けさの社説で、横須賀市議会に対して厳しい提案がなされました
けさの神奈川新聞の社説は、横須賀市議会議員であるフジノにとって、厳しい問題提起でした。
横須賀市議会に対して『百条委員会の設置』を強く求める内容でした。
厳しい問題提起でしたが、完全に『正論』そのものでした。
全文を引用します。
揺れる横須賀市政
百条委員会設置が不可欠だ
横須賀市政が揺れている。
吉田雄人市長が虚偽答弁をしたと指摘される問題の真相解明のため、自民党市議団が地方自治法98条に基づく検査特別委員会の設置を提案。
続けて、市100%出資の一般財団法人が市有地で建築基準法に違反した状態で1カ月にわたりバーベキュー施設を営業していたことが、同党市議の一般質問によって判明した。
98条委の設置提案の時点とは明らかに局面が変わった。
違法状態で営業を続けていた法人には市OBが再就職している。
吉田市長が認識していたにもかかわらず違法営業が続けられた事実は、より深刻である。
行政の公正・公平性、中立性が根本から揺らいでいると言えよう。
答弁問題と合わせ、より権限の強い百条委員会を設置し、調査すべきである。
吉田市長の答弁によると、バーベキュー施設の事業主は一般財団法人「シティサポートよこすか」で、具体的な運営は委託先の事業者が行っていた。
使用コンテナを定着しておらず、基礎の基準を満たしていなかった。
さらに、建築確認申請も出ておらず、二重の意味で同法に違反していた。
市都市部は 「口頭で指導していたが一向に止まらず営業しているので指示書を出した」と経緯を説明。
吉田市長は「シティサポート内部での情報共有が不十分だったことが原因の一つではないか。市による指導や支援などについて不足していた面もあった」と述べた。
事実なら、市は行政機関として危うい状態にあると言わざるを得ない。
98条委は、県内では松沢成文前知事時代の2003年に県議会で設置された例などがある。検査対象に松沢氏の「選挙と政治活動」を設定。
1年弱の聞に17回の審査を行って12回に知事が出席。
通常の委員会には出席しない職員も複数呼ばれ、質疑がなされた。
ただ、外部関係者に出席を拒まれて参考人招致が実現しなかったことなど、任意の協力が前提という98条委の限界も見えた。
問題の本質は市長が違法と認識していた点である。
横須賀市政に詳しい法学者からも「単なる建築基準法違反では済まされないのでは」との指摘が上がっている。
議会は百条委を設置し、事実関係をはっきりさせた方が良い。
それが吉田市長のためだし、何よりも、市民のためである。
引用は以上です。
9月14日の議会運営委員会で問題追及の方法が議論されます
来週9月14日に議会運営委員会が開かれます。
前回に議会運営委員会メンバーから提案された、地方自治法第99条に基づいた特別委員会の設置についての議論が行なわれる予定です。フジノは議会運営委員会のメンバーではありませんし、無所属なので議決権もありません。
しかし、けさの社説のとおり、フジノも「98条の適用ではもはや甘く、よりも厳しい百条委員会の設置が必要だ」と考えています。
ここ数年間、疑惑だらけの吉田市長のせいで、明らかに横須賀市のイメージは悪化し、職員のモチベーションは下がっています。
徹底的に問題を解明して、一刻も早く横須賀市政を正常化すべきです。
違法状態のまま1ヶ月も無視をしていながら、突然、市議のもとに釈明に訪れる
ところで…
市議会の先輩議員である角井基議員の9月7日付ブログによれば、当該の違法経営を続けていた企業側から「実情を説明したい」との連絡があり、すでに角井議員はお話を伺ったようです。
ずいぶんおかしな話です。
市役所から正式に建築基準法違反の指示が出されていた時は、1ヶ月間も無視を続けていた。
にもかかわらず問題が発覚した途端に、釈明に市議を訪れる。
企業側のこの態度の豹変は、一体何なのでしょうか。
角井議員は信頼できる先輩議員ですから、何らかのお考えがあって企業側の釈明をお聴きしたことと思います。
しかし、角井議員が自らブログの最後に書いておられるとおり、やはり正式な場で、公的な形で聞き取り調査を行なうのが正しい姿だとフジノは感じています。
百条委員会の設置を行なうべきです。