今年度初の「介護保険運営協議会」へ
今日は、市役所正庁にて開催された『介護保険運営協議会』を傍聴しました。
フジノがとても大切にしている審議会のひとつです。
今回の協議会では、フジノにとってもすごく悲しい出来事が報告をされるなど、いろいろな議題がありました。
横須賀市の高齢化率はさらに上がりました
まずは横須賀市の高齢化率のさらなる上昇です。
この数字があがるたびにセンセーショナルに驚いても意味はありません。あくまでも目安として知っていて下さい。
横須賀市の人口41万5862人中、65才以上の方々が12万0576人となりました。
昨年11月のブログには、初めて28%を超えたことを記しました。それから半年のあいだにも着実に高齢化率は上昇し、もはや29%到達寸前です。
ただ、市内の『地域』ごとに全く高齢化率は異なっています。
例えば、古くからある団地では以前から高齢化率は高かったですし、平成町や港が丘のように新しくできた住宅地ではまだ高齢化率は低いままです。
ですから、市民のみなさまにはぜひ『ご自分のお住まいの地域の高齢化率』を知っていただきたいなぁと思います。
防災の面でも、とても大切なことです。
大ショック、コバヤシ・ファシリティーズが倒産していました
今日の協議会で最もフジノが衝撃を受けたのが、市からのある報告でした。
これまで定期巡回・随時対応型訪問看護介護サービス事業所『さくらんぼ武山』を運営してきたコバヤシ・ファシリティーズが倒産し、事業を別の企業に受け継いでもらった、というものです。
年月日 | 概要 |
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2015年3月16日 | 株式会社コバヤシ・ファシリティーズの代理人から破産手続きを開始した旨の報告があり、『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の事業を承継する事業所を探していると報告があった。 |
2015年3月24日 | 平成26年度第4回介護保険運営協議会の開催 『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』の廃止届が介護保険運営協議会開催日時点において提出がないことから報告を見送ることとした。 |
2015年3月30日 | 株式会社コバヤシ・ファシリティーズから廃止届の提出があり、承継事業者が株式会社創生事業団に決まったと報告があった。株式会社創生事業団から『さくらんぼ武山(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業)』指定申請書の提出があった。 |
2015年3月31日 | 指定申請書の審査を実施 |
2015年4月1日 | 『さくらんぼ武山』の指定を行う |
ショック・・・。
フジノは、今日までコバヤシ・ファシリティーズの『倒産』を全く知りませんでした。
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高齢者向け賃貸マンション『ライフコート横須賀武山』の内覧会にフジノは市議としてではなく、地域のいち住民として、ふらりと参加しました。
実家のそばに建設されたことから関心があり、内覧会にどなたでもご参加下さいとチラシにあったので行くことにしました。僕は最後まで誰にも市議だと名乗りませんでしたし、気づいた方はどなたもおられないはずです。
その会場で、参加者のみなさんの前でマイクを握りあいさつをした小林社長をお見かけしました。
小林社長とは1度もお話したことはありませんが、自らの体験をきっかけとして高齢福祉への強い想いと情熱を語っておられました。
その後ずっとコバヤシ・ファシリティーズとは接点がありませんでした。
長年フジノが実現したかった保健医療福祉サービスの1つに、24時間対応できるアウトリーチ(訪問)があります。介護保険でいうと、『定期巡回随時対応型訪問看護介護』がそれにあてはまります。
残念ながら横須賀市には、その『定期巡回随時対応型訪問看護』に取り組んでくれる事業所がずっと1つもありませんでした。
フジノがコバヤシ・ファシリティーズに関心を持ったのは、その24時間対応型の訪問サービスがきっかけです。
そもそも申請をすれば国の補助金が受け取れるにも関わらず、コバヤシ・ファシリティーズはあえて自らの資金だけで24時間サービスをスタートさせるというのです。
地域包括ケア実現の為に『定期巡回随時対応型訪問看護介護』はとても大切なサービスなのですが、現在の介護報酬の在り方では確実にスタート時は事業所にとって赤字になります。
それでも『さくらんぼ武山』をスタートさせて、住み慣れた地域でご高齢の方々が安心して暮らせることを目指した訳です。
フジノは、そうした姿勢をとても心強く思っていました。
しかし当初スタートを目指していた2013年3月、直前になって介護人材の確保ができずに、開所は延期されてしまいました。
それでも再スタートを目指して、そして2014年、ついに実現に至りました。
『さくらんぼ武山』で働く方々の中にはフジノのブログ記事を読んで下さる方もおられることを知りました。
また、この介護保険運営協議会にも、毎回『さくらんぼ武山』の管理職2名の方が傍聴に来て下さるようになりました。
自分の事業所のことだけでなく、横須賀市全体の高齢者保健医療福祉・介護の状況を知ろうとして下さる姿勢には感銘を受けていました。
そういえば、たしかにしばらく介護保険運営協議会でその方々が傍聴に来ていないなと感じていました。
それがまさか倒産していたとは・・・。
本当に不幸中の幸いだったことは、事業を受け継いでくれる企業(福岡県の株式会社創生事業団)があり、入居しておられる方々やサービスを受けておられる方々はそのまま継続、働いておられる方々もそのまま雇用、という報告があったことです。
詳しい報告は無く、率直なところ細かな状況はフジノには全く分かりません。
一般論としてこうしたゴタゴタがあれば、誰もがつらい想いをさせられ、中には離職せざるをえなかった方もきっとおられることと思います。
これまで一生懸命に働いてきて下さった職員のみなさまが、どうか今は安心して働けていますようにとこころから願っています。