こんなに早くも喉元を過ぎたのか?さらに米海軍が措置解除へ
本日、防衛省南関東防衛局から横須賀市に対して情報提供がありました。
6月10日の措置一部解除に続いて、さらに措置を解除する対応が発表されました。
10時半頃に、政策推進部渉外担当部長名義で全市議に対してその報告を受けましたので、市民のみなさまにお伝えいたします。
下に、仮訳を掲載します。
米海軍日本管区司令部
広報・報道部
2016年6月17日
日本に駐留する米海軍将兵、飲酒制限緩和へ
横須賀-アメリカ第7艦隊司令官と在日米海軍司令官は、6月6日に日本に駐留するすべての米海軍将兵に対して発令した、暫定的な飲酒制限を緩和した旨発表しました。
即時有効で、海軍将兵は基地内での飲酒と、基地外にある自宅での飲酒が許可されます。
しかしながら基地外での暫定的な飲酒制限は引き続き継続されます。
沖縄に駐留している海軍将兵は、引き続き現在沖縄で施行されている『寄り添い、哀悼する期間』の指針に従います。
米海軍軍属、契約業者、家族もまた海軍将兵と連携し基地外での飲酒を制限するよう推奨されています。
「暫定的な飲酒制限は、罰則としてではなく、またそもそも恒久的な措置として課されたものではありませんでした」
と在日米海軍司令官マシュー・カーター少将。
「私たちは、アルコール乱用の危険性について教育訓練を行い、熟考するためにこのような期間を設けました。飲酒関連の不祥事が日本との関係を損ねる前に、私たち全員が注意し介入しなければなりません」
基地内のレストランやクラブ等、基地内施設での飲酒を希望する2等兵曹以下のすべての海軍兵は、必ず同伴者を伴わなければいけません。
また2等兵曹以下のすべての海軍兵には引き続き、基地外での勤務時間外行動計画の提出が義務付けられます。
「勤務時間外の各自の行動がもたらす戦略的影響を、海軍将兵たちが理解したことを示したため、今回の緩和措置を取りました」
と第7艦隊司令官ジョセフ・アーコイン中将。
「海軍将兵たちが節度を持った飲酒ができることが実証された後、更なる段階的な措置を取ることができます。日本に駐留する海軍将兵による責任ある行動は、インド・アジア太平洋地域に安全と安定を提供する米海軍の能力にとって絶対不可欠なのです」
(上記の日本語文書は参考のための仮訳で、正文は英語です)
*赤文字化はフジノが行ないました。
6月6日に措置を発表してから、わずか11日しか経っていません。
プレスリリースの文中の表現を借りれば
たった11日間
- 『アルコール乱用の危険性についての教育訓練』
- 『勤務時間外の各自の行動がもたらす戦略的影響を海軍将兵たちが理解した』
で、完了できた。
ということだそうです。
すごい、信じられない。なんて米海軍は優秀なんだ。さすが世界一の軍隊・・・なんて、絶対にありえません。
全く意味が無い措置だった、とフジノは強く批判します。
『アルコールの危険性の訓練』とは、ある1度の講習を受けるようなことでは不可能です。
定期的かつ継続的に行なっていかなければ、人の行動を変容させることは絶対にできません。
けれども、米海軍の措置はどんどんゆるくなっていきます。
この様子では、もう『禁酒の全面解除』もまもなく行なわれていくのではないでしょうか。
そして再び、被害者が生まれるのでしょう・・・。
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米海軍の問題の本質的な解決に臨まない姿勢に、毎回本当に呆れますし、残念でなりません。
被害に遭った方々はまさに「報われない」のではないでしょうか。
米海軍の対応も許しがたいのですが、さらに許しがたいのは日本政府です。
こうしたアメリカの対応に、強く対応を求める声を何もあげない日本政府は自国民を見捨てているとしか言えません。