市の福祉部から、検討結果の報告を受けました
昨日のブログでお伝えしましたが、相模原での殺人事件を受けて、フジノは横須賀市の福祉部に対策の検討を依頼しました。
さっそく福祉部長から、報告を受けました。
- 関係事業者(障がい・高齢・介護・児童・保育等)への注意喚起の徹底
→これはすでに喚起したところも含め、漏れの無いように徹底して行なうことを確認しました - 『健康部』への情報提供
- 神奈川県警の市内3署(横須賀・田浦・浦賀)との連携と情報共有について、『市民安全部』との協議を行なうこと
を確認しました。
さらに、引き続き連携して対応していきたいと考えています。
とのことでした。
福祉部長・こども育成部長はじめ、関係部署の迅速な対応に感謝しています。
改めて「加害目的」を想定した防犯対策の見直しを
今回の事件を考える時に、(1)加害者の側、(2)被害者の側、の2つの側面から考えねばなりません。
(1)については情報が不十分な現時点ではいったん保留して、今後のさらなる調査を待って、改めてしっかりと考えていきたいと思います。
現時点では、(2)被害者の側を重点的に対策を検討していくべきだとフジノは考えています。
『施設の側』が被害を受けるリスクを限りなく下げる為には『防犯体制の強化』が大切です。
まず、市としては、障がい福祉(こども・大人を問わず)、高齢福祉、介護、児童、保育等のあらゆる分野で、改めてもう1度、『防犯体制の強化』をお願いすることになりました。
実は、さきに閉会した6月議会においても、市内保育園での盗難事件が報告されました。
この園では、もともと施錠だけでなく警備会社に委託してセンサーで通報が成されるという体制ができていました。
しかし、現実には侵入・盗難が実行されてしまい、警備会社が駆けつけた時にはすでに犯人にも逃亡されてしまっていた訳です。
深夜の犯行で保育園にはこどもがおらず金銭的な被害だけで済んだ訳ですが、あえて
「もしも日中に殺傷目的で成された事件だったならば防犯対策は十分といえるか」
と『加害目的の事件を想定した見直し』も必要だとフジノは考えています。
こうした注意喚起を、障がい福祉だけでなく全ての福祉分野において横須賀市では再度行ないました。
『福祉部』だけでなく、『こども育成部』『健康部』も連携して対応していくことになります。
最後に、『市民安全部』を通じての神奈川県警との連携強化です。
横須賀市の『市民安全部』には、神奈川県警出身の方にも勤務していただいています。危機管理、生活安全、防災訓練、犯罪被害者支援など、様々な分野において、市と県警は強力な連携が取れています。
『市民安全部』には、『消防局』から異動となった職員もいます。
つまり、『市民安全部』との連携を深めていくことで、同時に神奈川県警とも消防局とも連携を深めていくことが可能となります。
近年、障がい福祉事業所の側から積極的に市民安全部に対して防災訓練等で協力を求めており、関係は少しずつできています。
例えば、こども育成部が所管している療育相談センターと神奈川県警は日常的なつながりを持つことができています。
こうして、「もしもの事が起こらない為に」という対策と、「もしもの事が起こった時」という対策を、ともに取っていくことがとても重要だと考えています。
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本来であれば、どの福祉分野もこのようなギスギスした環境ではなくて、自由でのびのびとした雰囲気の中で無ければ本来の目的は果たせないと思います。
その為にもあえて今この機会にしっかりとした防犯対策の見直しを行なうことで、再び今までのような安心できる福祉環境を取り戻せることを願っています。
市民のみなさまには、今後も引き続き、横須賀市の対策を報告していきます。