米海軍は「勤務時間外の基地外での全ての行動を制限」「基地内外を問わず飲酒の即時禁止」を発表しました/沖縄における飲酒運転事故を受けた米海軍の対応が報告されました

米海軍のプレスリリースが防衛省経由で横須賀市に情報提供されました

本日、防衛省南関東防衛局から横須賀市に対して情報提供がありました。

お昼11時過ぎに、政策推進部渉外担当部長名義で全市議に対して報告がありましたので、市民のみなさまにお伝えいたします。

米海軍によるプレスリリース

米海軍によるプレスリリース


下に、仮訳を掲載します。

在日米海軍司令部
米海軍日本管区司令部
広報・報道部

2016年6月6日

米海軍、勤務時間外行動と飲酒を制限

第7艦隊司令官ならびに在日米海軍司令官は、日米同盟に悪影響をもたらす昨今の飲酒に関わる事件、事故を受け、日本に駐留するすべての海軍将兵に対し、勤務時間外行動と飲酒を暫定的に制限する旨を発表しました。

基地内外での海軍将兵による飲酒は即時禁止となり、基地外におけるすべての勤務時間外行動が制限されることとなります。

基地外に居住する海軍将兵の行動は、自宅と勤務先との往復のほか、保育施設への送迎、食料品店、ガソリンスタンド、スポーツジムの往復など、生活に必要な行動のみに制限されます。

各部隊の司令官、副司令官、部隊最先任上等兵曹が各海軍将兵に対面による訓練を実施するまで、勤務時間外行動の制限は継続されます。

各自の責任ある振る舞いが日米同盟や、インド・アジア太平洋地域へ安全と安定を提供するアメリカの能力に与える影響について、すべての海軍将兵が確実に理解できたことを、第7艦隊ならびに在日米海軍司令官が確信できるまで、飲酒制限は継続されます。

「これらの対策は軽々しく扱うことはできません」

と、在日米海軍司令官マシュー・カーター少将。

「何十年にもわたり、私たちは日本の皆様との強い絆を享受して参りました。海軍将兵各々が、いかに私たちの行動がその関係を、ひいては日米同盟全体に影響を与えるかについて理解することは必要不可欠なのです」

この指針は、日本に駐留もしくは前方配備されているすべての海軍将兵、および暫定任務で日本に派遣されているすべての海軍将兵と部隊に適用されます。

「大多数の海軍将兵は毎日、優秀に任務をこなしています」

と、第7艦隊司令官ジョセフ・アーコイン中将。

「しかしながら、彼らには、階級に関わらず、組織全体に対して統率力を発揮する責任もあるのです。私たちは、私たちの任務遂行能力に悪影響を与えたり、日本との重要な同盟を危機にさらす不正行為を断じて容赦しません」

(上記の日本語文書は参考のための仮訳で、正文は英語です)

*赤文字化はフジノが行ないました。

フジノとしては、米軍による重大犯罪が起こるたびに繰り返されるこうした『一時的な行動制限』はほとんど意味が無い、と厳しく受け止めています。

過去にも何度も何度も犯罪が繰り返されては綱紀粛正の為の一時的な措置が繰り返されてきました。

事件がマスメディアから報道されなくなった頃に、一時的な措置は解除されます。

そして、再び重大事件が起こされるのです。

この繰り返しを何度も見てきました。

だから、今回の米海軍の決定をみても、そらぞらしいというか虚しい気持ちにしかなりませんでした。



単なる「行動制限」は長期的に何の効果ももたらさない

フジノはこの米海軍の対応に対して、長期的な効果は期待できないと感じています。

『抑圧的な命令』を一時的に実施するだけでは何の意味も無いと批判してきたフジノは、根本的な対応として具体策をかねてから提案してきたとおりです。

日米両政府による『根本的な対策』が成されない限り、永遠に事件は起こり続けていくでしょう。

また、こうした米海軍の対応によって、基地の周辺の飲食店の方々が経済的な苦境に陥ることも予想できます。

市の中心部に米海軍の基地が位置している横須賀市の市長には、日米両政府に対して実効性のある現実的な対策を取るように、強く訴えてほしいです。



後日追記:翌日の新聞各紙が報じました

この発表を受けて、翌日の新聞各紙が一斉に報じました。

下は毎日新聞です。

2016年6月7日・毎日新聞より

2016年6月7日・毎日新聞より


下は神奈川新聞です。

2016年6月7日・神奈川新聞より

2016年6月7日・神奈川新聞より

米海軍によるプレスリリース

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