(前の記事から続いています)
1月、選考作業がスタートしました
昨年大晦日に応募が締め切られました。
年明けから『認定NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)』では、膨大な応募書類の読み込みがスタートしました。
この第1次選考にフジノは携わっていなくて、あくまでも聴いた話なのですが、それはそれは大変な作業だそうです。
事務局のみなさんの第1次選考によって絞りこまれた20件(当事者部門10件・支援者部門10件)の資料が、先週フジノのもとに届きました。
ここからは僕たち選考委員の出番です。フジノも毎日全ての資料をひたすら読み込みました。
10日間で全ての資料を読み込み、応募者によってはインターネットなどに情報を掲載していることもありますのでそれらも調べます。
こうして、最後は『採点作業』を行ないます。
3つの観点(当事者主体の取り組みか、独自性の高い取り組みか、社会や保健医療福祉にインパクトを与える取り組みか)から得点を付けて、コメントも書き込んでいきます。
それを再び事務局に返信します。
選考委員メンバーが集合して議論を行ないました
今日はついに選考委員が一同に介しました。
選考委員メンバー
- 伊藤 順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)
- 宇田川 健(認定NPO法人地域精神保健福祉機構・代表)
- 大島 巌(日本社会事業大学・学長)
- 佐藤 光源(東北福祉大学大学院精神医学・教授)
- 高橋 清久(公益財団法人精神・神経科学振興財団・理事長)
- 寺谷 隆子(社会福祉法人JHC板橋会・理事)
- 中村 純(特定医療法人北九州病院北九州古賀病院・院長)
- 藤野 英明(横須賀市議会議員)
共催の日本イーライリリー株式会社の担当者のみなさん、そして事務局であるコンボのみなさんも立ち会いのもと、議論がスタートしました。
採点結果はあくまでも事前の数値に過ぎません。
改めて各メンバーの意見をひとりずつお聴きして、各候補について、みんなで議論をしていきます。
『支援者部門』は、比較的すんなりと決まりました。
実は、フジノが1位として推薦した2つの候補が『リリー賞』に選ばれました。
これからの精神保健医療福祉の進むべき方向性を示した活動であると同時に、絶対に応援していかねばならないと感じる活動でした。
そして『当事者部門』の議論がスタートしました。
こちらはかなり長い議論となりました(たぶん支援者部門の2倍くらい)。
充実した意見交換の末に、ついに2つの候補が『リリー賞』に選ばれました。
今年落選したみなさまにお願いがあります。来年も応募して下さい!
『当事者部門』の議論が長引いた理由は、ハッキリしています。
2つしか『リリー賞』に選べない。けれども、優れた応募が多くて、絞り込むのにとても苦労した。
だから、フジノからお願いがあるのです。
今年の受賞者にならなかったみなさんも、諦めないで下さい。
来年も続けて応募して下さったら、受賞する可能性は高いかもしれません。
毎年、実は選考委員メンバーは本当にとても悩んで末に2つの候補に絞り込みます。
「ぜひ来年も応募して欲しいですね」
「来年も応募してくれたら絶対に強く推したいです」
といった言葉が委員からは出てきます。
実際、ある年にフジノが1番強く推した候補者は落選したのですが、翌年も応募して下さって、ついに『リリー賞』に選ばれました。
こういうことは、しばしばあります。
僕ら選考委員の口からは、決して「あなたがたは惜しかった、だから来年も応募して」と個別に言うことはできません。
だから、全ての応募者のみなさまにお願いです。ぜひ来年も応募してみて下さい!
年を追うごとに応募される方々の活動のレベルの高さがあがっていて、本当に選考作業は毎回とてもワクワクします。
今年は落選したみなさま、ぜひ来年もご応募くださいね!
贈呈式は3月11日です
こうして決定した『第12回リリー賞』ですが、贈呈式は3月11日に開催します。
13時スタート、会場はベルサール八重洲です。
詳しいプログラムは決定しだい改めてこちらのブログでご案内したいと思います。
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応募して下さった全てのみなさまに感謝しております。ありがとうございました!
ぜひ贈呈式にいらして下さいね。