4つの常任委員会で「協議会」が開かれました
本日は、市議会の4つの常任委員会全てにおいて『協議会』が開かれました。
フジノは『教育福祉常任委員会・協議会』に出席しました。
『協議会』というのは、具体的な議案を議論する正式な委員会の場ではなくて、いろいろな細かな打ち合わせなどを行なう時に開催します。
今日のプログラムは、主に2つの事柄でした。
第1に『役職決め』です。
委員会によっては、委員が何らかの役職に就かねばならないこともあります。
『教育福祉常任委員会』の場合には、
- 横須賀市社会福祉審議会
- 横須賀市民生委員児童委員推薦会
の2つに、委員の誰かが抽選で選ばれて就任しなければなりません。
第2に、毎年行なっている『市内視察』の行き先の検討についてです。
なんと「社会福祉審議会」委員に就任することになってしまいました
抽選の結果、なんとフジノが『横須賀市社会福祉審議会』の委員に選ばれてしまいました。
とても落ち込みました...。
何故かというと、これに選ばれてしまうとフジノがとても大切にしている『分科会』の傍聴が不可能になってしまうからです。
『社会福祉審議会』には合計3つの分科会があります。
そして、市議会から選ばれた委員は必ず自動的に『民生委員審査専門分科会』に配属されます。
民生委員審査専門分科会
- 審議事項
民生委員の適否の審査に関する事項を調査審議すること。 - 委員の構成
市議会議員、社会福祉事業従事者、学識経験者等です。委員の任期は3年です。 - 委員の公募
実施していません。 - 傍聴
公開していません。(審議事項が個人情報に関わる事項のため) - 会議概要、会議資料
公開していません。(審議事項が個人情報に関わる事項のため)
他に3つある『分科会』のうち2つは、これです。
- 『障害者福祉専門分科会』
→『障害福祉計画』の策定にあたって議論を担当する等、障がい福祉に関する分科会 - 『福祉専門分科会』
→『介護保険事業計画』の策定にあたって議論を担当する等、高齢者福祉に関する分科会
この2つの『分科会』はフジノが政策的に常に最重視しているテーマを扱っており、この10年間、傍聴を欠かしたことはほぼありません。
けれども、これら3つの『分科会』は全て同じ時間帯に同時に開催されてしまうのです。
つまり、フジノが『社会福祉審議会民生委員審査専門分科会』に就任したということは、障がい福祉と高齢者福祉の重要テーマを議論する2つの『分科会』の傍聴が1年間不可能だということなのです。
『民生委員審査専門分科会』もその重要性はもちろん承知しています。
けれども、障がい福祉と高齢者福祉の議論の最前線を傍聴してしっかりと受け止めることができないのは、痛恨の極みです。
何故、市は分科会を同時刻に開催するのか全く理解に苦しみます。
議事録ができあがるのは数カ月近くかかりますから、まず今までのようにフジノは議論の中身を知ることができなくなります。
議論の中身を知らなければ、当然ながら、市議会での質疑にもスピーディーに反映することが全くできなくなります。
これは福祉政策を良くしていく上で、本当に大きなダメージです。
今後どうやって2つの分科会の議論を追いかけていくか、大きな課題になりました。うーむ。
「市内視察」の行き先を提案しました
続いて、常任委員会のメンバーが新しくなった直後に行なっている『市内視察』について議題になりました。
まず、事務局から以下の3か所が提案されました。
健康部
横須賀市立うわまち病院
平成14年の開設時から、指定管理者制度(旧管理委託制度を含む)による管理運営を行なっている。平成27年2月からは、横須賀市立病院運営委員会において、将来的な建替えを見据え、市域の拠点病院としてのあり方の検討を行なってい
る。
こども育成部
横須賀市療育相談センター
平成20年のはぐくみかん開設と同時に運営を開始。地域生活支援部門、診療部門、通園部門の機能があり、通園施設(愛
称「ひまわり園」) の定員は福祉型50名、医療型40名である。平成28年から第2期目の指定管理が開始となり、社会福祉法人青い鳥が引き続き指定管理者となった。
教育委員会事務局
大矢部小学校
本年度から「学校司書Jを全小学校に配置している。大矢部小学校学校図書館は、平成27年度第51回「私の教育記録」(小学館「総合教育技術」)において「特選」を受賞している。
事務局案を受けての意見交換では、伊藤順一議員とフジノが他の施設をいくつか提案しました。
伊藤議員は
- 動物愛護センター
→殺処分ゼロに向けた取り組みを委員会で共有していく為 - 児童相談所
→増加し続ける児童虐待に現在の体制で対応しきれているか委員会として実態把握する為 - 大楠幼稚園・諏訪幼稚園
→市と教育委員会が廃園を打ち出したものの市民運動や土地取得の問題があって廃園は延期と方針転換されたが、そもそも廃園の方針自体の妥当性を再検討する為にも、再度みんなで現場に行って生の声をお聞きしていく必要がある為
を提案されました。
まさにどれもが「その通り!」という提案理由でした。
フジノからは
- 『うわまち病院』を視察するにあたっては、一般の患者さまが通行できる建物部分ではなくて、本当に深刻な老朽化が進んでいるダクトなどをはじめ患者さまの目に触れない部分こそ視察させてほしい
という要望と
- 市民病院の院内助産または市内の民間助産院(オハナハウス、かもめ助産院)
→妊産婦の自殺が多いという調査結果が先日も発表されたが、横須賀市では妊娠前から出産までを一貫して支援していく『ハッピーマイプラン』を2016年度からスタートした。助産師の重要性が市民のみなさまに再認識されてきつつあるものの、その役割と活動を広く市民のみなさまに知っていただく為にも委員会みんなで現場を訪れて意識共有をする必要がある為
という提案をしました。
伊藤議員のご提案もフジノの提案も、もちろんひとりきりでも視察は可能です。
けれども、あくまでも教育福祉常任委員会の委員メンバー全員で訪れて、同じものを見て同じ生の声を聴いて、危機感や問題意識を共有したい、という想いからの提案です。
視察はわずか1日で数か所を回りますので、1か所の滞在時間は2時間程度しかありません。
だからこそ、大切にしたい。全員が行くからこそ意味がある場所に視察に行きたい訳です。
事務局案も伊藤議員案も、どれもいいなぁ。
特に、大楠幼稚園・諏訪幼稚園については、そもそもフジノは廃園に反対を続けてきましたので、委員のみなさんにぜひご覧いただきたいという想いがあります。
また、学校司書の配置の重要性は本当に高いので行きたいです。かつて夏島小学校の図書室も訪れる機会がありましたがボランティアの方々も活発で素晴らしかったです。今回提案があった大矢部小学校もぜひ視察させて頂きたいです。
最終的に実際にどこを視察するかは、6月議会に決定します。
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ということで、『教育福祉常任委員会協議会』が終わりました。