(前の記事から続いています)
2階では「こころの元気+」表紙写真展が開かれます!
2階ホールに向かいました。
大好評のメンタルヘルスマガジン『こころの元気+』表紙展を今年も開催します(昨年の様子はこちら)。
メンタルヘルスマガジン『こころの元気+』とは、『NPO法人地域精神保健福祉(コンボ)』の会員のみなさまに毎月届けられている月刊誌です。
来年で創刊10周年を迎えます!
内容も表紙もあまりにも充実しているので、『全国約1万人の会員向け』という存在を超えて、何度も新聞やテレビで取り上げられるようになりました。
上の動画はNHKの特集番組です。
『「こころの元気+」表紙展』もとても人気なので、全国のいろいろなイベントや学会の場で開催されるようになりました。
表紙モデルは公募、みなさん精神疾患・精神障がいのある当事者です
何故『表紙』がそんなに好評なのでしょうか?
ふつうの雑誌で、表紙がこんなにクローズアップされることってあまり無いですよね。
実は、表紙モデルはプロではなく、全て一般の方から公募されています。
全ての方が『ピア』(当事者)、つまり精神疾患・精神障がいと同居しながら生活しているみなさまです。
かつて日本では精神疾患・精神障がいのある人は偏見・差別・スティグマの対象でしたから、「顔をだすなんてNG」という方もたくさんおられました。もしかしたら今でもそうかもしれません。
けれども『こころの元気+』では、9年前の創刊号からずっと表紙モデルは当事者の方々に出演していただいています。
表紙モデルは公募をしているのですが、今では応募して下さる方がとても多く、表紙モデルになるのは『早くても1年待ち』というとてもありがたい状況です。
精神疾患・精神障がいのある人々はかつて隠される対象だった現実を、月刊誌『こころの元気+』は変えてきたといっても過言では無いと思います。素晴らしい雑誌ですね〜。
撮影には、本当におひとりおひとりにドラマがあります。
以前にもご紹介しましたが、撮影風景の動画があります。
プロの写真家、プロのメイクさん、そして表紙モデルの方との撮影セッションの様子は、観ていてワクワクしますね。
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「表紙モデルになりたい」という多くの方のご要望にお応えしたくて、6年前の『リカバリー全国フォーラム2010』では表紙モデル体験コーナーを設置したこともありました。
実際の撮影スタジオの様子を再現して、そこで撮影して、表紙をプリントアウトしてもらえるというコーナーです(大人気でした!)
実は、空き時間にフジノも撮影してもらいました。嬉しかった!
表紙モデルになりたい方はぜひ『こころの元気+』に応募して下さいね!
編集長の丹羽大輔さん、フジノの大恩人です
月刊誌『こころの元気+』の編集長は、丹羽大輔さんです!
10代だったフジノは悩み苦しんでいました。
丹羽さんに出会って、存在に本当に助けていただきました。大恩人です。
「精神疾患・精神障がいを持ちつつ、結婚・出産しているご夫婦は全国にたくさんいるよ」
というひとことに、フジノは前を向いて歩いていこうと思うことができました。
あれから20年以上経ちますが、丹羽さんのスタンスは本当に変わらないなあと感じます。
例えば、『表紙展』のパネルに記されたフレーズのひとつひとつも丹羽さんが考えておられるのですが、素敵です。
英語で『病気』と『健康』を意味する、『Illness』と『Wellness』。
この『違い』って何だと思いますか?
ある日、丹羽さんは気がついたそうです。
「病気は『I』で、健康や元気は『We』なんだ!」
そうなんです、まさに『リカバリー全国フォーラム』や『コンボ』が目指している「当事者みんな(We)で元気になっていこう!」という想いと同じじゃないか、と。
ひとりじゃないよ、みんなで元気になれるよ、という想いを『コンボ』も僕もみんなが持っています。
そんな想いを『こころの元気+』は毎月お届けしています。
「こころの元気+」は執筆陣もウリなんです
『こころの元気+』にはもうひとつ大きなウリがあります。
それは、紙面の半分以上を執筆しているのがコンボライターのみなさんなのです。
コンボライターとは、表紙モデルと同じく全国の当事者(ピア)のみなさんに応募していただいて、記事を書いていただいています。
フジノはマンガが大好きなのですが、実は『こころの元気+』に掲載されているマンガもピアのみなさんに描いていただいています。
どの記事もどのマンガも、とっても大好きです。
さらに、専門家の方々にも執筆していただいています。このメンバーもすごい人ばかりなんですよー。
ぜひ実物を手にとってご覧になって下さいね。そして会員になって購読してください!
そんな月刊誌『こころの元気+』を『表紙展コーナー』では実物を販売もしております。
全国のみなさまにもぜひご覧頂きたいです。
申し込みはコンボのホームページからもできるようになっています(こちらをご覧ください)。
見本をPDFファイルで読めるコーナーもあります。ぜひご覧下さいね!
今年もたくさんの方々に『表紙展』を観ていただけるのが楽しみです!
(次の記事に続きます)