第2回「うわまち病院の建て替え」の議論が行われました
今日は、横須賀市立うわまち病院を会場にして開かれた『市立病院運協委員会』を傍聴しました。
うわまち病院の建て替えに関する議論は、今年2月に初めて第1回が行われました。
『うわまち病院の建て替え』は、2012年からフジノが提案してきた大切な政策の1つです。
フジノが「うわまち病院の建て替え」を提案してきた理由
- 昭和40年代に建築されたうわまち病院の本館等の老朽化は著しく、患者さん側・医療提供者側どちらにとっても不便かつ安全でない為。
- 2025年〜2050年への対応として、横須賀・三浦2次保健医療圏の医療提供の在り方(特に病院の機能分化と強化)を急いで再編しなければならない為。
実際の建て替えにかかる期間は、構想から完成まで10年間近くかかるものです。
現在すでに2015年です。
迫り来る『2025年』に向けて「もはや待ったなし」の状況に追い込まれています。
しかしこんなにも『大切な議論の場』なのですが、今日も(いつもながら)傍聴はフジノ1名でした。
フジノは市民のみなさまに「全ての情報を必ずお伝えしていきます」と昨年このブログでお約束しました。
しっかりとその議論に向き合い、全ての情報を市民のみなさまにお伝えしていきます。
今日のプログラムは「うわまち病院を実際に視察すること」でした
今回のメインのプログラムは、全委員が『うわまち病院』を実際に回ってみることでした。
副院長・看護師長らに付き添っていただき、その場その場で質問や意見交換をしながら、全委員が病棟内を観て歩いて回りました。
今この瞬間も患者さまがおられる病棟を見学して回る為、どうしても人数に制限が必要です。その為、『傍聴者』は視察には立ち会えませんでした。
『傍聴者』=フジノの場合は『市議会議員』ですから、いくらでも他の機会に視察することは可能です。
でも、もしも他にも傍聴を希望した市民の方々がおられたら、視察に同行させてあげてほしかったです。
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そして、視察を終えてきた全委員から感想が述べられました。
「今のままでは狭すぎる。建て替えが必要だ」
「かなり老朽化が進んでいる。建て替えしか無い」
「直さねばならない点は多いが、現状をしっかり把握しなければならない」
「ソフト面では最新の機器を導入したり先進的な運営をしているのに、あまりにも廊下や天井や建物のハード面がひどい」
「建て替えが早急に必要だ」
「ボロを隠しながらも一生懸命に知恵と工夫で運営をしている。医療提供者側はハード面が充実すると甘えが出てくる。建て替えをするにしても、今の知恵と工夫を忘れないでほしい」
「増築を重ねてご苦労されていることがわかった。患者さんが快適に過ごせるようにしてほしい」
「工夫のおかげで何とか持っていることがよくわかった。それに対して、横須賀市側のずさんな医療政策は極めて問題だ。南館を新たに建築する前に、病棟全体をどうすべきかもっとしっかり考えるべきだった」
「うわまち病院への道路をどうすべきかなども含めた総合的な観点での計画が必要だ。また近隣病院との調整も横須賀市が積極的に乗り出すべきだ」
あらゆるご意見が出ましたが、共通しているのは「建て替えが必要だ」という点です。
フジノはこの声を聴いて「今日の視察は大成功だ」と感じました。全ての委員が同じ感覚を持つ、ということは大切です。
ようやく『うわまち病院』の建てかえの必要性をみんなが肌で感じたことは、大きな意味があります。
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ただ、繰り返しますが『うわまち病院』建てかえの必要性をフジノが提案してきた理由は2つあります。
『老朽化を理由とした建て替え』はあくまでも、目の前の現実への対応でしかありません。
それよりもっと大切なことは『2025〜2050年の超高齢社会における在るべき医療提供体制づくり』の1つとしての、『未来に対応する為の建て替え』なのです。
この点については本当に大切なので、フジノは今後も繰り返し繰り返し分かりやすくご説明していきたいと思います。
これからの議論のスケジュール
最後に、事務局から2015年度のスケジュールが報告されました。
次回以降の委員会予定
- 第3回(2015年7~8月)
(1) 『地域医療構想』及び『新公立病院改革プラン』の策定について(2)うわまち病院をとりまく環境について
ア 横須賀市及び地域の人口推移予測
イ 横須賀市及び地域の患者推計
ウ 横須賀市及び地域の医療資源(3)市内の地域医療支援病院の現状について
ア うわまち病院、市民病院、横須賀共済病院の概要(4) 委員からの質問事項について
ア 救命救急センター患者数
イ 地域周産期医療センター患者数
ウ 高額医療機器による検査件数等 - 第4回(2015年10~12月)
(1) 今後、うわまち病院が担うべき医療機能について - 第5回(2016年1~2月)
(1) 今後、うわまち病院が担うべき医療機能について(第4回からの継続審議)(2) 市民病院との機能分担等について
ただ、委員のみなさまから「医療機能の分担のパートナーである『市民病院』も視察したい」との声があがり、次回は市民病院の視察を行なうことになりました。
そうすると、議論のスケジュールは上の図のとおりにはいかず、1回ずつ繰り下がることになります。
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住み慣れた場所で誰もが老いていくことができる、そして人生の最期の時も地域で迎えることができる。
そんな当たり前の社会を実現するには、本当にまだまだやらねばならないことがたくさんあります。
そして、それは政治・行政だけでは実現できません。
市民のみなさまおひとりおひとりの意識の変化も必要です。
これからも市民のみなさまにどんどん情報をお出ししていきますので、ぜひ一緒にこの課題に取り組んでいって下さいね。
よろしくお願いします!