明日の一般質問の内容を読むと、吉田市長への批判ばかりでした
明日からスタートする9月議会に向けて、今日は議会運営委員会が開かれました。
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明日からの本会議に向けて議会運営委員会が開かれました
市長への一般質問が行なわれるのですが、その質問の内容をあらかじめ記した『発言通告書』が全議員に配布されました。
中でも大変目につくのが、吉田市長の虚偽答弁や不誠実答弁を繰り返す市議会でのいいかげんな姿勢を質す内容や、市政の私物化に対する追及です。
少しだけご紹介します。
大野忠之議員の発言通告書より
日本丸の招致問題について
(1) 7月7日と24日の神奈川新聞における吉田市長の「虚偽答弁」の記事に対する市長の率直な気持ちについて
(略)
(3) 市長が言うところの「誤解を招く答弁」について
ア 第2回定例会において南議員は通告に基づいて質問をしており、市長は副市長を初め関係部局の理事者を交えて検討し、本会議に臨まれていると思う。
市長が誤解をしていて「先方からの希望」という方向で答弁しようとしたとしても、関係理事者が「それは、事実と異なる」と異を唱えるべきだったのではないかと考えるが、事前の検討はどのようなものだったのか。
イ なぜ南議員への答弁で昨年の8月に久里浜港への寄港を要請していることを明らかにしなかったのか。
(4) 浦賀地区説明会での説明内容について
ア 浦賀地区での説明会では、日本丸の招致理由について「久里浜港のポートセールスのため」及び「浦賀は民有地であるため、久里浜港に誘致した」旨の説明がなされたとのことだが、南議員への答弁において「日本丸側の意向だった」と発言した理由を同説明会で言及しなかった理由について
(略)
(6) 議会での答弁に虚偽が許されるのであれば、議会制民主主義は成り立たなくなってしまうが、市長はどのように考えているのか。
大野議員が指摘している記事はこちらです。
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2015年7月7日・神奈川新聞より
この問題は極めて深刻です。
フジノは厳しく追及しつつもいつも心の中では後輩である雄人をかばいたい気持ちを持っています。
けれども、この問題ではかばうことができる要素がもはや全くありません。
吉田市長は、自らのウソを心から市民のみなさまにお詫びし、市議会に対しても深く謝罪すべきです。
他に選択肢はありません。
高橋英昭議員の発言通告書
横須賀警察署跡地について
(1) 土地購入に対する市の考え方について
ア 市として購入しないことは正式な決定なのか。正式決定であればその理由について
イ 重大な案件にもかかわらず、議会側への相談も報告もない理由について
高橋議員が指摘するとおり、事前に市議会には何も報告はありませんでした。
そもそもこんなことは『あってはならないこと』です。
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2015年8月8日・神奈川新聞より
上の記事でインタビューに応じて下さったあるPTA会長の言葉が象徴的です。
県からの打診を断っていたことを報道で知ったといい、「なぜいらないとなったのか、私たちは寂しい思いをした」と指摘。
横須賀署の移転により、周辺地域での非行の抑止力低下をすでに実感しているという。
さらに、「市の中心地である跡地をちゃんと整備しないと、横須賀に住んでいる者も(市を)愛せなくなる。それでは絶対に市として繁栄しない」と強い危機感を示した。
新聞報道でも多数報じられたとおり、この問題ではたくさんの市民の方々が強い怒りを抱いています。
続いて、田辺議員の指摘も深刻です。
田辺昭人議員の発言通告書より
2.よこすかポートマーケットのBBQパークについて
(1) よこすかポートマーケットを運営する上での土地利用形態について
ア 土地使用料減免の状況について
イ 使用料を減免している場合の減免額及び減免の期間について
(2) 駐車場スペースをBBQパークとして利用する場合の市との協議の必要性について
(3) 同パーク設置の発案者について
(4) 貴重な大型パスの駐車スペースを削ってまで同パークを設置する必要性について
(5) 同パークの運営者について
(6) 同運営者の選定方法及び同者との土地利用等の契約形態について
(7) 同パークのコンテナが使用中止となった理由及び経緯について
(8) 市長及び都市部が同パークの違法営業形態を知ったそれぞれの時期について
(9) 同パークが建築確認申請を怠った理由について
3.市とシティサポートよこすかの関係について
(1) シティサポートよこすか及びよこすかポートマーケットに対する市の指導や監督の範囲について
このBBQパークについてもスタート前から強い批判がありました。
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大型バス駐車場用地をあえて潰して作らせたBBQパーク
