「かながわ生徒・若者支援センター」の設立1周年総会へ参加しました
今日は、神奈川婦人会館で開かれた『かながわ生徒・若者支援センター』の総会(1周年)に参加しました。
『かながわ生徒・若者支援センター』は、通称『Sketsかながわ』と言います。
『Skets(スケッツ)』とは、学校や生徒を助ける『助っ人』の集まり、それを複数形にしたものだそうです。
ロゴマークには、『Skets』が「学校の扉を開ける」「生徒の心の扉を開ける」という意味を込めてあるとのことでした。
フジノが関心をもった理由は…
フジノはNPOやスクールソーシャルワーカーの方々と意見交換をすることが多いです。
ここ数年、そんな意見交換の中でしばしば名前が挙がるのが神奈川県立田奈高校での『バイターン事業』と『ぴっかりカフェ』の取り組みです。
『反貧困』『若者への早期支援』『スクールソーシャルワーカーの全校導入』などフジノが取り組んできた政策と、ものすごくクロスしています。
そしてこの県立田奈高校の取り組みこそ、今日訪れた『かながわ生徒・若者支援センター』のモデル事業なのです。
メディアの注目も高く、ついおとといの朝日新聞にも大きく報じられていました。
そんな訳で、ずっと「連絡を取りたい」「視察をさせていただきたい」とフジノは願っていました。
こうして設立1周年の総会が開催されることを知り、6月議会の最中ではあるものの関心が強く今後にも必ず生きると感じて、参加することにしました。
「Skets」は、学校と支援者をつなげる。支援者を育てる。
今日のプログラムは、以下の通りでした。
Sketsかながわ(かながわ生徒・若者支援センター)第1回総会
- 開会挨拶
- 記念講演会
- 総会
• 2014年度事業報告
• 2014年度決算報告
• 2015年度事業計画(含む予算見通し)
• 2015年度役員体制 - 質疑応答
- 閉会
まず、代表の中田正敏さんが記念講演を行ないました。
タイトルは『高等学校における支援の生成〜現場の実践からの理論化の試み〜』です。
「現場での実践を理論化したらこうなる」という内容の講演でした。
現場の実践そのものを知りたかったフジノには、すなおにとても退屈な内容でした(苦笑)
しかし、『現場での実践』の部分のお話には、やはり引き込まれました。
『アルバイト』と『インターン』をかけあわせた就業支援『バイターン』(造語です)。
動画や資料などもたくさんありますので、ぜひご覧下さいね。
さらに深く学びたい方はこちらもご覧下さい。
そして、続いての総会では『昨年度の実績報告』と『今年度の活動』が報告されました。
下が昨年度の実績報告です。
- 学校・支援者連携モデル事業
今期については2014年度下期~2015年度の1年半を期間として以下の2事業に対してモデル事業に認定した。
1) NPO法人パノラマ・・・県立田奈高校との連携によるバイターン・ぴっかりカフェ事業
2) NPO法人リロード・・・県立翠嵐高校定時制との連携による生徒相談事業
- 事例研究活動
2015年3月21日県立青少年センターに於いて『事業報告会』を開催し、モデル事業についての報告を行なった。(参加25名) - 支援者養成活動
2015年度に本格実施する支援者養成事業に備えて、高等学校における課題の整理分析のため、2015年3月7日『第O回支援者養成講座』を開催した。(参加20名) - 政策提言事業
会員である神奈川県高等学校教職員組合の教育予算要求を通じてスクールソーシャルワーカーの導入を提言。2015年度で10校での導入が実現した。 - 調査・研究事業
今期は実施しなかった。 - 支援者仲介事業
今期は実施しなかった。
さらにこの内容を充実させていったものが今年度の活動予定です。
参加者のみなさまの承認を得て、全ての議案が承認されました。
さらに学び、本市での実践につなげていく為に、会員になることを決めました
県立田奈高校にフジノは訪れたことが無いのですが、ぜひ1度お願いして、実際に現場を訪れたいと強く願っています。
また、『事例研究活動』にもぜひ参加させていただきたいと感じています。
こうしたことから、『かながわ生徒・若者支援センター』の会員になることを決めました。
今の日本社会では、高校にも、不登校・ひきこもり・中退に至る若者がたくさんいます。経済的な困難をはじめ、家族の課題、障がい・疾患、民族・国籍、セクシャリティなど、あらゆる立場において多様な困難を抱えている生徒たちがたくさんいます。
さらに高校を卒業したとしても、就労・就職できない若者もたくさんいます。
そこで、もしも高校を中退する前や卒業する前に、生徒・若者たちが学校教育以外の様々な支援につながることができたならば、大きなプラスになるとフジノは信じています。
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本日は『かながわ生徒・若者支援センター』のみなさま、ありがとうございました。