「三浦半島地区地域医療構想調整専門部会」へ
お昼にスタートした『予算決算常任委員会』は夕方にようやく終わりました。
その後、『議会IT化運営協議会』が開かれたのですが、夜になってもフジノの仕事はまだ終わりません。
横須賀市保健所へ向かいました。
神奈川県が主催する『三浦半島地区地域医療構想調整専門部会』を傍聴する為です。
昨年8月にスタートして、今回で4回目となります。
今回も傍聴はたった3名、市議はフジノだけ。なぜ他市町の議員は傍聴にこないのか?
今回も傍聴は3名のみ。
内2人はフジノと健康部地域医療推進課市立病院担当課長なので、純粋な傍聴者は1名だけ。
この会議で話題となるのは、横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町の医療です。
これら三浦半島の全てのまちの保健・医療・福祉(特に医療)の在り方を決める会議なのに、他市町の議員の傍聴がゼロなのは本当に悲しいです。それで良いのでしょうか。
今回だけではありません。おおもとの会議である『神奈川県保健医療対策推進会議』にも、他市町の議員は傍聴に誰も来ません。
そんなに無関心であなたがたのまちの医療体制(=地域包括ケアの実現も)は大丈夫なのですか。いつも強く疑問を抱いています。
横須賀市議会の場合、フジノは他の議員のみなさまにも関心をもって議論を進めていただく為に『横須賀・三浦2次保健医療圏』や『地域医療構想』に関することを、市の健康部から『教育福祉常任委員会』の場で必ず定例会のたびに資料配布・報告してもらっています。
その結果、多くの議員が活発な質疑を交わしています。
『地域医療構想』は横須賀市だけでは実現できません。
『横須賀・三浦2次保健医療圏』の全ての保健・医療・福祉・行政・政治・そして住民のみなさまの協力なしには実現できません。
だからこそ、せめて住民の代表である議員のみなさまには、今まさに進行形の議論の場に立ち会ってほしいです。
もちろん議員だけでなく、三浦半島の住民のみなさまにもぜひいらしていただきたい、本当に大切な会議です。
もう現状のままの「医療」の提供体制では変化した社会に対応できない
全体的な印象ですが、出席しておられる委員の方々の『地域医療構想』そのものへの反発が強かったです。
ここ数年間かけて進めてきた議論を巻き戻すようなご発言もありました。
フジノは厚生労働省の味方をする訳ではありませんが、そうした後ろ向きなご意見には賛成できません。
2050年を見据えて在るべき地域の保健医療福祉の姿を考える為に、この数年間ずっと国の審議会・県の審議会の傍聴を続けてきました。
また、国の議論をリードする方々が多くおられる大学院での聴講も続けてきました。
2025年、2050年と大きく縮小していく人口/変化していく人口構成に対して、現在の保健医療福祉のままで対応できるはずがありません。
この現実を早くから直視した人々は、官僚・研究者を問わず、ずっと前から警鐘を鳴らしてきました。
ようやくここ数年、何とか現在進行形の変化に急いで対応できる姿を模索してきたのが、国や県の審議会です。
そして、地域での『医療』を市民のみなさまにどのように提供していくのかを『医療計画』や『地域医療構想』『診療報酬の改訂』で進めていこう、というのがここまでの結論です。
厚生労働省のやり方に納得はできないかもしれません。
でも、それ以外に具体的にどのようなやり方ならば、2025年、2050年に対応していかれるのでしょうか。
『現状のやり方で進めていく』ということは『現状維持』ではなくて『現状よりマイナスへ向かうこと』だとフジノは受け止めています。
もう『地域医療構想』をやる・やめる、という議論はすべき段階は終わっていると思います。
ですから、この会議で議論すべきことは
「『地域医療構想』を作らねばならない中で、最も現場に近い市町の医療関係者が、国や県の机上の空論の部分をいかに現実に即した内容へ改善していくか」
であるべきだとフジノは考えています。
上に示されたスケジュールのもと、机上で作られた制度に魂を吹き込むのがこの専門部会のみなさまの役割だとフジノは信じています。
(次の記事に続きます)