。
→回答4.
50文字でまとめることは不可能ですので、回答5をお読み下さい。
→回答5.
中学校での完全給食の実施が必要な理由は4つです。
第1に、管理栄養士がバランスの取れた栄養を熟慮して作成した献立で、成長著しい時期の中学生のこどもたちが健やかに成長できるよう、せめて1日1食の給食であっても提供することが政治の責任だからです。
第2に、貧困・低所得世帯が極めて多い現在の横須賀市において完全給食を実現すれば、給食費に対して免除や補助を出すことができます。
こどもたちは生まれてくる家庭を選べませんが、どのような家庭に生まれても、例え貧困・低所得世帯に生まれたとしても安心して食事をとれるようにするのが政治の責任だからです。
第3に、ひとり親も多くダブル・トリプルでお仕事をしている方は多く、また、ふたり親でも共働きをしても所得は低いご家庭が多く、横須賀の保護者のみなさまは睡眠時間も短くとても疲れているからです。
毎晩、翌朝のお弁当の仕込み、毎朝早起きして一生懸命お弁当を作る時間を完全給食を実現することで保護者の方から解放してあげたいのです。
そして、1時間でも多く、保護者のみなさんに睡眠を取って欲しいです。
1時間でも多く、保護者のみなさんにこどもたちと接する時間にあててほしいです。
買い物やお弁当づくりのせいでこどもと過ごす時間が削られて、睡眠時間が削られて、児童虐待が増えたり、DVにつながるくらいならば、保護者の心身の安定の為に1時間でもお弁当作りの時間から解放するのが、政治の当たり前の仕事です。
第4に、横須賀のこどもたちの学力が低いことを市長は問題視しており、放課後や土曜日や長期休暇中に学校を塾のようにして、こどもたちに勉強を強いていますが、それは完全な間違いだからです。
そもそも「学力」は、「安定した家庭環境」「十分な睡眠時間と栄養」などと強く連動しています。
したがって、完全給食によってせめてまず「十分な栄養」をとることが、こどもたちが希望ある将来を選べるような学力を身につける為に本当に必要な根っことして必要なのです。
市長の本末転倒した政策(学力が低いなら勉強時間を増やせ)ではなく、『こどもたちの学力』が低い本当の原因を調べていけば、睡眠・栄養・運動など安定した家庭環境やその世帯の所得に左右されることは、児童福祉や教育学を学べば、誰もが知っている事実です。
「財政危機だから」と市長・教育長は完全給食の導入を拒否していますが、財源は必ずあります。
したがいまして、こどもたちの未来を守るためにも完全給食を実現するのは、政治家として絶対に実現しなければならない当たり前の責任だと信じています。
回答は以上です。
フジノはそもそもこちらの「横須賀でも中学校完全給食を実現する会」が市議会に提出された請願にも賛成しております。
必ず中学校完全給食を実現したいです。