自殺対策のネットワーク組織「自殺対策連絡会」へ
インフルエンザから復帰した仕事の第1弾は、『横須賀市自殺対策連絡会』でした。
報告したいことはたくさんあるのですが、まだ本調子に戻りません。
そこで今日は1つだけ。
フジノの提案が実現して『横須賀市自殺対策連絡会』に報告された『特別集計』を報告いたします。
横須賀の自殺分析を行なう為に内閣府に「特別集計」を依頼しました
ふだんフジノや横須賀市の担当部局が入手できる自殺に関するデータは、とても少ないです。
得られる情報は極めて限られていて、本当に表面的なものに過ぎません。
- 市民のみなさまが亡くなった時に横須賀市役所に提出して頂く『死亡届』
- 『警察庁』が毎月発表している『地域における自殺の基礎資料』
- 『厚生労働省』が毎年発表する『人口動態統計に基づく自殺者数』
あまりにも情報が少なすぎる為、フジノは警察庁の統計が毎月発表されるたびに一晩中悩んでいます。
フジノは最終的には『心理学的剖検』を行なうべきだと考えています。市議会においても2013年12月議会・2015年3月議会と繰り返し実施を求めて市長に一般質問を行なってきました。
しかし、市長は「『心理学的剖検』はやらない」と答弁を続けてきました。これではラチがあきません。
そこで次善の策として、内閣府への『特別集計』を提案することにしました。
自殺統計の『特別集計』とは内閣府に依頼すればどのまちでも得られるデータ分析ですが、その存在がほとんど知られていません。
そのまちの様々なデータをクロス集計するなどによって、そのまちの自殺の傾向を分析してくれるのです。
以下の提案を、昨年9月議会で行ないました。
教育福祉常任委員会(2015年9月3日)
フジノの質問
健康づくり課に質問します。本市の自殺対策の取り組みの推進についてです。
先日、保健所健康づくり課こころの健康係のみなさんが、過去の自殺の犠牲者の方々を市内の地図にマッピングをされている、大変重要な取り組みをされている所を拝見させて頂きました。これは大変に有効な取り組みだと評価したいと思います。
これをさらに進めていく為にも、本市の『自殺統計原票データ』を厚生労働省を通じて内閣府に提出している訳ですが、これを内閣府に対してさらに『特別集計』をしたものを、県を通じての依頼になりますが、その『特別集計』の結果の提供を依頼すべきではないでしょうか。
それをもとに、個別具体的な原因の把握と共に、本市の地域ごとの傾向も把握できるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
保健所健康づくり課長の答弁
『特別集計』につきましては、今まさに内部で検討しているところでございまして、またさらにどのような形で地域の特徴というものを把握していくのか、検討していきたいと思います。
フジノの質問
ぜひその方向で進めていただきたいと思います。
前向きな答弁でした。
その後も担当課にヒアリングで経過を尋ねると
「内閣府に『特別集計』を依頼しました」
「そろそろ結果が出てきそうです」
と順調に進んできました。
「特別集計」の結果が「自殺対策連絡会」で初めて報告されました
ついに今日、『自殺対策連絡会』の場で初めて報告が行なわれたのです。
それがこちらです。
今日はこの『特別集計』を『自殺対策連絡会』のみなさまに共有していただけたことが本当に良かったです。
フジノとしては、この『特別集計』をさらに読み込んで、横須賀の自殺の傾向を徹底的に分析しなくてはなりません。
そして、有効な対策を考えて、さらに前へと進めていかねばなりません。
●
今日はここまでで終わります。
この他にも報告したいことはたくさんありますので、また後日に。。。