*本記事の記述に一部誤りがありました。記述を削除し、謝罪いたします。詳しくはこちらをご覧下さい。
現役の議員が首長選挙に立候補する際、全国的に「自動失職」が多くあります
タイトルのとおり、現役の議員が首長選挙に立候補する際、全国的に多くの議員が『自動失職』を選んでいます。
『自動失職』とは何でしょうか。
例えば、1月11日に告示される市長選挙があるとします。
現役の市議会議員が辞職せずに、議員の身分のままで市長選挙に立候補すると、公職選挙法に基づいて1月11日に自動的に市議会議員を辞職したことになります。
実はこの方法、とてもセコイです。
実際には市長選挙への立候補を決めているのに、議員報酬をギリギリまでもらいつづけることができるからです。
市議会議員としてのお給料(報酬)は、『立候補の日まで働いた』という計算で支払われます。
全国的にこのやり方を取る政治家が多いのですが、ある意味、市民の税金がムダに支払われているとも言うことができます。
この『自動失職』がまかりとおっていることを、ぜひ市民のみなさまにも知っていただきたいと思います。
5月6日、上地克明さんは「辞職」しました
上地克明さんは、本日辞職しました。
『市長退職金の廃止』を訴えている上地さんらしい行動です。
決意表明からこれまで、息をつく暇も全く無い、すさまじく忙しい毎日を上地さんは過ごしてきました。
しかし十日ほど前でしょうか、上地さんはふと気づいたのです。
「横須賀復活への決意を固めたのだから、自分はもはや市議会を離れるべきではないか」
と。
「市長退職金の廃止を訴えている自分が、このまま議員報酬を受け取り続けるのはおかしい。辞職したいと思う」
と同志であるみなさんは相談を受けました。
一方、反対意見も出ました。
何故ならば、このあと2回も議会があります(5月招集議会、6月議会)。
上地さんのような政策通は、市議会であと2回の質疑の機会を使って吉田市長にギリギリまで質疑をすべきではないか、という意見です。
けれども最後は
「上地さんご自身の想いを尊重すべきだ」
とみんなが賛成しました。
そこからのアクションは、早かったです。即、辞表を提出されました。
軽い気持ちではありません。
過去に県議選に出馬し、2度の落選を経験しておられる上地さんは、誰よりも議席の重みを知っておられます。
誰よりも重みを知っているからこそ、あえて議席をお返ししたのだとフジノは受け止めています。
改めて実行力の高い上地さんらしいと感じました。
しかも上地さんは
「フジノくん、わざわざこんなことブログに書かないでよ。政治家として当たり前のことなんだから」
「むしろもっと早く辞職に思い至るべきだった。忙しくてそこまで頭が回らなかった」
と真剣な顔で言うのです。
そういう人なのです、上地さんは。
でも悪いけど、上地さん。おれは書きますよ。
もっと市民のみなさまは真実を知るべきなのだから。あなたは正しいのだから。
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人々は、きれいな言葉や聞こえの良い公約につい心を奪われてしまいます。
けれども、それは単なる口約束で終わることが多く、だからこそ政治の世界に失望している市民が多いのだと感じています。
行動で示し続けてきたからこそ、上地さんは多くの人々から信頼され続けているのだと思います。
どうか市民のみなさま、『本物』を見極めて下さい。
【後日追記】「訂正」があります
5月6日に更新した当初の記述には、明らかな誤りが1点ありました。
「自動失職」ではなく、「選挙3日前の辞職」でした
まず、「吉田市長が自動失職を選んだ」という記述は完全に誤りでした。記述を削除するとともに、吉田市長には心からお詫びを申し上げます。
2009年当時、吉田雄人市議から「市議会議員の補欠選挙を実施させない為にギリギリまで辞職しない」とフジノは説明を受けました。
そのことを、『自動失職』を選んだのだ、と誤解していました。
事実は、2009年6月11日付で辞表を提出し、6月18日に辞職が認められていました。
ただ、『自動失職』では無かったとはいえ、選挙の投開票日は6月28日。
6月21日には選挙がスタートしており、辞職したのはそのわずか3日前でした。
さらに言えば、早くも3月には立候補表明を行なっていました。
『自動失職』という記述自体はフジノの事実誤認です。
しかし、『すでに3月に立候補表明をしていながら選挙のわずか3日前まであえて辞職しなかった』という事実に対して、今もフジノは違和感が全く消えていません。
『自動失職』との違いは、わずか3日間だけ。
3月に立候補表明して選挙の3日前に辞職するまでずっと議員報酬が出ていたことに変わりはありません。
当初の記述でフジノが表明した違和感は今も全く変わりません。