徘徊・行方不明となった認知症のある方を捜索するネットワーク
10年前の2006年6月議会の本会議で、フジノは、徘徊・行方不明となってしまった認知症のある高齢者や若年性認知症の方の早期発見の為の取り組みを提案しました。
時間はかかりましたがその提案が実現して、『徘徊高齢者SOSネットワーク』という組織が設置されました。
提案から10年が経ちました。
当時よりも行方不明になってしまう認知症のある方は激増しました。
決算審査の短い時間の中ではありますが、このネットワークが機能しているのか、質問しました。
フジノの質問
『徘徊高齢者SOSネットワーク』を本市は県警などと連携をして実施しています。
特に『事務概要』等にも出てきていないのですが、これがどれだけ機能しているのか?
御本人は徘徊しているという意識はないと思うのですけれども、外側から見た時には、徘徊に当たるわけです。
徘徊されてしまった御高齢の方々が事故などに遭わずにすみやかに見つかる、そういうネットワークはどの程度機能しているのか、お示しください。
高齢福祉課長の答弁
確かに徘徊の高齢者の方がふえているという実績、傾向はつかめると思います。
月に数件程度、毎月この登録を順次いただいている形です。
こちらによって、例えばその日のうちに見つかったというケースもございます。
こちらに登録していただきますと、私どもに顔やその人の情報、全て入りますので、警察や関係機関に速やかに情報が入りまして、こちらが関係機関や御家族の方にも御協力を賜りまして、順次毎月数件ずつふえていて、今後もこのケース、有効だというふうに考えております。
より周知を図って、ネットワーク体制を広めていきたいというふうに考えております。
フジノの発言
具体的な数値は御答弁いただけなかったのですが、登録も増えていて、そして実際に徘徊が起こった時にはすみやかに発見に至っている。大変効果がある、ということが分かりました。
また、周知についても、これからさらに努めていていただけるということですので、ぜひよろしくお願いします。
こうして文字起こしをして読み返してみると、ひどい質疑応答で自己嫌悪に陥ります・・・。
課長は全く徘徊・行方不明となった高齢者の方の数も把握しておらず、フジノも課長の状況をおもんぱかってしまい、追及していません。
決算の機会でなければどれだけ数的な実績があって、本当に効果があるのかを質疑で確認することができないのに。
数的でなく、質的な課長の感想でしか無いのですが
ネットワークは有効に機能している
という答弁が得られました。
ただ、フジノのまわりにおられるケアをしているご家族は、徘徊・行方不明にとても苦労しておられます。
特にご本人はひとりぐらしでお子さんが都内で暮らしている場合などは仕事を長期にわたって休んで捜索にあたるなど、本当にご苦労しておられます。
提案から10年が経ちましたが、フジノの提案した形と実際のこのネットワークはだいぶ形が違います。
もっと機能する形にできないかをこれからも積極的に提案していきます。