うつ病をカミングアウトして俳優を続けた、みんなのヒーローだった萩原流行さん
けさ新聞を読んで、愕然としました。
俳優の萩原流行さんが交通事故で亡くなったというのです(涙)
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流行さんは、2010年、フジノとともに『リリー賞選考委員会』委員(兼プレゼンテーター)を務めて下さいました。
フジノもうつ病、流行さんもうつ病。
お互いに病気を隠さずにカミングアウトして仕事をしてきました。
映画会社の東宝(株)出身のフジノは、俳優の萩原流行さんのことを深くリスペクトしてきました。
俳優であるだけでリスペクトしていたのに、うつ病をカミングアウトなさった時には、ますます大好きになりました。
そのことをお伝えすると
「きみもうつ病なのに『政治家』なんていいじゃんよー!」
とすごく気さくに声をかけて下さいました。
さらに、流行さんは奥さまのまゆ美さんもうつ病で、お二人の暮らしを『Wうつ』という本にありのままに著しておられます。
2010年のリリー賞表彰式の時、フジノが
「流行さん、次は奥さまと一緒にいらしてくださいね!」
とお願いしたら、本当に2013年のリリー賞にはおふたりでプレゼンテーターを引き受けて下さいました。
今回のフジノの選挙は呪われている...
昨日のブログにフジノはこんなことを書きました。
最近は1日1回はいのちに関わるような恐ろしい出来事が身に降りかかるので、明日こそ何も無いといいなぁ。
願いは虚しく、いのちに関わるような恐ろしい出来事が起こってしまいました。
まさか、よりによって萩原流行さんが亡くなるなんて...。
フジノの今回の選挙は呪われている気がします。
そして、奥さまであるまゆ美さんの胸中を思うと、僕は苦しくて耐え切れませんでした。
フジテレビやいろんなメディアから、フジノのところにまで取材依頼の電話がかかってきました。
喪失感にムチを打たれたようで、フジノはあまりのショックと喪失感に、午前中はどうしても動けませんでした。
フジノには障がい福祉に全力を尽くすことしか「恩返し」はできない
うつ病をカミングアウトして、俳優を続けておられた萩原流行さん。
その姿は僕たち精神疾患のある人間にとって、常にヒーローでした。
その姿に僕たちはとても励まされてきたのです。
だから、フジノは恩返しをしなければならないと感じました。
政治家であるフジノにできる唯一の恩返しは、「これからも同じ病気同士がんばろうよ」と言ってくださった萩原流行さんの言葉を守ることしかありません。
そこで、改めて障がい福祉政策についてだけを今日は演説することに決めました。
そして全ての演説は、萩原流行さんへの追悼演説としました。
流行さん、こころからご冥福をお祈りします。
障がい福祉をいのちをかけて良くしていきます。
あなたが病気をカミングアウトしながら働き続けてみんなのヒーローだったように、フジノも頑張ります。
流行さん、今まで本当にありがとうございました。
まゆ美さん、どうかこの悲しみと喪失感に押しつぶされないで、生き抜いて下さいね(涙)