市長への質疑に立ちました
今日の本会議は、代表質問・個人質問の4日目(最終日)でした。
フジノは全質問者の最後、ラストバッターとして登壇しました。
初当選以来13年連続、1度も休むことなく本会議で質問を続けてきて、今回で61回目の質問となりました。
けれども何度登壇しても、毎回質問を作るのはとても苦しい作業で逃げ出したくなります。
そして質問の前には、数日前から緊張で体調が崩れてしまいます。
今日も何度トイレに行ってもまたすぐにトイレに行きたくなってしまい、まいりました。
それでも絶対にあきらめないで質問を作り続け、壇上で緊張に足を震えさせながらも発言を続けるのは、質問をすれば必ず現実が動くからです。
歴史的な答弁を引き出すことができました
今回の質疑でも、まさに歴史的な答弁を引き出せました。
2005年9月の大阪府議会の尾辻かな子議員の質疑以来、たぶん日本で2例目の「『同性パートナー』への医療における緊急時の情報照会に対する行政の対応」が明確に答弁されました。
- 横須賀市の消防局救急隊は、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての情報照会に対して、お答えをしています。
- 横須賀市の市立2病院も同じく、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての情報照会に対して、お答えをしています。
(*電話による個人情報の照会は、同性パートナーであろうと無かろうと全ての場合において個人情報保護法からお答えをしておりません)
先日みなさまにお伝えしたとおり、横須賀市立2病院は、同性パートナーの意識が無い時の『手術同意書』に同性パートナーが署名できることを改めて明文化いたしました。
こうした対応をフジノは市内全医療機関に広げたいと考えて、質疑を行ないました。
その結果、
- 市立病院と同じ対応を、市内の他の診療所・病院などの医療機関全体が行なっているかを調査をする
- 『実施されていない医療機関』については、市立病院と同じ対応をしていただくよう依頼をする
との答弁を得ました。
同性カップル・同性パートナーのみなさま、知っていましたか?
同性パートナーであろうと異性愛の人々であろうと、横須賀市の医療は区別をしません。
横須賀では事故・災害などや急病などの『医療』の際に、不安を感じる必要はありません。
『意識がある時』には誰に個人情報を提供して良いか、救急隊や病院にお伝え下さい。
また、『自分の意識が無い時』に備えて「誰に個人情報を提供して良いか」を、救急隊や病院が分かるようにメモしてお財布の中や分かりやすいところに意思表示をしておいて下さい。
救急隊も、市立病院も、必ず容体や安否の情報を提供します。
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全国のSOGI(いわゆる性的マイノリティ・LGBTQとされる方々)に関する支援に取り組んでいる議員のみなさまは、ぜひ同じ質問をあなたのまちでぶつけて下さい!
現実を動かして下さい!
政治と行政が全力を尽くせば必ず現実は変えられる
他にもたくさんの質疑(合計20問)を行ないましたが、全文はこちらに掲載しました。お時間の許す時によろしければご覧くださいね。
市長の答弁やその後の一問一答形式での再質問は、改めて後日に掲載いたします。
...それにしても、本当に質問を作るのは苦しくてたまらない、かつ孤独な作業です。
それでもいつも逃げたくない諦めたくないと感じて登壇し続けているのは、生の声を聴いてしまっているからです。
苦しい、とか、つらい、助けて、という『生の声』を聴いてしまった人間は、それに応えるべき義務があります。
僕は、逃げられないし、逃げたくもありません。
どんなに小さな一歩でも、前に歩みを進めたい。
だから、もしもあなたが今この瞬間に苦しみを感じていたりつらくて助けてほしいと感じていたら、どうか、もう少しだけ、なんとか諦めないで下さいね。
そんな風に言葉を発していながらも実際はいつもなんだかんだと忙しくて、僕自身がサポートできる訳ではありません(ごめんなさい)。
ただ、僕の特技は「何年たっても絶対にあきらめないこと」です。
2016年度、つまり新年度予算案にはフジノがずっと訴え続けてきたことが予算化されたり事業化されたりしたことがたくさんあります。
時間はとてもすごくかかってしまうことがありますが、政治が全力を尽くせば、必ず現実は変えることができます。
僕は初当選から13年も過ぎた今でもそれを一瞬も疑ったことはありません。
必ず現実は変えることができるし、明日は今日よりも良くすることができるはずだと信じています。
これからも、がんばります。