リリー賞、12回目を迎えました
今年度も『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』の募集が行なわれました。
リリー賞とは、このような趣旨で設立されたものです。
設立主旨
- 困難な状況を克服して社会参加を果たされた精神障害の方々の中から、特に優れた活動をなさっている方を表彰し支援します。また支援者部門では、支援者の方、グループ・団体も表彰します。
- この賞をとおして、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を社会に広く紹介することで医療と社会の環境整備や充実に寄与し、精神障がい(特に統合失調症)に関する理解を深める一助となることを目的にしています。
応募資格
- 当事者部門
ご自身の自立または地域社会でほかの精神障害者の自立支援活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ・団体。 - 支援者部門
精神障害者の社会参加、自立を支援する活動を 1 年以上にわたって行なっている方、グループ、団体。
*支援者部門について受賞者が医療関係者または医療機関である場合、 副賞は、受賞者が推奨する患者支援団体等に授与することといたします。
選考基準
応募期間
2015年9月1日〜12月31日
表 彰
- 各部門2組の個人またはグループ
- 表彰状・副賞授与
・精神障害者部門 100万円
・支援者部門 50万円 - 表彰式
・3月11日13時〜 ベルサール八重洲
主催
認定非営利活動法人地域精神保健福祉機構
共催
日本イーライリリー株式会社
後援
健康日本21推進フォーラム、日本精神保健福祉連盟、全国精神保健福祉連絡協議会、全国精神保健福祉相談員会、日本精神科看護協会、日本精神保健福祉士協会、POTA、日本精神神経科診療所協会、全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神障害者就労支援事業所連合会、全国精神保健福祉会連合会、全国精神障害者団体連合会、全国精神保健福祉相談員会
人生を変える「賞」=リリー賞
毎年フジノは同じことを書いていますが
人生を変えてしまう「賞」=リリー賞
なのです。
何故か。
受賞した個人・グループは、副賞100万円という大金を手にすることをはじめ、受賞したその日からたくさんのメディアの取材を受けるようになるからです。
背中を押されることで人は本当に大きく変わっていくものです。
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代表的な例を挙げれば、第1回受賞者の澤田優美子さん。
「受賞したら学費に充てる」と宣言されていたとおり、有言実行で『精神保健福祉士』『社会福祉士』『認定心理士』の資格を取得されました。
その後のご活躍はさらに素晴らしく、日本社会事業大学大学院(博士課程)に進学されました。
『青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け』の副会長にも就任されたのですが、その『ぶ〜け』は当事者によるビジネスグループを立ち上げ、第8回リリー賞を受賞しました。
さらに、先日新たにスタートした厚生労働省の『これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会』の構成メンバーに選ばれています。
まさに澤田さんの受賞後の活躍は『快進撃』と言えると思います。
全てが『リリー賞』のおかげとは言いませんが、背中を押したのは確かです。素晴らしい活躍です。
『リリー賞』が人生を変えてしまう賞だとフジノが言い続けているのもこうした前例がたくさんあるからなのです。
ですから全国のみなさまに「ぜひ応募して下さい」とお願いしつつも、その一方で選考委員会メンバーとしての責任の大きさをいつも痛感しています。
今年度の第12回リリー賞には、全国から59件もの応募がありました。
本当にありがとうございました。
(次の記事に続く)