子宮頸がんワクチンをメインテーマにようやく「副反応検討部会」が開催されました
今日の午後は、『戦争法案』を参議院の特別委員会で与党が強行採決する様子に目を奪われていました。
民主主義国家だとは信じられないやり方に、情けなくてたまらなくなりました。
その後も参議院本会議がすぐに開催されるのではないかと不安に感じながらも、フジノは東京へ向かいました。
約1年ぶりにメインテーマが『子宮頸がん予防ワクチン』に設定された、『厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会』の『副反応検討部会』を傍聴する為です。
今日、厚生労働省が発表した資料のうち、まずこちらだけ報告いたします。
副反応追跡調査の結果
- 子宮頸がんワクチンの販売開始から2014年11月までに接種した人は、約338万人。
- 338万人のうち、『副反応の疑い』の報告があったのは2,584人。
- 発症した日や症状に変化があったことが把握できたのは、1,739人。
- 発症から7日以内に回復した方は、1,297人。
- 発症から7日を超えて症状が継続した方のうち、当日or翌日に発症した方の割合は47.7%。1月までの発症が80.1%。
- 未回復の方は、186人。
- その症状は、頭痛66人、倦怠感58人、関節痛49人、接種部位以外の疼痛42人、筋肉痛35人、筋力低下34人。
- 症状が1つの方は68人、2つの方は39人、3つの方は19人、4つの方は19人、5つ以上の方は41人。
- 未回復の186人の方々の生活状況は、入院した期間がある方は87人、日常生活に介助が必要だった期間のある方は63人、通学・通勤に支障を生じた期間のある方は135人。
取り急ぎ、この調査結果だけ報告いたします。
後日、改めて今日の検討部会について報告いたします
今日配布された資料はあまりにも膨大過ぎて、フジノはまだ全てを読むことができていません。
しかも、『副反応検討部会』の閉会まではいられず、終了30分前に横須賀に向けて帰らねばなりませんでした。
また、明日からスタートする決算委員会の審議の為に、資料を読む時間が取れていません。
ですから、フジノが今日の部会についてみなさまにご説明できる立場にはありません。
けれども、それでもひとつだけハッキリ言えることがあります。
議論を再開して本当に良かった
ということです。
『副反応検討部会』は、唯一のオーソライズされた議論の場です。
もちろん学会や医師会や様々な場はあります、
けれども、ここでの議論をもとに厚生労働省は政府・与党に対して制度を変えていくことを提言していきます。
絶対に議論を止めてはいけない。
あらゆる研究者や学会の研究成果を学問の世界で終わりにしてはいけない。
必ず制度に反映させていかなければ、現実は動かせないのだから。
1年以上も子宮頸がんワクチンの副反応を真正面から議論してこなかったのは、厚生労働省の堕落です。『逃げ』です。
副反応の被害者の方々に対しても申し訳が無いし、子宮頸がんの悲しみから女性と生まれてくるはずのこどもを守りたいと信じてワクチン接種を勧めてきた保健医療関係者に対しても申し訳が無いのです。
真正面から議論を逃げてはいけない。最後まで、議論を尽くすべきなのです。
今日フジノが唯一言えることは、再開して本当に良かった、ということだけです。
決算審査の合間をぬってしっかりと今日の資料を読み込んで、そして議事録が公開されたらフジノが途中退席して聞けなかった議論の部分も知って、そうしたらみなさまにご報告いたします。