福島市民のみなさまへ
福島市民のみなさま。
はじめまして、藤野英明と申します。僕は、神奈川県横須賀市というまちで12年間、政治家として働いてきました。
遠く離れた横須賀というまちのことをみなさまはご存知ないかもしれません。
それでも僕は一方的に、福島市が大好きです。
大学時代には青春18切符を使って、福島をたびたび訪れました。
中型バイクの免許を取った後は、オートバイに乗って、福島市にも旅行に行きました。
残念ながら、15年前から電車や新幹線などに乗ることができなくなるパニック障害という病気になってしまい、ここ10年ほどは関東を出ることができません。
その為、とても悔しく残念なのですが、3.11後も僕は一度も被災地支援に訪れることができていません。
横須賀はフクシマと少しだけ似ています
実は、横須賀はフクシマと少しだけ似ていると僕は考えてきました。
このまちには原子力発電所の燃料を作っているグローバルニュークリアフュエルジャパン(GNF-J)という企業があります。
その為、このまちでは毎年『原子力防災訓練』を行なっています。
また、横須賀市の繁華街の一等地をアメリカ海軍基地が占領しています。
世界で唯一、アメリカ軍が海外に原子力空母の母港としているのがここです。
エンジンとして原子炉を2基積んでおり、もしも事故が起これば横須賀のある三浦半島全域は壊滅的な被害が出るとアメリカの科学者や日本のNPOの調査結果が報告されています。
その為、先ほどの『GNF-J』対策の防災訓練とはまた別に、原子力軍艦の事故に対応した原子力防災訓練も毎年行なっています。
こうした状況を、地元の住民のみなさまはおおっぴらに語ることはありません。
何故ならば、家族や友人の多くがアメリカ海軍基地やGNF-Jに働いているからです。どちらも大切な雇用の場です。それを批判することは大切な誰かを傷つけてしまいます。
また、ふだんから「安全かどうか」を真剣に考えていたら、不安でいっぱいになり、生活をすることができなくなってしまいます。
だから、無意識に思考停止することで誰もが精神の安定をキープしています。
こうした状況は、フクシマ的な状況と似ている、と僕はずっと考えてきました。
そして、脱原発・脱被曝の問題に個人として公人として、僕は取り組んできました。これからもずっと続けていくつもりです。
遠く離れていても、絶対に忘れません
東日本大震災からまもなく5年間が経ちます。
でも、横須賀にも被災地から避難してこられた方々が今も暮らしておられます。
政治家として、こうした方々のことを片時も忘れたことがありません。
同時に、東日本大震災で被災した広大な地域のことをいつも忘れることができずにいます。
福島市議会議員選挙に平井有太さんが立候補しています
今、福島市で市議会議員選挙が行なわれています。
その福島市議会議員選挙に平井有太さんという方が立候補しておられます。
何人もの僕の親しい友人や信頼している政治家仲間が、平井有太候補を応援しています。
横須賀出身の俳優でありDJである卍LINEくんもそのひとりです。
そこで僕も平井さんに関心を持ちました。
そして、選挙初日に東京で行なわれたイベントに参加してみました。
彼が書いた本も読み終えました。
今では、平井さんはとても素晴らしい方だと感じるようになりました。
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明日の投票日、もしもあなたがまだ誰に投票してよいか迷っておられたら、どうか平井さんのことを知っていただけませんか?
僕は「投票して下さい」とはお願いはいたしません。
平井さんという10万ヶ所も放射能の測定を続けてきた人のことを知ってほしいのです。
そんな人が市議会議員になったならば、福島市の在り方は、福島市民のみなさまをもっと強く守ろうという行政に変わるかもしれません。
だから、どうか平井有太さんのことを知ってほしいのです。
選挙公報、ポスター、彼のツイッター、土壌スクリーニングプロジェクトのウェブサイトをどうかご覧頂きたいのです。
どうか彼のことを知って下さい。
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福島市民のみなさま、突然の僕のブログでのお願いを最後までお読み下さって、ありがとうございました。
この市議会議員選挙が終わっても、福島市のことをこれからもずっと注目しています。
ありがとうございました。