どんどんひどくなっていく吉田市長の答弁の在り方
吉田市長の本会議での少数会派・無会派議員に対する不誠実な答弁に対して、これまでもフジノは指摘を続けてきました。
吉田市長は、かつて自分自身が市議時代に無所属だった時期もあるのに、本当に情けない。
市長からの答弁の内容や答え方が、大会派とそうでない市議に対して全く扱いが変わる。
こどもたちにいじめ撲滅を訴えているはずの立派な大人であるはずの市長が、向きあう相手によって態度を変えるのです。
●
そもそも地方自治法では『議員平等の原則』という大原則があり、無所属であろうと最大会派であろうと、みな対等なのです。
しかし、歴代の市長たちによる大会派への媚びと少数会派への差別的な対応は、ずっと行なわれてきました。
吉田市長自らも市議時代に怒りを感じたはずです。
ところが、吉田市長は自らも歴代市長と同じに成り下がりました。
それどころかむしろ吉田市長になってから、さらに加速しました。
1期目が終わり、2期目に入ると、さらにひどくなりました。
フジノはそんな市長の姿を見るのが情けなくて、もはやどんな答弁にも怒りを感じることさえなくなりました。
いつもただ虚しさだけを感じています。
「二元代表制」の原則を守る為にも上地議員は市長の在り方を見過ごせなかった
この6月議会においても、吉田市長の答弁の在り方はひどかったです。
特に、上地克明議員の一般質問に対する吉田市長の答弁はあまりにもひどかったです。
上地議員はこの4月の統一地方選挙までは、会派を組んでいました(かつて吉田市長が在籍した会派です)。
その当時は、上地議員への答弁はまっとうなものでした。
しかしこの市議選が終わって上地議員が無会派になった途端に、答弁は一変しました。
これまでフジノがやられてきたような対応を、なんと上地議員にまで行なったのです。これでハッキリしました。
議場からも市長をとがめるヤジが多数あがりました。
●
そもそも本会議で一般質問を『市長』に対してあえて行なうのは、市長の政策判断をただす為です。
部局長や課長の『事務的な判断』を聴く為ではありません。
これは、市議会と市長との在り方の根っこに関わる重大な問題です。
●
『二元代表制』のもとに市議として誇りを持って活動を続けてきた上地議員は、こうした市長の姿勢を認めることはできませんでした。
上地議員は、市長に対する『問責決議』を提案する決意をされました。
フジノも『議会人』として賛同し、問責決議を求める議案を提案しました
仮に『問責決議』が可決されたとしても、フジノには吉田市長が姿勢を変えるなんて甘い期待はしていません。
しかし、フジノも『二元代表制』のもとで議会に身を置く政治家として、上地議員のそのまっとうな主張に賛同しました。
こうして本日『問責決議』を求める議案を市議会議長に提出しました。
6月26日の議会運営委員会を経て、同じ日の本会議にかけられることになりました。
問責決議案の全文です
実際に提出した問責決議案の全文を以下に紹介します。
吉田雄人市長に対する問責決議の提出について
本市議会において、次のとおり決議する。
平成27年6月24日提出
横須賀市議会議員 上地克明
吉田雄人市長に対する問責決議
吉田市長は、平成27年第2固定例会の一般質問答弁において、「所属常任委員会所管事項に関する一般質問は遠慮する」という議会運営委員会申し合わせに基づき、答弁を拒否した。
しかし、この規定は、あくまで議会内のものであり、本会議において行われた市民代表である議員からの質問に、市長が答弁する必要があることは言うまでもない。
今回のような対応は、これまでになかったものであり、市長任期2期目となったことによるおごりのあらわれともとれ、市民代表として到底看過できないものである。
あまつさえ、先の人事問題における議会側の申し入れに対する不誠実な対応や一般質問において、本来市長が答弁すべき内容まで部長に代弁させるなど、昨今の議会への対応は自に余るものがある。
よって、市長のたび重なる議会軽視ともとれる不誠実な態度に対し、厳しくその責任を聞い、あわせて猛省を促すものである。
以上、決議する。
(提案理由)
市長の議会への不誠実な態度に対し、その責任を闘うため。
以上です。
後日談:翌日の神奈川新聞に報道されました
翌日の神奈川新聞に大きく報道されました。
以下に全文を引用させていただきます。
市長問責決議案を提出へ 上地横須賀市議
横須賀市議の上地克明氏(無会派)が24日、吉田雄人市長への問責決議案を提出する方針を固めた。
本会議場での答弁拒否や人事問題での不誠実な対応などを理由に挙げており、「おごりの表れとも取れ、到底看過できない」と指摘。
26日の市議会最終日に提案する構えだ。
吉田市長の答弁拒否は11日の一般質問。
上地氏が、谷戸地域で加速度的に増える空き家の問題を取り上げ、「谷戸公社のような法人を立ち上げてさまざまな地区計画を立て、整備・開拓を行う政策展開が必要」として、見解をただした。
この質問に答えなかったため、上地氏があらためてただしたところ、市長は「上地議員は都市整備常任委員会に所属していることもあり、答弁を差し控えた」と重ねて表明した。
同市議会では、議員が所属する常任委が所管する事項については「一般質問は遠慮する」という議会運営委員会の申し合わせがある。
だが、あくまで議員間の取り決めで、実際は自身が所属する常任委のテーマを質問する例が少なくなく、市長も答弁していた。
この日も、上地氏の前に質問に立った議員が所属常任委のテーマについて取り上げ、市長は答えていた。
一方、「人事問題での不誠実な対応」は、採用前に吉田市長側に献金していた任期付き職員を、今春に正規職員として採用した件が念頭にある。
市議会の審議で「情実人事」「公平性を保てない」との指摘が上がり、板橋衛議長らが職員採用は疑念を持たれないよう市長に申し入れたが、市長はその5日後に合格通知を出した。
問責決議案では、「答弁拒否はこれまでになかった。(他にも)本来市長が答弁すべき内容まで部長に代弁させるなど、昨今の議会対応は目に余る。市長の度重なる不誠実な態度に対し、厳しく責任を問い、併せて猛省を促す」と指摘している。
同市議会で市長への問責決議案が提出されるのは初。決議案は過半数で可決されるが、法的拘束力はない。
引用は以上です。