案の定、実施してみたところ問題が多発した訳です。
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よこすかポートマーケットのホームページより
何故、市長はまわりの冷静な声を聴かずに独断専行でこうした取り組みをしたのか、大きな疑問です。
田辺議員の追及によって、こうした異常な状況が改善されることを望んでいます。
石山満議員の発言通告書より
職員採用問題について
(1) 平成27年3月25日付の議長からの申し入れに対する市長の回答について
(2) 同申し入れ後から採用決定に至るまでの正副議長並びに議会への市長の対応について
(3) 議会や市民からの不信感に対する市長の所見について
この問題も、極めて深刻です。
吉田市長は自らに政治献金をした人物を、市役所職員としてあえて採用したのです。
すでに採用の前から問題視した横須賀市議会は、「そのような採用は極めて慎重であるべきだ」と正副議長が申し入れを行なったにもかかわらず、わざわざ採用したのです。
これは以前にもあった、自分の後援会メンバーが所属するNPOに随意契約をしたのと全く同じ。
完全に『市政の私物化』です。
大村洋子議員の発言通告書より
市長の問責決議に関連する問題について
(1) 第2回定例会で上地議員から市長に対して問責決議案が出され、議会の多数により可決された。
後日、記者会見において上地議員だけではなく、私や藤野議員へも同様に直接的な答弁にならないようにしていたと市長はご自身の認識を言明されていた。
私は以前から、市長の答弁に対して真撃にお答えいただいていないという感を持っていたので、この際、この件についてしっかり質疑を交わしていきたいと考えるようになった。
同時に今年に入り、何点か市長の言動について議会からいろいろな場面で指摘はしていたが、市長自身が考えを表明する機会がなかった。
これでは、あやふやなまま水泡に帰してしまうので、「問責決議の発端である答弁拒否について」、「日本丸の久里浜港招致をめぐっての渡辺議員、南議員への説明のすりかえ」の2点についてこの場ではっきりさせたい。
ア なぜ、所属常任委員会の所管事項に関する一般質問は遠慮するという、議会側のルールを根拠に答弁しないと判断されたのか。
イ 市長は毎回答弁の最初に「ご質問ありがとうございました。」とおっしゃるが、いったいどのようなお気持ちで、おっしゃっているのか。
ウ 日本丸の招致に関して、なぜ、南議員への答弁で本市が8月21日に依頼書を提出していたことを第一義にふれなかったのか。
エ 神奈川新聞は市長の答弁に対して、虚偽答弁としているが、当の市長ご自身に虚偽答弁をしたとの認識はあるのか。
オ 市長は渡辺議員に追及されると依頼書のことを答弁せざるを得なくなり、依頼書そのものは見ていないが久里浜港に向けた招致を進めていくことは承知していたと答弁を二転三転させた。その後、依頼書は部長決裁だったと言い、結局市長決裁だったことがわかった。
このようなしどろもどろの答弁を繰り返したあげく、港湾部長に責任を負わせるような発言で終わってしまったことは、到底許されるものではない。
ご自分の言動を振り返って、現在どのようにお感じになっているか。
カ 今後はぜひ、真撃な態度で、誠実な答弁、説明を行っていただくようお願いしたいがいかがか。
この質疑についてはフジノも当事者のひとりとして名前が挙がっています。
問責決議を受けたにも関わらず、そのあとに行われた市長記者会見で吉田市長はまたも失言を繰り返しました。
そのやりとりを議事録で読んだフジノは
「市長の発言は最悪だ」
と頭を抱えました。
副市長や広報課長は何故このような市長発言をストップさせることができなかったのか、と疑問にも感じました。
吉田市長の放言は、いつもいきあたりばったりで危機管理意識も極めて低く、メディアに対する発言も全くトレーニングされていません。
市議会での発言は虚偽や不誠実。
その一方で、メディアのインタビューや、場所を市外に移しての市長のお友達(例えばG社のH氏)とのイベントなどでの数々の発言は、極めてだらしがない。
「横須賀市の恥をさらすような内容だからやめてほしい」
とフジノは批判をすることさえ、やめました。
このまま吉田市長が市長を続けることは、横須賀市にとって不利益が多いとフジノは感じています。対外的なイメージダウンばかりだからです。
吉田市長が外で発言していることの多くは首長としてあまりにも情けない発言が多く、それを批判してもっと多くの人の目につくようにしてしまうことでさらに横須賀市の利益を損なってしまうからです。
しかし、市議会のみなさまは、9月議会でそんな吉田市長のことを厳しく追及することを決めたようです。
けれども、吉田市長が受ける批判は全て『自業自得』としか言いようがありません。
明日、せめて少しでも誠実な答弁を行なうことで、吉田市長には失われた信頼を取り戻す努力をしていただきたいです。